21世紀は国家でも社会でも無く、依るべきスキームは個人にあるという事を証明してくれる本。
最近の著書は陳腐な内容が多い様に見受けられるが、この本は、これからを生きる若い世代にオススメ。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥2,220¥2,220 税込
ポイント: 44pt
(2%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon 販売者: ブックスーパー神奈川
新品:
¥2,220¥2,220 税込
ポイント: 44pt
(2%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon
販売者: ブックスーパー神奈川
中古品: ¥148
中古品:
¥148

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
危機とサバイバル――21世紀を生き抜くための〈7つの原則〉 単行本 – 2014/1/31
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,220","priceAmount":2220.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,220","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"fQrvtziifSHT%2Fo%2FA9gjMM210b6C%2F05AYjIvw%2BJ2HgirgMwAUA1HfNRX9yfep3hRpgsdHMXfAP8W3J8jdSz37bh7K6NpI8DlR29Im1xrV4bQCYe%2Bz1ub2r0XBirVOklai4OnMDIMkP8fsHEasbUSCP9neiEdCDLmdGh06fHOuuFFTfpq%2Fc%2BLmSBipFG9MtFuX","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥148","priceAmount":148.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"148","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"fQrvtziifSHT%2Fo%2FA9gjMM210b6C%2F05AYhoVIPiTjA9DRL%2BdYR3X%2FwzEBYJR%2BUsvu3YY7QlhzQ5pX5%2FsRJopqBQlVZ6dEIQ%2FeUKczMx%2Fi1uAuJKHlLdgU6UEyxXcYy4UH7d6XrvrLk9k07vN82tAgaicMm61Tom21a2Fyy%2FSyFsrwyA41nQ73hg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
日本は、“没落の危機"からサバイバルできるか?
予測される21世紀の混乱と危機への“サバイバル戦略"。
個人/企業/国家が生き残るための原則とは?
“ヨーロッパ最高の知性"が、その知識と人生体験のすべてを基に著したベストセラー。
あなたは、10年後、本当に生き残る気があるのか?
世界的ベストセラー『21世紀の歴史』で、世界金融危機、ノマド化、スマホなどを予測した“ヨーロッパ最高の知性"ジャック・アタリが、今後10年、世界で発生する危機を予測し、混乱と激動の21世紀を生き抜くために、個人/企業/国家/人類の“サバイバル戦略"の〈7つの原則〉を論じる。
低迷する経済、1000兆円超の債務、少子高齢化……、歴史的危機にある日本人/日本が、まさに21世紀を生き残るための必読の書。
予測される21世紀の混乱と危機への“サバイバル戦略"。
個人/企業/国家が生き残るための原則とは?
“ヨーロッパ最高の知性"が、その知識と人生体験のすべてを基に著したベストセラー。
あなたは、10年後、本当に生き残る気があるのか?
世界的ベストセラー『21世紀の歴史』で、世界金融危機、ノマド化、スマホなどを予測した“ヨーロッパ最高の知性"ジャック・アタリが、今後10年、世界で発生する危機を予測し、混乱と激動の21世紀を生き抜くために、個人/企業/国家/人類の“サバイバル戦略"の〈7つの原則〉を論じる。
低迷する経済、1000兆円超の債務、少子高齢化……、歴史的危機にある日本人/日本が、まさに21世紀を生き残るための必読の書。
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社作品社
- 発売日2014/1/31
- 寸法14.2 x 2.6 x 19.8 cm
