信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

「断捨離」、シカ

2013年06月26日 23時58分24秒 | Weblog
2013年06月26日(水)記

雨が続いています。こんな時はゆっくり家の中で溜まっている用事をするようにしています。
何とかしないと、とずっと気に懸っていることが「断捨離」。
私にとっての「断捨離」の対象は本。どうしたらいいのか、悩みの種です。

10年前ここに移ってくる際、ほとんどを大阪に残してほんの僅かしか持ってこなかったのですが、そしてここでは絶対増やさないと誓ったはずなのですが、どうしても増えてしまいますね。
当初は、母屋内にある牛小屋(ある人は馬小屋だったという)を改造した部屋内に収めておける量にしておこうとしていたのに、今は寝室の隅、2Fの一部屋、階段の足踏み、物置やクローゼット代わりにしている部屋の一部にまで浸食してしまいました。

こうした書籍・雑誌類のすべてを読んでいる訳ではもちろんなく、ほとんどが「積読」なので、より一層何とかしたいと考えているのです。
「本は一代」とか「蔵書一代」というとおり、私が逝ったあと残された者は本当に迷惑だろう。大阪と長野の2カ所。ましてやこんな遠方の山の中に住んでいるから尚更だと思う。

という訳で、農書・農雑誌と美術・絵画を除いて思い切って捨てることにして、そう、若い頃歴史学を勉強していて少々思い入れのある歴史書も思い切って数冊ずつ重ねて、紐で結わえて…というところにマサカズさんから「シカがワナにかかっている。今から処分するが、勉強にこないか。なんだったら1頭丸のまま持っていってあげる」という電話がありました。

「1頭丸ごと」という言葉に戸惑って、とりあえず現場に行くと答え、そこは家から数分のところなのですが少々時間がかかって到着し、ちょうど軽トラから降りたところでパーンという音。銃声でした。


写真はそのシカ。
オスで背中にはまだ鹿の子模様があり、年齢は1歳強ぐらいだろうと、その場にいた猟友会会長から教えていただきました。
標識は「捕獲年月日」「動物の種類」「場所(地区名)」。写真を撮って市に報告しなければならないそうです。


マサカズさんによると、ワナに懸っていたら猟友会に連絡して命を絶ってもらっているそうです。こういう訳で猟友会会長がいたのでした。
私の友人も大阪で農業をしているのですが、ご多分に漏れずその地も有害鳥獣で被害をこうむっている。で、彼もワナ免許を取り、時折ハクビシンとかを捕獲しているようですが、彼は市保健所に連絡して引き取ってもらっているようです。

さてその会長から「ここにナイフを入れて、こう開いていけばいい」と極めて簡単に解体方法を教えてもらい、2人で一から、つまり皮を剥ぐことからやり始めました。なんと彼も皮を剥ぐことからというのは今回が初めてだって。

雨の中2時間ほどで終わりました。
そして、食用にしない部分を手厚く土の中に葬ってあげて鎮魂と感謝の念を捧げ、「他のシカさんよ、もしこの光景を見ていたらわかるだろ。お前たちも大変だから、畑を荒らすなよ、水田を荒らすなよ、出てくるなよ」と小さかったけれど、声を出して言いました。

でも前回のイノシシは17日。それからたった9日目で今度はシカ。多いんだなぁ、ここは。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。