放射性物質「チェルノブイリほどにはならず」 保安院
原発事故、レベル7に
経済産業省原子力安全・保安院は12日午後の記者会見で、福島第1原子力発電所事故の暫定評価を最悪となる「レベル7」に引き上げたことについて「現状ではそのレベルに該当するような人への被曝(ひばく)がなく、大気中に放出された放射性物質の量で判断した」と明らかにした。
そのうえで「これまでに相当程度、出るものは出たと認識している。今後も追加で若干出るかもしれないが、チェルノブイリ(原発事故)と比較されるほどにはならない」と強調した。
原子炉については「厳しいながらも小康状態が続いており、持続可能な冷却システムが復活すれば安定する可能性が高いというところまできている」との認識を示した。〔日経QUICKニュース〕