- ISBN-104861823102
- ISBN-13978-4861823107
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 危機とサバイバル――21世紀を生き抜くための〈7つの原則〉
¥2,220¥2,220
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
¥1,980¥1,980
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
在庫あり。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
《ジャック・アタリより、日本のみなさんへ》
20世紀において、日本は、アジアの小国から、世界の主役となった。しかし21世紀、日本は没落の危機にあり、10年先の未来像すら描けない。日本人/日本は、何をなすべきなのか? 本書で提示した〈7つの原則〉によって、“21世紀の危機"に対するサバイバル戦略が見出されると確信している。
本書は、私の知識と、私の人生体験のすべてをもとに著わした自信作であり、私の生き方の秘密を明かした書である……。
20世紀において、日本は、アジアの小国から、世界の主役となった。しかし21世紀、日本は没落の危機にあり、10年先の未来像すら描けない。日本人/日本は、何をなすべきなのか? 本書で提示した〈7つの原則〉によって、“21世紀の危機"に対するサバイバル戦略が見出されると確信している。
本書は、私の知識と、私の人生体験のすべてをもとに著わした自信作であり、私の生き方の秘密を明かした書である……。
著者について
ジャック・アタリ(Jacques Attali)
1943年生まれ。わずか38歳で、フランスのミッテラン政権の大統領特別補佐官を務め注目を浴び、1991年、自らが提唱した「ヨーロッパ復興開発銀行」の初代総裁を務めた。1989年のドイツ再統一、1992年のEU成立の“影の立役者"と言われている。2009年、初のEU大統領選挙では、フランス側の有力候補となった。
政界・経済界で重責を担う一方で、経済学者・思想家としても幅広く活躍し、まさに“ヨーロッパを代表する知性"として、その発言は常に世界の注目を浴びている。著書は多数あり、経済分析・哲学書・歴史書・文化論と幅広いが、近年では、『21世紀の歴史』(作品社)が、刊行の翌年に発生した「サブプライム問題」や「世界金融危機」を予見していたために世界的な大反響を呼んだ。この本は、日本でも歴代にわたる首相が購読したことが報道されている。
また、サルコジ、オランドと仏の歴代大統領のアドバイザーを務め、フランスの基本政策への提言を行なっている。2013年末には、オランド大統領の依頼により、21世紀をサバイバルするための政策提言「“ポジティブ・エコノミー"のための45の提言」をまとめたことは大きく報道された。
1943年生まれ。わずか38歳で、フランスのミッテラン政権の大統領特別補佐官を務め注目を浴び、1991年、自らが提唱した「ヨーロッパ復興開発銀行」の初代総裁を務めた。1989年のドイツ再統一、1992年のEU成立の“影の立役者"と言われている。2009年、初のEU大統領選挙では、フランス側の有力候補となった。
政界・経済界で重責を担う一方で、経済学者・思想家としても幅広く活躍し、まさに“ヨーロッパを代表する知性"として、その発言は常に世界の注目を浴びている。著書は多数あり、経済分析・哲学書・歴史書・文化論と幅広いが、近年では、『21世紀の歴史』(作品社)が、刊行の翌年に発生した「サブプライム問題」や「世界金融危機」を予見していたために世界的な大反響を呼んだ。この本は、日本でも歴代にわたる首相が購読したことが報道されている。
また、サルコジ、オランドと仏の歴代大統領のアドバイザーを務め、フランスの基本政策への提言を行なっている。2013年末には、オランド大統領の依頼により、21世紀をサバイバルするための政策提言「“ポジティブ・エコノミー"のための45の提言」をまとめたことは大きく報道された。
登録情報
- 出版社 : 作品社 (2014/1/31)
- 発売日 : 2014/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 292ページ
- ISBN-10 : 4861823102
- ISBN-13 : 978-4861823107
- 寸法 : 14.2 x 2.6 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 581,403位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,288位経済学 (本)
