専心池坊公式ブログ

専心池坊の花型を主にご紹介しています。
各地の教室は、093-561-1000専心池坊華務局までお問い合わせください。

「明治立華」 困難時代にあっても、花材調達に伝統的筋道を

2015-09-01 12:23:09 | 立華

「明治立華」

立華 指導 名誉講師 土居秀華

 

困難時代にあっても、花材調達に伝統的筋道を

Sunanomono Higatte 砂物一株 逆流枝 逆勝手

花材 1.松

2.ツツジ

3.伊吹

4.つげ

5.胴木

6.オクラレルカ

7.白輪菊

8.黄輪菊

9.柾木

10.椿

11.小菊

12.若松  

 

室町時代にたて花出現、江戸時代に発展する中、生花が創出し両者は進化。江戸後期は建築の大形に伴い、立花も大形・規格化・理論的構造となり、幹造り立花が考案された。時代は明治となり立華と称され、立てる事を『立調』の美称で呼ぶに相応しく華美となる。 江戸から明治は多くの変遷があった、特筆すべきは生花と立華を充分摺り合わせ、親子的関係を確立格花二本立『立華を知らずして生花を語る事なかれ』と全国展開。 江戸立花は小形・産ぶ立て華奢、明治立華は幹造りで大形・重厚、これを男性社会が支え大成した。 本作は明治立華の規範によるものでなく、あり合せの松の枯幹に松葉付き小枝を接いだもので幹造りしたのでなく、特に真は枝付きが多いが、そのまま自然に倣い松葉を付けた贋作だが、花材調達に困難時代でも、正調明治立華を熟知し、擬似作であっても伝統的筋道の通った創作性があってほしい。 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