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CEATEC JAPAN 2015まとめ。ゲームシーンに来てくれるかもしれない触覚技術などを,コンパニオンのおねーさんともども見てきた
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印刷2015/10/13 05:00

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CEATEC JAPAN 2015まとめ。ゲームシーンに来てくれるかもしれない触覚技術などを,コンパニオンのおねーさんともども見てきた

画像集 No.002のサムネイル画像 / CEATEC JAPAN 2015まとめ。ゲームシーンに来てくれるかもしれない触覚技術などを,コンパニオンのおねーさんともども見てきた
 2015年10月7〜10日にかけて,千葉県の幕張メッセで,IT&エレクトロニクスの展示会であるCEATEC JAPAN 2015(シーテックジャパン2015,以下 CEATEC)が開催された。4Gamer的に関係あるイベントかと問われれば,PCもスマートフォンもゲーム機も複数の技術の集合体である以上,関係あるといえばあるという回答になるだろう。アクチュエータやタッチパネル,各種入力センサーはゲーマーも知らず知らずのうちにお世話になっているものだからだ。
 今回のCEATECは「ライフ&ソサエティ」と「キーテクノロジー」,「NEXTイノベーション」の3カテゴリーに分かれ,それぞれに多数のブースが用意されていたのだが,ゲームに関係ありそうなところはキーテクノロジーに集中していた。

 Oculus VRの「Rift」やソニー・コンピュータエンタテインメントの「PlayStation VR」といった仮想現実(Virtual Reality,以下 VR)対応ヘッドマウントディスプレイの認知が徐々に広まりつつあるが,それに伴って注目されているものが,触覚デバイスだ。
 ゲームにおけるメジャーなフィードバックは,これまで,視覚と聴覚,そして振動(≒フォースフィードバック,バイブレーション)だった。振動はすっかり一般化し,視覚的,聴覚的な情報に加え,簡易的ながら触覚的にも情報を伝える手段が追加済みだが,VR対応のヘッドマウントディスプレイが登場し,「没入感」がキーワードになる。その結果として,単に震えるというレベルを超えた振動のブレイクスルーが求められるようになり,その点で触覚が注目されてきたというわけである。
 分かりやすいところでいえば,Oculus VRの「Oculus Touch」が,可能性の1つということになるだろう。

とりわけ,ベンチャーエリアにおいて触覚関連の展示が目立っていた
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 CEATECの会場には,そんなVR時代に向けて,触覚関連の技術や,それを応用したデバイスが複数展示されていた。SIGGRAPH 2015のレポート東京ゲームショウ2015のレポートとセットで読んでもらえると,より理解も進むと思われるのでお勧めしつつ,今回はそのあたりをゲーマー向けのCEATECまとめとして紹介してみたい。


腕の筋肉を利用する「UnlimitedHand」


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UnlimitedHand本体。開発機は,バッテリーも内蔵しながら,非常に軽量だった
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腕に巻いたところ。「あまり腕が細いと,筋肉の動きの取得に問題が生じる可能性が高い」とのことなので,気になる人は軽く鍛えておくといいかも
 東京ゲームショウ2015で展示されていたUnlimitedHand」(アンリミテッドハンド)が,CEATECの会場にも登場した。
 復習がてら簡単に紹介すると,UnlimitedHandは,腕の筋肉の動きをセンシングして指の動きを検出しつつ,さらに指先への触感フィードバックも行うという,バンド型の小さなデバイスだ。筋肉は電気信号で動くため,それを利用すれば,触覚を再現できる。テレビ通販で,「腰に巻くだけで,電気刺激によって腹筋をトレーニング可能」と謳う製品を見たことがあるかもしれないが,理屈としてはアレと同じである。

 東京ゲームショウ2015に出展されていたことからも容易に想像できるとおり,UnlimitedHandの市場としてはゲームも明確な形で視界に入っているとのこと。ゲームプレイ,とくにFPSをプレイするときは,たとえばトリガーを引く操作を指で行うと,それを入力でき,かつ,そのフィードバックを得られるわけだ。加速度センサーとジャイロによるトラッキングも可能なので,いわゆるガンコン的なことも可能とのことだった。