- - 79,451位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNGOを創設(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 1492 西欧文明の世界支配 (ISBN-13: 978-4480092588 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャック・アタリ氏の名は、前々からよく目にしていましたが、今回はじめてその著作を拝読しました。
読後の率直な感想としては、元がフランス語だからか、ちょっと読みにくいかなぁといった印象を受けました。
英語の訳本とはまた違った読みにくさがあり、スーっと抜けていくような読書をするのは、なかなか難しいと思います。
(そもそも扱っている内容もなかなか難しい)
しかし、やはりサブプライムローン問題やギリシャの経済危機など、様々な予測を的中させ、「ヨーロッパ随一の知性」と言われる彼の自信作だけに、中身とその主張には重厚感があります。
著者がくれる、これからを生き抜くためのサバイバルアドバイスは、
当然ながらそこらへんの自己啓発書を軽く踏み潰すような重みを感じます。
彼が訪日した際に、
閣僚へ施したアドバイスが今現在そっくりそのまま実行されているのですが、そういった点から見ても、この本は"一読あり"でしょう。
最後に、長いですが個人的に参考になった部分を抜粋させていただきます。
「サバイバルとは、誰かが行ってくれるかもしれない改革や施し、救済者の登場などを期待することではない。」
「ますます不安定かつ不誠実になる世の中では、あえて選択するのでなければ、退屈することなどありえない。
とくに、会話・驚き・笑い・愛情・友情・芸術など、非商業的なものに時間を費やすことに最大の価値を認めるべきである。
つまり、所有することよりも、感動を享受するための時間を費やすことに重要性を見出すべきなのだ。
(中略)
モノの消費ではなく、体験を得るための消費は、人生のすべての体験と同じように、
短期的および長期的に、経験として自己に刻み込まれる。
そうした消費は、価値観・世界観のなかに溶け込み、人生に影響をおよぼすのである。」
「職種、専門教育、能力、生活の場、職場、収入源や借り入れ先などを一つだけに依存しない危機時の自分の能力を検証すべきである。
例えばビジネスパーソンであると同時に起業家、雇われる身であると同時に雇用主、製造業であると同時にサービス業、
労働者であると同時に管理職、芸術家であると同時に公務員、消費者であると同時に生産者、貸主であると同時に借主である術を学ぶことである。
(中略)
つまり、たとえ社会が手段を与えてくれなくとも、変化に備え、自己を磨くことである。」
「
できるかぎり身軽に生きることである。
定住民としてのモノは抱え込まず、アイデア、経験、知識、人間関係、ノマド・グッズや財産だけを蓄積し、
所有する意義は完全に切り離して、自己の存在意義を考えることである。
詳述すると、不動産の所有は最低限にとどめ、ノマドな財をできるかぎり所有すること、一つの会社だけに頼らないこと、
さらには、一つの家族や言語だけに頼らないことである。
したがって〈ユビキタス〉な能力には、心理的・哲学的・物質的に入念な準備が要求される。
とくに、時間の概念を根本的に変化させるための能力が必要となってくる。
例えば、職業や私生活の面において、自己実現できなくてもサバイバルすること、
自分の過去、つまり、自分が作り上げた人生・家族・野望・価値観・成功・計画・存在意義から抜け出すこと、
別の場所で暮らすこと、複数の人生を再構築すること、すべての過去を人生の過渡期としてあっさりと捨て去ることである。
さらに踏み込んで、こうした事態が実際に起こることを想定する必要がある。
そこでサバイバルのためには、複数の帰属先を持つ能力、複数の文化に参入する能力、数か国語を操る能力、
複数の規範や宗教を受け入れる能力について真剣に考えなければならない。」
読後の率直な感想としては、元がフランス語だからか、ちょっと読みにくいかなぁといった印象を受けました。
英語の訳本とはまた違った読みにくさがあり、スーっと抜けていくような読書をするのは、なかなか難しいと思います。
(そもそも扱っている内容もなかなか難しい)
しかし、やはりサブプライムローン問題やギリシャの経済危機など、様々な予測を的中させ、「ヨーロッパ随一の知性」と言われる彼の自信作だけに、中身とその主張には重厚感があります。
著者がくれる、これからを生き抜くためのサバイバルアドバイスは、
当然ながらそこらへんの自己啓発書を軽く踏み潰すような重みを感じます。
彼が訪日した際に、
