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北海道の環境を守り育てる活動を支援する、「北海道市民環境ネットワーク」事務局から、北海道の環境活動情報を発信しています。

【大樹6/20-21】第38回晩成学舎「北海道湖水地方の山野草が自生する植物園づくり

2015-05-26 | 会員の方からのおたより

2008年の自然再生推進法施行以来、劣化した自然を回復するために、さまざまな自然再生事業が行われています。一方で、自然が喪失した都市では、自然をゼロから創出するビオトープ造成事業が公園や学校などの公共空間を中心に行われてきました。 

ここでいう自然とは、生物群集や生態系、つまり、生き物たちのことを指します。
自然再生は、当初、「生態学」と「造園学」両方の関係者が取り組んできました。しかし、今は、生態学関係者が主流になっているようにみえます。
このような乖離は、造園学側の、造成整備が終わったら完成という観点や、再生の目標とする生態系の曖昧さ、あるいは、野生種を園芸種と同じように力づくで扱う、ということが一因となっているようにみえます。今回は、こうした矢部和夫教授の提言を基に、地球規模で進行している生物多様性の低下を食い止めることを目標に、二人の講師による講座を企画 しました。
湿地の一流研究者たちによる、清々しくも心に響く二日間です。ご堪能ください。
※PDF版のチラシは→第38回 晩成学舎(6月20~21日)ご案内

 

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■土曜講座 「ビオトープの管理と実践」
 ~6月20日(土)
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矢部教授は、長年、自然再生事業とビオトープ事業の両方を行ってきました。そこで一貫してとってきた方法は、長期モニタリングを続け、自然がどのように変化しようとしているかを見極め、変化の方向を後押ししてやるということです。これは、自然自らの復元力を最大限に生かすということであり、この考え方をどのように実践するかは、扱う対象(生態系)によって大きく異なります。 今回ご紹介する、山野草群落や湿原群落の再生・創出の実践は、対象ごとに扱い方を独自に考えていかなければならないことを示しています。それぞれの対象に対して、矢部教授がその時点ごとの考え方でとってきた方法は、今後、皆さんの自然保全の実践に、大いに役立つものと思います。 ふるってご参加ください。

■講師 : 矢部 和夫 (やべ かずお かずお ) 氏
札幌市立大学デザイン学部デザイン学科教授(空間デザイン分野、環境デザイン)
1955年生まれ。湿原を中心とした原生の自然の生態学研究、および、その保全と再生に取り組んでいる。現在、環境デザインの研究として札幌市域の平岡公園、滝野すずらん公園、円山動物園の森などで二次的な自然の管理研究を行い、市民に身近な自然と触れ合える場を提供している。環境省、国交省や北海道などが主催する釧路湿原やウトナイ湖などの自然再生事業には専門家として参加している。2007年第6回尾瀬賞受賞。

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■日曜講座 「自然観察会~ 水辺の植物目つけどころ」
 ~6月21日(日)
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ガンコウラン群落やイボミズゴケ群落など、北海道湖水地方の自然探索です。水の中や水辺の植物を観察する時のコツや、役立つ道具を実地で学べます。偏光サングラスをお持ちの方は持参ください。
■講師 : 山崎 真実 氏 (やまざき やまざき やまざき まみ )
札幌博物館活動センター学芸員 札幌博物館活動センター学芸員 札幌博物館活動センター学芸員
専門は植物分類学。一般市民向けに観察方法や標本作成の指導を行うなど幅広く活躍している。

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■開催概要
[日時]2015年 6月20日(土)14:00 ~ 21日(日) 10 :00
[会場]晩成温泉 原生花園 (大樹町 )
[スケジュール]
6月20 日(土)
14:00 ~
講座1 「攪乱と生態の推移 攪乱と生態の推移」
     (内容) 変化し続ける自然を管理する意義
15:45 ~
講座2 「受動的再生と順応管理」
     (内容) 自然の復元力を生かした山野草と湿原ビオトープづくり実践
17:45 ~ 夕食・懇親会 (晩成温泉和室にて行います)
      地元産の旬食材をお楽しみください。お飲み物は、ご持参ください

6月21 日(日)
8:30~10 :30頃まで
講座3 「自然観察会 ~ 水辺の植物目つけどころ」
     長靴、帽子などご用意ください。
     晩成温泉 から 出発 、現地解散します。

[参加費] (カッコ内 )は会員様価格です。
部分的なお申込みも可能です。気軽にご参加下さいは
全講座 : 3,000 円 (1,500 円) / 講座 1、2、3 : 各 1,000 1,000 円(各 500 円)
懇親会 : 1,800円 (1,500円) お飲み物はご持参ください
宿 泊 : 一律 3,300 円 朝食付き (宿泊 のお申込みが遅いと相部屋になります)

[申込先]
一般社団法人湿原研究所
e-mail : info@wetlands.jp または FAX:01558-7-8556 へ
[申込締切]6月17日(水)までにお願いします

[問合せ先]
一般社団法人 湿原研究所 事務局
〒089-1882 広尾郡大樹町晩成229-1
電話:01558-7-8555、FAX:01558-7-8556、e-mail:info@wetlands.jp
◇本講座は 公益財団法人国際花と緑の博覧会の助成を受けて実施します

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