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▲弥富市に「新介護保険制度」について、視察に伺いました

 他の自治体の市民派議員ら5名で、弥富市の介護高齢課にお伺いしました。

 愛西市では、29年4月に本稼働する新介護保険制度ですが、一足先のに弥富市では導入されています。現状について伺いました。

●弥富市には弥富市の事情と背景があって、今の選択がありました
(計画策定の関係で時間がなかった。市内にNPOがないなど)

 弥富市は、全国でも珍しく、「住民主体のサービス」も市職員が中心になり、直営で運営をしています。なぜだろう?と思い、視察に伺いました。結論だけみると、今回の法改正に合致しているのだろうかと感じていましたが、介護関係の計画作りの節目の年のことがあり、実施までに時間がなかったことや、市内にNPOがないなどの理由があり、直営でせざるを得なかったとのことで、事情がよくわかりました。

 しかし、決して今の状況がよいという考えではなく、今後リーダー格の市民を育てながら目指すは、市民主体のしくみづくりであることもお話しの中で確認ができ、最終到達点を目指す上で、今は発展途上であることもよくわかりました。
 担当の職員の方々は、今回の介護保険制度改正を深く理解されており、説明も自信にあふれていて、気持ちがよかったです。伺ってよかった。

●弥富市の「住民主体の訪問サービス」は、

 市直営で「ささえあいセンター」を設立。総合事業Bの位置づけで、ボランティアの育成及び活動が展開されていました。
 また、高齢者だけでなく、障がい者等の困っている人すべてが対象になっており、国が示す「生活支援サービス」のあり方に合致していると感じました。

●弥富市での「サロン」(たまり場)の位置づけは、通所サービス「住民主体のサービス(B)」

 弥富市では、「住民主体のサービス」にサロンも位置づけており、民間事業所や老人会などが参画していました。民間事業所でのサロンには、ささえあいセンターの登録会員が手伝いにいく事業所もあり、専門的な知識を身につけ、次は地域で活躍する方になっていただける種まきになっていることも感じました。

(みつこは思いました)
 要支援になったら「こちらの場所」、要支援でなくなったら「そちらの場所」というのは、地域のつながり、ご近所づきあいという面からもよくありません。
 また、最初から多くの要支援の方々を集めてサロンを開くのは開設者の負担が多く、現実的ではありません。今は元気な高齢者が対象のサロンでも、年月が経ち、ひとりふたりと要支援者が増え、その中で高齢者同士の支援が始まっていく・・・こうした動きが理想的だと感じました。サロン的なものは、ひとつのものとして、だれだも参加できる位置づけにしておくべきと感じました。

 市からの補助は、民間事業所であろうが、老人クラブであろうが、1回5千円。

 弥富市では、市担当部署と民間事業所との会議が定期的に実施されており、つながりが強いです。

●自治体により事情は様々。結果だけをまねてもダメ

 全国的に、住民主体のサービスを市が直営で行っているところはありません。
 このようなしくみにしたことには、弥富市独特の事情があったからであって、結果だけをまねてもダメだと感じました。それぞれの自治体にはそれぞれの背景があります。その資産を大切にしたしくみづくりが大切です。

●行政の総合事業(住民主体のサービス)に対する考え方

 今回の改正は、今までに無い改正です。
 行政は、住民主体の活動をどう支えるかの仕事をしなければなりません。いままでのように「こうしてもらわねば、認めない」というように団体の活動に縛りをかけるのではなく、多種多様な活動がしやすい環境を作っていかねばなりません。

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