ライフハッカー編集部さま

毎度のことですが、Javaにまたセキュリティーホールが見つかったようですね。そこでちゃんと知っておきたいのです。そもそもJavaって何なのですか? JavaScriptと同じものですか? 無効にした方がいいのですか

哀れなプラグイン(Pitiful Plugins)より

哀れなプラグインさんへ

本当に頭の痛くなる問題ですよね。でもご安心を。そもそもJavaはほとんどの人にとって必要ないものです。Javaが何をしているかを説明し、問題点とその解決法をご紹介しましょう。Javaとは何か?

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Javaとは、コンピューター上のアプリケーションを作るときに使われるプログラミング言語です。おそらく誰もが、Javaランタイムの必要なソフトウエアをダウンロードした経験があるはず。お手持ちのシステムにはすでにインストールされていると思います。Javaには、こうしたソフトウエアをブラウザ上で動かすときに使われる「ウェブプラグイン」もあります。

Javaは、JavaScriptと同じものではありません。実際、似ているのは名前だけといってもいいくらいです。JavaScriptは一般的にウェブページのようなHTMLドキュメントの内部で使われ、単独で動くものです。いわゆるソフトウエアには使われません。Javaもブラウザ上で動くので少しまぎらわしいかもしれませんが、両者はまったく別のものです。多くのウェブサイトではJavaScriptが使われていますが、Javaが必要なサイトはごくわずかです。

以上をふまえて、ここではJavaにしぼって話を進めましょう。セキュリティーの問題で皆の頭を悩ます、あの「Java」です。

Javaは危ない?

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Javaには大きく分けて2つの機能があります。コンピューター上でJavaアプリを動かす「ランタイム」と、前述の「ウェブプラグイン」です。「Javaが安全でない」と言われるのは、プラグインの部分の話で、Javaアプリ自体が問題というわけではないのです。

カスペルスキー・ラボの報告によれば、昨年発生したサイバー攻撃のうち、実に50パーセントが、プラグインのバグを狙ったものだったそうです。セキュリティーの専門家は、ブラウザ上でプラグインを無効にするようにと、度々呼びかけています。悪意ある者がパスワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗むことができるセキュリティーホールがたくさんあるからです。そして新たなホールが常に発見され続けています。

Javaは無効にした方がいい?

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Javaプラグインはそこまで必要ないものなので、無効にしてしまいましょう。ブラウザ上で設定するには、まず「プラグイン」のページを開きます。『Google Chrome』ではアドレスバーに「chrome://plugins」と入力、『Firefox』では、「ツール>アドオン>プラグイン」を開きます。Javaの項目を探して「無効にする」(または「無効化」)をクリック。これだけです!

プラグインにはセキュリティー上の問題がありますが、Javaランタイムにもわずらわしさがあります。アップデートを確認するポップアップが邪魔ですし、Windowsシステムトレイの場所をとりますし、導入時にツールバーなど不必要なパッケージのインストールまでしようとします。

こうした理由からJavaランタイムもアンインストールしてしまった方がいいと思います。将来ソフトウエアがJavaを必要とするようなら、再インストールすればよいのです。ただそんな時もプラグインは無効にしておきましょう。アンインストールするには、「コントロールパネル>プログラムのアンインストール」のリストからJavaを選択しましょう。

これでスッキリです!

ライフハッカーより

Whitson Gordon(原文/訳:齋藤新/ガリレオ)