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よろづ天道まかせで

国用なる勤

「人間と申は、惣て、天性五常の徳義備居候故、上下万民、才柄無柄共、皆以て国用の積に候、諸細工、又は店を開き致商売候儀、皆以て渡世の働に候へども、畢竟国用なる勤に候。」

琉球実学者であった蔡温は「御教条」にていいこと言っているな。才能があろうが無かろうが国の役に立っている。世を渡るために働いているのはじぶんのためだが、同時に国の用ともなっていると。

しかし、働ける機会がないのではその用を役立てるわけにいかない。

折しも、完全失業率は、5月に5.2%に上昇、3か月連続の悪化である。「渡世の働」を得ず、「国用なる勤」がかなわぬ人たちを抱える国はなにをしている。