米国で未承認の遺伝子組み換え小麦、日本は入札から外す

[シカゴ/ワシントン 30日 ロイター] - 米西部オレゴン州の農場で、除草剤への耐性を持つ未承認の遺伝子組み換え小麦が見つかった問題で、小麦輸出への影響を懸念する米農務省は原因究明を急いでいる。
同州の農家が除草剤をまいたところ、枯れない小麦が発見され、オレゴン州立大学の研究員が検査した結果、除草剤に強い遺伝子組み換え小麦だと判明した。
この小麦は農業関連大手モンサントが試験栽培していたが、世界的な反対を受け2005年に開発を終了していた。農務省によると、この遺伝子組み換え小麦は人体への影響はなく、流通も確認されていないとし、オレゴン州とその周辺地域でサンプル採取や聞き取り調査など、原因究明に努めている。
これを受け、日本の農林水産省が同州で生産された小麦を政府の買い入れ入札から外すことを決定したほか、欧州連合(EU)も米国から輸入された小麦の検査を強化することを明らかにした。

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