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5月27日は『ドラゴンクエスト』発売30周年の日 『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/05/27


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月27日はドラクエ30周年の日。本日読むべきマンガは……。


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『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』第1巻
三条陸(作) 稲田浩司(画) 堀井雄二(監) 集英社 ¥390+税


きょうは「ドラクエ30周年の日」である。
1986年5月27日、エニックス(現在のスクウェア・エニックス)からファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンクエスト』が発売された。以来、続編となるタイトルが次々とリリースされ、発売日に行列ができるなどの社会現象を引き起こし、まさに“国民的RPG”と呼ぶにふさわしいほど数多くのファンに支持されてきた。
現在はシリーズ10作目となる『ドラゴンクエストX オンライン』がサービス稼働中で、現在も「ナンバーワン国産RPG」の地位を維持し続けている。

そんな『ドラクエ』シリーズのスピンオフ作品として、ゲームにまさるとも劣らない人気を博したのが「週刊少年ジャンプ」で連載された『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(監修:堀井雄二、原作:三条陸、作画:稲田浩司)である。

はじめは「デルパ! イルイル!」、続いて「ダイ爆発!!!」が読み切り作品として掲載(いずれもコミックス第1巻に収録)され、そのまま本連載がスタートした。

本作は『ドラゴンクエスト』の名前を冠しているものの、ゲームの物語をそのままコミカライズしているわけではなく、世界観や設定だけを共有し、まったくオリジナルのストーリーになっている。
魔王亡きあと、邪悪な意思から解放された魔物たちは、人里を離れて南海の孤島・デルムリン島でひっそりと生活していた。

そのデルムリン島に、たったひとりだけ人間がいた。それが主人公のダイである。
赤ん坊の頃に島に漂着したダイは、魔物たちに育てられたため、魔物たちと心を通わせることができる。ディズニー映画『ジャングルブック』のドラクエ版、といった初期設定だが、とにかくこれが当時は目新しかった。

なにしろゲームでの『ドラクエ』シリーズでは、とりわけ『I』~『III』の「ロト三部作」においては、人間と魔物は対立する存在として描かれてきた。
『IV』(1990年2月11日発売)以降になるとその対立構図にも変化の兆しが現れ、さながら『ダイの大冒険』のように人間とモンスターが意思疎通を図るシーンがかいま見られるようになるが、前述の「デルパ! イルイル!」の初出は「週刊少年ジャンプ」1989年25号。『IV』発売より半年以上前であり、ちょうど「週刊少年ジャンプ」の袋とじ企画「ファミコン快盗芸魔団」で『IV』の発売前情報を大々的にフィーチャーしていた時期だ。

つまり『ドラクエ』シリーズが価値観や世界観を拡張していくさなかにあって、『ダイの大冒険』はその橋渡し的な役割を担ったのである。

作品的なおもしろさ(主人公や友人ポップの成長譚)はもちろんのこと、そうした『ドラクエ』史的な意味でも、「ドラクエの日」を機会に再読したい作品である。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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