閣僚へ施したアドバイスが今現在そっくりそのまま実行されているのですが、そういった点から見ても、この本は"一読あり"でしょう。
最後に、長いですが個人的に参考になった部分を抜粋させていただきます。
「サバイバルとは、誰かが行ってくれるかもしれない改革や施し、救済者の登場などを期待することではない。」
「ますます不安定かつ不誠実になる世の中では、あえて選択するのでなければ、退屈することなどありえない。
とくに、会話・驚き・笑い・愛情・友情・芸術など、非商業的なものに時間を費やすことに最大の価値を認めるべきである。
つまり、所有することよりも、感動を享受するための時間を費やすことに重要性を見出すべきなのだ。
(中略)
モノの消費ではなく、体験を得るための消費は、人生のすべての体験と同じように、
短期的および長期的に、経験として自己に刻み込まれる。
そうした消費は、価値観・世界観のなかに溶け込み、人生に影響をおよぼすのである。」
「職種、専門教育、能力、生活の場、職場、収入源や借り入れ先などを一つだけに依存しない危機時の自分の能力を検証すべきである。
例えばビジネスパーソンであると同時に起業家、雇われる身であると同時に雇用主、製造業であると同時にサービス業、
労働者であると同時に管理職、芸術家であると同時に公務員、消費者であると同時に生産者、貸主であると同時に借主である術を学ぶことである。
(中略)
つまり、たとえ社会が手段を与えてくれなくとも、変化に備え、自己を磨くことである。」
「
できるかぎり身軽に生きることである。
定住民としてのモノは抱え込まず、アイデア、経験、知識、人間関係、ノマド・グッズや財産だけを蓄積し、
所有する意義は完全に切り離して、自己の存在意義を考えることである。
詳述すると、不動産の所有は最低限にとどめ、ノマドな財をできるかぎり所有すること、一つの会社だけに頼らないこと、
さらには、一つの家族や言語だけに頼らないことである。
したがって〈ユビキタス〉な能力には、心理的・哲学的・物質的に入念な準備が要求される。
とくに、時間の概念を根本的に変化させるための能力が必要となってくる。
例えば、職業や私生活の面において、自己実現できなくてもサバイバルすること、
自分の過去、つまり、自分が作り上げた人生・家族・野望・価値観・成功・計画・存在意義から抜け出すこと、
別の場所で暮らすこと、複数の人生を再構築すること、すべての過去を人生の過渡期としてあっさりと捨て去ることである。
さらに踏み込んで、こうした事態が実際に起こることを想定する必要がある。
そこでサバイバルのためには、複数の帰属先を持つ能力、複数の文化に参入する能力、数か国語を操る能力、
複数の規範や宗教を受け入れる能力について真剣に考えなければならない。」
2014年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は日本の問題として、膨張する国家債務、止まらい人口減少と高齢化、社会やアイデンティティの崩壊、東アジア地域との不調和をあげている。明らかに日本は危機的状態にあるがそれを乗り切るために7つの原則、行動規範を=これは著者が危機の歴史から学び自分も実践している行動のフレームワークのようだが=紹介してくれる。1.自己の尊重2.緊張感3.共感力4.レジりエンス5.独創性6.ユビキタス7.革命的な思考力である。危機とサバイバルというので、荒々しい内容を予想していたが、そうではなく自己を生かしきることの薦めのような内容だった。
それが利他性を帯びてきているあたり、厳しい危機を品性と愛情をもって現実的に生きることができる気にさえられる。読後はとてもさわやかである。ヨーロッパ随一の理論家であり同時に実務家の著者の奥行きの深い一冊である。
それが利他性を帯びてきているあたり、厳しい危機を品性と愛情をもって現実的に生きることができる気にさえられる。読後はとてもさわやかである。ヨーロッパ随一の理論家であり同時に実務家の著者の奥行きの深い一冊である。
2014年4月16日に日本でレビュー済み
著者はフランスの歴代大統領のブレーンとして活躍したジャック・アタリ氏で、同氏は的確な経済分析に定評があり、数多くの著書を書き上げているようです。
本書はアタリ氏による今後の世界情勢の動きを予測し、それに基づく行動規範を提案したものです。
まず日本版のみに寄稿された序文があるのですが、アタリ氏によれば日本の近未来は高齢化と人口減少が進み、隣国との緊張が亢進してあまり明るくないようでした。
そして本論で次のようなサバイバルの7つの原則が提示されます。
1.健康管理を含めて自分を大切にする。
2.常に死を意識して緊張感を持って毎日を過ごす。
3.敵と味方を峻別するためにも他者への共感力を持つ。
4.最悪の事態を想定して準備を怠らない。
5.智恵をめぐらせて独自性を持つ。
6.最悪の事態に陥っても適応できる柔軟性を持つ。
