福島第1原発の2号機で、格納容器内で半減期が短いキセノン133、キセノン135が検出され、ホウ酸を入れる状態ということは、核分裂反応は続いていることがはっきりしたということです。この核分裂反応が、再臨界というレベルに至っていると考える方が妥当です。元々、わかっていましたが、つまり、何も終わっていない。突然、ひどくなったというよりも、おそらく危機的状況を今まで放置していた可能性が強いと思います。さらにひどくなったのかどうかはわかりません。
僕は、新たな危機がおとずれたというよりも、従来から継続していた危険が、顕在化したのではと思います。この顕在化の理由は不明です。たまたま東京電力内部、実際の現場の自浄作用も考えられますし、もう「限界」という感覚かもしれません。数値が明確化しただけかもしれません。
少し驚いているのは、メルトスルーした燃料ではなく、格納容器内に残存している核燃料から、核分裂反応→再臨界というプロセスがおこっているということです。メルトスルーしている制御の出来ないものではなく、格納容器内の方も、手がつかない状態であることが明確化されたということです。こういう状況がおきていることは、福島第一原発がいまだにどうにもならないレベルであることを、もう一度僕らに確認させてくれました。
このあとの展開が制御できるのかどうかもわかりません。従来の状況の顕在化よりも、事態が悪化している可能性も、否定は仕切れないので、この後の報道内容、東電の会見などをチェックしながら、事態の推移を慎重にみてほしいと思います。楽観できる要素は一パーセントもありません。 そして、元々、敷地内で「地割れで水蒸気」と言う話を僕が書いたのは、現場からの情報のみならず、当時の政府最高首脳が「再爆発懸念」を口にし、「地面から水蒸気が出ている」という話をしたことから、ブログに書く判断をしたものです。政府最高首脳が「情報伝達への不信」を口にしていたこともあわせると、経済産業省、保安院、東京電力、原子力専門家たちは、きちんとした認識で、この事態にあたれていないことを再認識しましたし、今回の発表でその思いはさらに強まります。
福島第一原発に近距離のエリアに住民を戻すことは、暴挙どころの話ではありません。「直ちに」住民を危険にさらす行為を、この国の政府も自治体も、率先しておこなっているということです。そして、福島第一原発に近いエリアへ行く事は、短期的には、極力避けたほうがよいと思います。何かがあったときに、だれも保障はしてくれません。
もちろん、緊急事態が起きた場合、近接圏内のみならず、300キロから400キロのゾーンくらいまで多大な影響が出る可能性があります。そのときに、どのような被害となるのか、僕には見当もつきません。近距離でなくても、風向き、状況、装備品の確認は必須。雨は避ける。緊急の際の、頭のシュミレーションはしてください。南東北と関東全域では特に。
はっきりいえることは、福島第一原発は地中のみならず、格納容器内でも危険は続いていると言うことです。その危機はさらに明確になったということです。
これで、話は振り出しに戻りました。この七ヶ月の間に状況は、楽観視できる話はありませんでしたが、原子炉の格納容器内の状況を疑うことになると、もはやどうにもならないという思いが強まります。
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。
三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
これからの低線量被曝による健康対策をしないといけないと同時に原発の進行中の危険も常に考えておかないといけないなんて、精神衛生上もよくない環境になり残念です。
中国新聞で、高線量や低線量地域より、超低線量の地域に被害が増加し始めていると言うチェルノブイリの記事を読みました。 日本全国でこのことを考えないといけないと思います。
チェルノブイリは約10日で石棺され沈下されたと聞きましたが、日本ではまだまだ進行中ですね。
これからの低線量被曝による健康対策をしないといけないと同時に原発の進行中の危険もともに考えないといけないなんて、一気に環境が悪い世の中になってしまいました。
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/fukushima/series/Fs201110290001.html
確かに、検出器が取り付けられて明らかになったことかもしれません。
しかし、フクシマの状況は誰にも厳密には判りません!でもキセノンが検出され、臨界の可能性が在り、フクシマは既に原発ではなく、むき出しの核燃料に過ぎません。フクシマの子供の避難を、自由報道協会で緊急提言して頂けないでしょうか?
このような緊急事態が東電から発表されているのに、何も動かない。 子供を逃がして欲しいと言っていたはずの経産省前の女性たちですら、予定通りに勉強会です…
緊急提言が、何故されないのか…
フクシマの人たちにとって、子供とは、万が一にも失いたくない存在ではないのでしょうか…
これは、緊急事態です。他の国であれば…
再臨界が分かっていたからこそ、あれだけ慌てて深夜の23時に玄海原発の再稼動を進めていたように見えます。
ホウ酸の使用量や購入量が判れば、もっとはっきりすると思いますが、
今になり再臨界でのホウ酸注入の報を流したのはどんな事情があるのかな?と考えて欲しいです。
制御棒が3月以降、既にないのですから。
一体いつまで続くのだろう、というよりも、もうどうにも止められない状況なのでしょう。
関東に今も居続けてたら、多分また動悸が始まり、精神的にもおかしくなっていただろうなと思います。
避難した今は、かなり安心して生活出来ています。もちろん、避難できない家族や友人たちは心配でなりませんが、当初、何度も何度も避難を訴えてきた私は、もう止めました。
既に、これだけ汚染が広がっているという情報が世の中に浸透している現在、それでも移動しないのは、本人の強い意思があるからです。
私の周りは、経済的な理由で移動出来ないというよりも、環境が変わることに非常に抵抗感がある、という人ばかりです。
年齢は全く関係ありません。今のものを失うことへの恐怖心が強いのです。
こんなにも、そのような価値観に溢れている人が日本には多いのかと、驚くばかりです。
生き抜くための強さ、がないのです。今より生活が不便になっても、苦しくなっても、それでも生き抜こう!
という強い生命力がないのには・・正直驚きました。
私は、今は何も言わないようになりました。
これからは、がれき持ちこみに対して反対することや、反原発の運動を進めて行きたいと思っています。
それをしないでなんとかしようと努力している日本政府、東京電力、現場作業員達には最大の敬意を払うべきだと思います。
ありがとう。君たちこそ英雄だ!
更に木下さんの明確な説明でやっと「なるほど」と思いました。いつもながら感謝です。
細野大臣の「安定冷却」は大嘘で、福島第一の危機的状況は以前から言われていること。もう打つ手はないとも。
バラエティ番組で福島原発のニュースを伝える際には、まず現在の状況説明、何号機が今どのような状況で…、という説明から始めてほしいです。中途半端な情報だけ流すと人々がパニックを起こすだけだな、と思いました。
もういいって、日本のマスメディアに真実は期待していないから。さんま、キノコ、秋の味覚、好きなだけ流してください。
事ここに至って日本のメディアを信じる人は救いようがないです。