教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

TPPが漂流するのはこれからである。天木直人のブログ

2015年10月25日 11時47分56秒 | 国際・政治
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 「漂流」すると思われたTPPがギリギリで大筋合意した。

 TPPに賛成する者たちは、きまってこう歓迎する。

 しかし、TPP反対論者は悲観する事はない。

 TPPが漂流するのはこれからであるからだ。

 安倍政権がTPP臨時国会から逃げ回っている。

 そう思ったら、なんと来年の通常国会でも議論しないという。

 よほどTPP秘密交渉を追及されることが怖いと見える。

 そう思っていたら、それだけではない。

 TPP国会を急がない理由が奮っている。

 米国議会での承認がどうなるかわからない中で、日本が急いで批准する必要はないからだ、というのだ。

 じつはその通りなのだ。

 米国の議会でTPP審議が紛糾することは必至である。

 そしてTPPを推進したオバマ大統領は、来年になれば次期大統領選挙が本格化して、もはや影響力は完全になくなる。

 次の大統領が誰になろうと、オバマ大統領の推進した政策のために汗をかく馬鹿はいない。

 ましてや評判の悪いTPPを熱心に批准しようとする者はいない。

 民主党のヒラリー候補に至っては大統領選でTPP反対を唱える始末だ。

 そんな米国の迷走を見て、その他の国の議会もまた議論が噴出するだろう。

 そんな中で、ひとり安倍首相が国会でTPP推進を唱えたら笑い者になる。

 国際条約が合意されても、それを議会が承認しないため、いつまでたっても米国が参加しない例は、これまでにもある。

 もし今度のTPPがそうなったら、言い出しっぺの米国が不参加となるのだから、TPP交渉はなんだったのか、ということになる。

 究極のちゃぶ台返しだ。

 はたしてTPPはどうなるのか。

 TPPが漂流するのはこれからであると私が言う理由がここにある(了)


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