7.最後の最後では抵抗するための牙を持つ。
次の章では世界情勢を人口、産業、金融、エネルギーなどの点から持論を展開します。
予想はしていましたが、こちらについても必ずしも明るくない未来が示されていました。
世界の中心にあるアメリカは金融資本に支配され、汚職にまみれた政策と次世代への借金を積み増し破綻寸前にあります。
そのためのサバイバル原則として本書のメインテーマに入りますが、その前提段階としてのノマド(放浪)という思想と、その移住先の土地を判断する著者なりのコツを書いていました。
個人的に印象に残ったのは次のようなものです。
・アメリカは79年に中間層の賃金上昇が完全にストップした。
この時インフレを起こして金融資産値上がりの期待感を抱かせた。
そして借り入れを繰り返させて借金経済に陥らせ、株価の上昇が30年続いた。
・結果、アメリカの経済は天文学的な債務を抱え、リーマンショックで破綻寸前となった。
この時、FRBは破綻回避のため銀行に優遇融資を行なったが、銀行は別の用途に流用した。
銀行は結局倒産して莫大な負債が抱えたが、その負債は政府の借金として納税者が賄った。
・人類はその大部分を放浪民としてサバイバルしてきたので、それによる教訓は蓄積されている。
即ち、直感に従う、身軽に旅する、失敗を恐れない、目的意識を持つ、などだ。
・人の性格を見抜くには、表情の中に子供の面影を持っているかを探る。
もしあるのなら好奇心旺盛で柔軟なので仲良くなれるが、なければ気難しく不誠実だろう。
・国家の将来を占うには、人口統計、料理、音楽が指標になる。
若者の多さは伸びしろ、美味しい料理は健康と独自性、音楽は文化の豊潤さを示す
そして最終章では先に挙げた7つの原則に従った、個人、企業、国家、人類のサバイバルの方法論がそれぞれの立場で展開されていました。
著者は様々なデータや歴史を語りながらの流れるように解説していて、その博識ぶりが伝わってきました。
また本書で推奨しているのは、自分を大切にしながらも利他の精神を持ちノマドに生きる覚悟を持つことであり、説得力がありました。
本書はアタリ氏による今後の世界情勢の動きを予測し、それに基づく行動規範を提案したものです。
まず日本版のみに寄稿された序文があるのですが、アタリ氏によれば日本の近未来は高齢化と人口減少が進み、隣国との緊張が亢進してあまり明るくないようでした。
そして本論で次のようなサバイバルの7つの原則が提示されます。
1.健康管理を含めて自分を大切にする。
2.常に死を意識して緊張感を持って毎日を過ごす。
3.敵と味方を峻別するためにも他者への共感力を持つ。
4.最悪の事態を想定して準備を怠らない。
5.智恵をめぐらせて独自性を持つ。
6.最悪の事態に陥っても適応できる柔軟性を持つ。
7.最後の最後では抵抗するための牙を持つ。
次の章では世界情勢を人口、産業、金融、エネルギーなどの点から持論を展開します。
予想はしていましたが、こちらについても必ずしも明るくない未来が示されていました。
世界の中心にあるアメリカは金融資本に支配され、汚職にまみれた政策と次世代への借金を積み増し破綻寸前にあります。
そのためのサバイバル原則として本書のメインテーマに入りますが、その前提段階としてのノマド(放浪)という思想と、その移住先の土地を判断する著者なりのコツを書いていました。
個人的に印象に残ったのは次のようなものです。
・アメリカは79年に中間層の賃金上昇が完全にストップした。
この時インフレを起こして金融資産値上がりの期待感を抱かせた。
そして借り入れを繰り返させて借金経済に陥らせ、株価の上昇が30年続いた。
・結果、アメリカの経済は天文学的な債務を抱え、リーマンショックで破綻寸前となった。
この時、FRBは破綻回避のため銀行に優遇融資を行なったが、銀行は別の用途に流用した。
銀行は結局倒産して莫大な負債が抱えたが、その負債は政府の借金として納税者が賄った。
・人類はその大部分を放浪民としてサバイバルしてきたので、それによる教訓は蓄積されている。
即ち、直感に従う、身軽に旅する、失敗を恐れない、目的意識を持つ、などだ。
・人の性格を見抜くには、表情の中に子供の面影を持っているかを探る。
もしあるのなら好奇心旺盛で柔軟なので仲良くなれるが、なければ気難しく不誠実だろう。
・国家の将来を占うには、人口統計、料理、音楽が指標になる。
若者の多さは伸びしろ、美味しい料理は健康と独自性、音楽は文化の豊潤さを示す
そして最終章では先に挙げた7つの原則に従った、個人、企業、国家、人類のサバイバルの方法論がそれぞれの立場で展開されていました。
著者は様々なデータや歴史を語りながらの流れるように解説していて、その博識ぶりが伝わってきました。
また本書で推奨しているのは、自分を大切にしながらも利他の精神を持ちノマドに生きる覚悟を持つことであり、説得力がありました。