デモの動画を見るに,特定の指だけを動かしたり,手首を曲げたりといった動作も認識できるようだ
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 指の動きを正確に検出できるのであれば,マウスとキーボードでゲームをプレイしているときにも,特定の動きによって任意の入力を行えるのではないか。気になったので聞いてみると,説明員からは,「キャリブレーション次第ではOK」との答えが返ってきた。「Unity」に対応しており,また,「Processing」や「openFrameworks」向けのAPIも提供予定とのことだ。
 うまく組み合わせて,「Joy2Key」のようなフリーソフトウェアでも利用できるようになれば,プログラムなどの技術がない人が,対応ゲーム以外で使うときにも,補助デバイスとして使えるようになるだろう。

 なお,「だろう」と歯切れが悪いのは,時間の都合で体験できなかったためである。何かの機会に突っ込んで体験してみたい。
 現在UnlimitedHandははKickstarterで投資を受け付けているので,興味があればエントリーを検討してみてはどうだろうか。

UnlimitedHandのKickstarterキャンペーンページ



超音波による空中触覚インタフェース


超音波による空中触覚インタフェースの概要
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 名古屋工業大学星研究室は,超音波による空中触覚インタフェースを展示していた。
 デモは,デバイスの上15cmほどのところに手のひらをかざすと,「何か」に触れられるというもの。小型化しやすいため,組み込み用途も視野に入っているそうなので,ゲームコントローラに搭載されると楽しそうだ。

 星研究室によると,ほかのセンサーとの連動も考えているようで,たとえば,赤外線などで指の動きをトラッキングし,入力としてのフィードバックを得ることもできるとのこと。現時点では単純なことしかできないが,将来的には複雑なオブジェクトがあると伝えることも可能だという。

デモ機(左)と,実際に体験しているところ(右)。写真ではまったく伝わらないが,手をかざすと,手のひらに何かが触れた感覚があった
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温度変化を伝えるサーモフィルム


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 慶應義塾大学桂研究室は,温度と熱流分布制御を行うことで,臨場感や没入感の向上を狙ったというサーモフィルムをデモ展示していた。手の形をした模型の指と手のひらの部分にサーモフィルムが貼られており,これと握手をすると,暖かさが分かる,といった感じだ。

 マウスやゲームパッドなどに貼り付ければ,温度変化という形でフィードバックをもたらすことができるようになる……ということを想定していたのだが,担当者と話をしているうちに,そういうことを想定していないのが分かってしまったので,そんなこともできるのではないかとお伝えてしておいた。
 ちなみに,こういった展示会では「何ができるんですか?」といった質問よりも,「もしかしてこんなことできるんですか?」といった質問を,直感ベースで切り出すと,担当者はいろいろ語ってくれるので,お勧めである。

デモ機。握手をすると温度変化を体験できた
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 温度変化は,現時点では±3℃。人肌を基準にしているそうだ。デモ機で試した限り,十分に温度変化を感じることができたので,加工のしやすさからも考えて,マウスやゲームコントローラの表面にあると,電力供給面でも現実的であり,また,没入感を高める要素になりそうだ。


新種のコントローラっぽい触覚トリガー


操縦桿的なデザインを採用していた触覚トリガー。妙にグリップ感がいい。D-Padを搭載したらそのまま販売してもよさそうな感じである
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 電子部品メーカーであるアルプス電気は,触覚トリガー(Haptic Trigger)なるデバイスを参考展示していた。
 触覚トリガーは,片手用ゲームコントローラのようなデザインで,モノに触れたときの感覚や抵抗をフィードバックするという。開発者によると,本当は銃を撃つデモをしたかったそうなのだが,オトナの事情でダメだったそうだ。バイブレータを搭載することも想定しているとのことだが,CEATECの会場で見た触覚関連デバイスの中では,群を抜いて完成度は高い印象だった。

人差し指と中指,親指のかかるところがボタンになっている。ここでは写真奥に見えるマヨネーズの容器を絞るデモを体験しているのだが,ちゃんと「マヨネーズの容器を絞っている」ようなフィードバックが得られた。そのほか,「鉄線をニッパーで切る」場合は,ボタンを押し込んでいくと,急にボタンが重くなったりもした。かなり細かな調整を行えるようだ
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感圧式スイッチ「AQEC0101MY」


