中国当局によるチベットの祭・集会の禁止広がる
四川省と甘粛省のチベット人居住地域において、中国当局が宗教の祭・集会を禁止し、通信を遮断している。
この措置は、中国の新たな指導者を選ぶ中国共産党大会を前にして行われている。
四川省カルゼでは、祭りやその他の集会が禁じられている。現地のチベット人が6日語った。
また、人権団体によると、甘粛省カンロでは、通信が遮断され、チベット人学生が休日に学校から外に出られなくなっているという。この地は、先月7人の焼身自殺が起きた場所だ。
「冬の3か月間、カルゼでは断食、祈り、マントラ朗唱などの宗教儀式があります。」
匿名の人物はこう語った。
「しかし、数日前、中国当局は、共産党大会の間、大規模な集会を禁止すると通達しました。」
11月8日にに始まる共産党大会では、胡錦濤国家主席が習近平に権限を委譲する。
共産党大会の期間中に、抗議をしたり違法行為をしたチベット人は「厳しく罰せられる」という。
「このため、チベット人は、すべての宗教の集会を中止しています。みな残念がっています。」
懲役刑
インドのTibetan Centre for Human Rights and Democracy (TCHRD)は6日声明を発表し、チベット僧5人に懲役刑が言い渡されたと述べた。5人は、1月23日、四川省カルゼのドラゴでの抗議活動に関与していたという。
ゴチェン僧院の僧侶トゥルク・ロブサン・テンジン(40)には懲役7年、ドラゴ僧院のゲシェ・ツェワン・ナムギャル(42)、タシ・ツブワン(31)には懲役6年の判決が出された。
また、僧院の店の管理者テインレーには懲役5年、上級管理者ゲシェ・テンジン・パルサンには懲役6年の判決が下された。
1月23日のチベット人の抗議活動に対し、中国治安部隊は無差別発砲を行い、少なくとも6人が死亡、43人が負傷した。
TCHRDによると、この抗議活動の後、ヨンテン・サンポ、タシ・ダルギェ、ナムギャル・ドンドゥブが拘束され行方不明になっているという。
【亀田浩史訳】
元の英文記事はこちら
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