2014年5月15日に日本でレビュー済み
アタリ氏の新刊ということで、大変興味を持って購入した。パラパラとめくった際には、「21世紀の歴史」に続く、アタリ氏の膨大な知識と深い考察による、未来予測とその対策、という内容かと思ったが、本書はあえて言えば「自己啓発書」かもしれない。副題は、21世紀を生き抜くための〈7つの原則〉とあるが、「7つの習慣」に通じるものもある。
アタリ氏が提言する原則は、1)危機に際して頼むべきは自分であり、自分に大切なものを理解し、自分を磨き、ケアをする〈自己の尊重〉、2)20年先のビジョンを持ち、限りある時間を意識する〈緊張感〉、3)味方を最大化させ、「合理的利他主義」を持つために他社を理解する〈共感力〉、4)唯一の強みや収入源に依存せず、周到な準備で様々な危機を乗り切る〈レジリエンス〉、5)脅威をチャンスに変える〈独創性〉、6)敵への順応が必要とされるほどの危機に、自己のアイデンティティをいつでも急変させるノマド的能力〈ユビキタス〉、7)根源を揺るがすような危機においては、すべてのルールをひっくり返す〈革命的な思考力〉の7つ。
〈自己の尊重〉は、7つの習慣の「主体性を発揮する」「目的を持って始める」に通じる部分があるし、〈緊張感〉は、「重要事項を優先する」に、〈共感力〉は「Win-Winを考える」や「理解してから理解される」と共通する点もある。どちらかといえば、7つの習慣は他者との建設的な関係構築に力点を置いているのに対し、7つの原則は、今まさにそこにある危機に際して、頼むべきは自己、というメッセージが強い。
アタリ氏の7つの原則は、あとになればなるほど、より高い危機レベルに対応するために必要な原則とされているが、本書の特徴の一つは、そういった原則が必要とされるほどに、現在のグローバル社会は危機的状況であることを、筆者が得意とする世界的な社会分析を通じて、読者に示していることである。本書の第一部では、「今後10年に予測される危機」として、具体的に説明しており、おもしろい。リーマンショックの解説も詳しく、そういった意味では、前著である「21世紀の歴史」や「金融危機後の世界」と重なる部分はあろう。アタリ氏なりの予測に基づけば、今後どのような資産形成がベターか、といったエッセンスも拾うことはできる。どこの国が勃興し、覇権を維持するかの示唆もある。しかし、本書の真骨頂は、これから世界を見舞う危機に対して、個人が、そしてさらには企業も、国家も、さらには人類も、この7つの原則に基づいていかに対応していくべきかを説いている点である。何ともスケールがデカいのであるが、また折を見て再読したいと思う。
アタリ氏が提言する原則は、1)危機に際して頼むべきは自分であり、自分に大切なものを理解し、自分を磨き、ケアをする〈自己の尊重〉、2)20年先のビジョンを持ち、限りある時間を意識する〈緊張感〉、3)味方を最大化させ、「合理的利他主義」を持つために他社を理解する〈共感力〉、4)唯一の強みや収入源に依存せず、周到な準備で様々な危機を乗り切る〈レジリエンス〉、5)脅威をチャンスに変える〈独創性〉、6)敵への順応が必要とされるほどの危機に、自己のアイデンティティをいつでも急変させるノマド的能力〈ユビキタス〉、7)根源を揺るがすような危機においては、すべてのルールをひっくり返す〈革命的な思考力〉の7つ。
〈自己の尊重〉は、7つの習慣の「主体性を発揮する」「目的を持って始める」に通じる部分があるし、〈緊張感〉は、「重要事項を優先する」に、〈共感力〉は「Win-Winを考える」や「理解してから理解される」と共通する点もある。どちらかといえば、7つの習慣は他者との建設的な関係構築に力点を置いているのに対し、7つの原則は、今まさにそこにある危機に際して、頼むべきは自己、というメッセージが強い。
アタリ氏の7つの原則は、あとになればなるほど、より高い危機レベルに対応するために必要な原則とされているが、本書の特徴の一つは、そういった原則が必要とされるほどに、現在のグローバル社会は危機的状況であることを、筆者が得意とする世界的な社会分析を通じて、読者に示していることである。本書の第一部では、「今後10年に予測される危機」として、具体的に説明しており、おもしろい。リーマンショックの解説も詳しく、そういった意味では、前著である「21世紀の歴史」や「金融危機後の世界」と重なる部分はあろう。アタリ氏なりの予測に基づけば、今後どのような資産形成がベターか、といったエッセンスも拾うことはできる。どこの国が勃興し、覇権を維持するかの示唆もある。しかし、本書の真骨頂は、これから世界を見舞う危機に対して、個人が、そしてさらには企業も、国家も、さらには人類も、この7つの原則に基づいていかに対応していくべきかを説いている点である。何ともスケールがデカいのであるが、また折を見て再読したいと思う。