AQEC0101MYの概要。用途の幅広さが実にいい
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 パナソニックは,静電容量式のスイッチ「AQEC0101MY」を出展していた。ボタンで利用できるだけでなく,スクロールの検知も行え,押下の強さを検出することもできるのが特徴で,デモは,スイッチを押す強さによってファンの回転速度を制御したり,重さを量ったり,指の動きを検知したりするというものになっていた。
 スイッチ自体が小型なので,応用範囲がかなり広そうなのは魅力的。ちなみに感圧精度は設定可能で,デモ機では0.1%刻みになっていた。

AQEC0101MYの実機見本。超小型である
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デモ機(左)。右は回転速度を制御するデモを試しているところで,押しているクリアパーツの下にAQEC0101MYがあり,押し込む強さによって回転制御(%)の値が変化する。微妙な力加減を取得していてステキだった
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 パナソニックは,あらゆる入力系統に搭載できるとしている。簡単に考えてみても,カメラのズームスイッチや,PC用キーボードへの機能追加といったあたりが思い浮かぶが,担当者はゲームコントローラに搭載することで入力の自由度が高まるとも語っていたので,今後が楽しみだ。


簡易的なモーション入力装置


こんな風に,アクションで入力を行えるデモを見かけたわけである
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 リクルート メディアテクノロジーラボの主催する開発コンテスト「Mashup Awards」のブースに,ユニークなものがあった……というか,見かけて足を止めたのだが,人間が「波動拳」の動きをすると,ゲーム内のリュウが波動拳を出すというデモになっていた。

 聞いてみると,手に装着したウェアラブルセンサーからの情報をスマートフォンに送り,さらにスマートフォンから,ゲームパッドの基板に取り付けられたマイコンへと入力信号を送ることで,ゲームの操作を実現するものだそうだ。簡易的ながらアトラクション性は高く,手と足に装着すれば,波動拳だけでなく「竜巻旋風脚」も「昇龍拳」も可能だった。少し試してみたところ,波動拳と投げは腕を伸ばす速さで判定しているようである。
 ジャブだと何も反応がなかったので,速すぎるとダメなようだ。このあたりはキャリブレーション次第だろうか。

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加速度センサーやジャイロの組み込まれたバンドで情報を取得している
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取得された情報はスマホに送られる。そしてスマホはUSBでマイコンに入力信号を送る
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そしてハックされたゲームパッド基板でゲームの操作を実現する
 昇龍拳について続けると,やや腰を落とした位置まで腕を下げてから,素早くアッパーカットしないと入力判定が行われなかった。イメージとしては,リュウであればしゃがみ大パンチ的な動きでないと検出されない感じで,ボクシングのショートアッパーの動きでは反応せずだった。このあたりはセンサーが上手く活用されている印象だ。

 説明員いわく,前後の移動やガードをどうするかはいま考えている最中。首にセンサーを装着してもらい,体の前後傾斜を取得すれば移動に対応することも可能だそうなので,ひょっとすると,割と近い将来,ゲームセンターやアミューズメントパークにおける体感系ゲームやアトラクションで楽しめるようになるかもしれない。


アンドロイドなAndroidスマートフォン


 シャープは,「RoBoHoN」(ロボホン)をCEATECに合わせて発表した。Androidベースの電話なのだが,その外観は,小型ロボットそのもの。しかも自立的に動いたり,音声入力に対応したりするという。
 カタログスペックによると,身長約19.5cm,体重約390g。搭載するSoC(System-on-a-Chip)はQualcommの「Snapdragon 400」で,2インチ,解像度320×240ドットのディスプレイも備えている。

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RoBoHoNを正面から。かわいい
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背面には2インチパネルが搭載されている

 残念ながら動作するサンプルはなく,ほぼ展示されているだけの状態だったが,訴求力は強く感じた。

側面(左)と,足首を折り曲げたところ(右)。足首を折り曲げると胸ポケットなどに入れやすいというのがシャープのメッセージだ
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HUAWEI G8


G8。パネルの発色がやたらとよいように感じた
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 Googleの新しいリードデバイス「Nexus 6P」の製造メーカーでもあるHuawei Technologies。その日本法人であるファーウェイジャパンのブースには,国内未発売のスマートフォン「G8」が展示されていた。

 質感や仕様はNexus 6Pに近く,背面には指紋センサーも搭載。SoCは「Snapdragon 615」で,高性能CPUコア4基は最大1.5GHz,低消費電力CPUコア4基は最大1.2GHzと,最近のスマートフォン用SoCとしては控えめなので,発熱の心配は低そうだ。ともあれこれは国内発表待ちか。

スペックを見ると,IPSは「OGS」と付記されていた(左)。流通しているパネルと似たスペックであればNTSC比での色域は高いはずなので,であれば画面のキレイさにも納得である。右は背面で,ご覧のとおり指紋センサーがある
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ときめきセンサ


箱のようなときめきセンサをキープした状態で,告白を受ける
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 電子部品メーカーであるロームのブースには,テクマクとのコラボ製品となる「ときめきセンサ」が展示され,人気を集めていた。
 デモでは,センサーを内蔵したボードを持った状態で,2次元のキャラクターと3次元の人間から告白され,そのときめき度の違い計測するというものだ。とてもシュールでよかったのだが,待ち時間の関係で試せなかったのが悔やまれる。

2次元パートと3次元パート
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ときめき度によって2次元寄りか3次元寄りかが判定される
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立体的なタッチパネル


デモ機はマウスみたいな形状だった
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 電子部品メーカーである双葉電子工業のブースでは,立体物の表面をタッチパネル化したデバイス「3D TP」を見かけた。
 これは,立体的に成形したオブジェクトの裏側にフィルムを貼り付けることで実現したもので,デモ機をペタペタした限りでは,タッチパネルとして正確に認識されていた。説明員によれば,部材にもよるが,ある程度の柔らかさがあってもOKだという。

 現状で双葉電子工業が想定しているのは硬質プラスティックのみのようだが,ゴロゴロしながらPCを操作できるデバイスに向いているかもしれない。あるいは,最近,液晶パネルの形状変化も始まってきているので,立体的なタッチ対応液晶パネルというものも妄想できそうだ。

取得状況はモニタリング可能(左)。ソフトウェア的には平面として扱っており,写真の場合であれば,触れている部分の強度も取得されている。右は3D TPの概要
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画面を見ながらポテトチップスを掴む


 慶應義塾大学ハプティクス研究センターがデモ展示していたのは,双方向の触覚デバイスでポテトチップスを掴むというものだった。操作時はディスプレイを見ながらポテトチップスをリモート操作でアームを動かして掴むのだが,触覚フィードバックの有効と無効を切り替えると,有効時は抵抗を感じるため,画面を見ながらポテトチップスを掴んでも割れたりしないのだが,無効時は力加減が分からず,あっさり割れてしまう。

ポテトチップスを掴むアームと,操作するためのアーム,そしてノートPCで構成されていたデモ機(左)。2本のアームはリンクしており,操作するためのアームははさみのようなデザインになっていた
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そのほか気になったもの


ニチコンは,導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「PCG」とチップ型アルミ電解コンデンサ「UCM」を展示。採用例としてPlayStation 4とASUSTeK Computer製マザーボード「Z97-DELUXE」を挙げていた
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筆者の趣味になるが,NECトーキンでは,SCR-HBシリーズの展示があった。電源などに搭載されている,ノイズ対策用のコモンモードチョークコイルだ
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独立行政法人 情報処理推進機構(Information-technology Promotion Agency,IPA)のブースでは,SNSなどで話題になった,少女漫画風のパスワード変更啓蒙例もあった。IPAのWebサイトから全部確認できるので,興味のある人はぜひチェックを。最近,英数小文字大文字を織り込んだ9文字のパスワードがブルートフォースアタックで突破されたのを確認しているので,そろそろパスワードは20文字以上かつ数段階認証が標準になるかもしれない
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 ……と,あれこれと見てきたのだが,紹介したもののいずれかが普及するというよりは,スマートフォンやドローンのように,複数の技術がパッケージングされ,それが広まっていくことになるのではなかろうか。その意味では,今回紹介したもののすべてが,ゲーマーの今後の生活に影響する可能性を持っているといえるだろう。
 CEATECは閉会してしまったが,ほかにも国内で開催されている技術関連の展示会はいろいろあるので,興味があれば脚を運んでみるといい。


おねーさんを少し


 最後に,少ないがコンパニオンのおねーさん撮影をしてきたので掲載しておく。

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ちなみに最後の写真は,時間の都合で何なのか聞けなかったのだが,萌え要素をすべて詰め込んでみました的キャラクター。たいへんよろしい
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CEATEC公式Webサイト

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