本書ですが、本屋で購入してから長いこと本棚の肥やしになっていました。
買ってはみたものの、どうせ恋愛ものだし(恋愛ものは苦手です)、と思い、なかなか手が伸びませんでした。
このたび、「まあでも有名どころだし、一応流し読みでもするか」と思い、手に取ってみましたが、実際に読んでみるとなかなか面白く、一気に最後まで読破しました。
モームをはじめ、諸家が特徴として取り上げる通り、各人の個性をきちんと書き分けることができていること、個々人の心理的な駆け引きを緻密に(それでいてしつこくなく)描写していること、ストーリーに変な脱線が無く読みやすいこと、など、とてもいいと思いました。
なお、訳文は少し古臭いとは思いましたが、別段違和感は感じませんでした。
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高慢と偏見 上 (岩波文庫 赤 222-1) 文庫 – 1994/7/18
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- ISBN-104003222210
- ISBN-13978-4003222218
- 出版社岩波書店
- 発売日1994/7/18
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 3.3 x 14.8 cm
- 本の長さ337ページ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKの「100分 de 名著」を観て購入しました。この番組を観て購入した唯一の本です。番組で物語の内容は知っていましたが、番組中の朗読を聞いて、ぜひ手に取って読みたいと思いました。予想を裏切らない内容でした。娘にも勧めたいと思います。
2022年11月4日に日本でレビュー済み
5人姉妹を取り巻く愛憎劇をプロットとした、非常に読み応えのある作品だ。
というのも、実は大きな事件などはほとんど起こらないながら、心情の起伏と登場人物の相関関係と会話のみにより読者をぐいぐいとその世界に引き込んでいく、不思議な魅力がこの作品にはあるからだ。
本作において高慢とされる主人公エリザベスに対し、貴士ビングリーが当初から認めた魅力とはなんだったのか。
本作を読んでそんなことを考えた。
それは、彼女の聡明さにあったのではないかと思う。
彼女は、自らの才知に自惚れながらも、その虜となって自らの愚明さを引きずるような女性ではなかった。
新たに明らかになっていく真実を前にして、自らの偏見、自らの高慢を猛省し、新たな勇気と英断を身に着けることができる、つまり、成長できる女性であることが彼女の聡明さであり、彼女の魅力はここにあるのではないかと思う。
普く人間は、高慢と偏見から逃れることはできないものだ。
しかし、自身の高慢と偏見を認知し、そしてそんな自分を認容することで、それらの虜となることなく、聡明さを纏うことができるではないかと考えさせられた。
私が本作に覚えた「魅力」はそんなメッセージだった。
というのも、実は大きな事件などはほとんど起こらないながら、心情の起伏と登場人物の相関関係と会話のみにより読者をぐいぐいとその世界に引き込んでいく、不思議な魅力がこの作品にはあるからだ。
本作において高慢とされる主人公エリザベスに対し、貴士ビングリーが当初から認めた魅力とはなんだったのか。
本作を読んでそんなことを考えた。
それは、彼女の聡明さにあったのではないかと思う。
彼女は、自らの才知に自惚れながらも、その虜となって自らの愚明さを引きずるような女性ではなかった。
新たに明らかになっていく真実を前にして、自らの偏見、自らの高慢を猛省し、新たな勇気と英断を身に着けることができる、つまり、成長できる女性であることが彼女の聡明さであり、彼女の魅力はここにあるのではないかと思う。
普く人間は、高慢と偏見から逃れることはできないものだ。
しかし、自身の高慢と偏見を認知し、そしてそんな自分を認容することで、それらの虜となることなく、聡明さを纏うことができるではないかと考えさせられた。
私が本作に覚えた「魅力」はそんなメッセージだった。
2024年3月15日に日本でレビュー済み
訳が硬く、不自然に感じられことが多い。なので、物語を楽しめない。句点の打ち方もおかしいときがある。訳者もさることながら、岩波の編集者にも疑問を持つ。
この本をやめて、中公文庫に乗り換えたら、訳がうまい。原書も読んだことがありますが、違和感がない。
この本をやめて、中公文庫に乗り換えたら、訳がうまい。原書も読んだことがありますが、違和感がない。
2010年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岩波文庫版、河出文庫版、新潮文庫版の三つの翻訳では、岩波文庫版の翻訳が一番よいと思います。理由は、場面や会話の暖かいおかしさを日本語にうまく移してあるからです。第1章での例を挙げます。
岩波文庫版:ベネット氏は、それには返事をしなかった。「あなたは、誰がはいったか、知りたくはないんですか?」と、婦人はじれったそうに叫んだ。「お前のほうで話したいんだろう。聞く分には、別に反対はしないよ」 これは、十分に誘いの水であった。
河出文庫版:ベナット氏は、返事をしなかった。「どんな人が借り手なのか、聞きたくはありませんの?」と妻はじれったそうに声をあげた。「あなたは話したいのだろうね。聞くことには異存はありません」 気を引くには、それで充分だった。
新潮社版:ミスター・ベネットは答えない。「あなたったら、借り手が誰だか、お聞きになりたくないんですの?」奥様のほうは、じりじりしてきて、声が高くなる。「お前のほうこそ話したいんだろう? むろん聞く分には少しも異存はないがね」 待ってました、というところだ。
私は、岩波文庫版に軍配を上げます。このような面白みの表現の差は、随所にあります。
加えて、河出文庫版では、父親が娘に話すときに「あなた」と言うのが不自然です(岩波文庫版と新潮文庫版では、「お前」)。また、新潮文庫版では、「ミスター」、「ミセス」と表記してあるのがうるさいです(岩波文庫版と河出文庫版では、それぞれ「氏」「夫人」)。
岩波文庫版:ベネット氏は、それには返事をしなかった。「あなたは、誰がはいったか、知りたくはないんですか?」と、婦人はじれったそうに叫んだ。「お前のほうで話したいんだろう。聞く分には、別に反対はしないよ」 これは、十分に誘いの水であった。
河出文庫版:ベナット氏は、返事をしなかった。「どんな人が借り手なのか、聞きたくはありませんの?」と妻はじれったそうに声をあげた。「あなたは話したいのだろうね。聞くことには異存はありません」 気を引くには、それで充分だった。
新潮社版:ミスター・ベネットは答えない。「あなたったら、借り手が誰だか、お聞きになりたくないんですの?」奥様のほうは、じりじりしてきて、声が高くなる。「お前のほうこそ話したいんだろう? むろん聞く分には少しも異存はないがね」 待ってました、というところだ。
私は、岩波文庫版に軍配を上げます。このような面白みの表現の差は、随所にあります。
加えて、河出文庫版では、父親が娘に話すときに「あなた」と言うのが不自然です(岩波文庫版と新潮文庫版では、「お前」)。また、新潮文庫版では、「ミスター」、「ミセス」と表記してあるのがうるさいです(岩波文庫版と河出文庫版では、それぞれ「氏」「夫人」)。
2019年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳が、悪い。
日本語として、何を言いたいのか、解らない。
日本語として、何を言いたいのか、解らない。
2014年1月9日に日本でレビュー済み
文字がかなり小さく、旧漢字がたくさん出てきます。
それでもたいていは文の流れから想像で読み切れます。
この本の一番の難点は、翻訳の固さです。
遠まわしで古く固苦しい文体に参りました。
何を言いたいのか?理解しづらく、状況がスムーズに伝わって来ないので
ここでもまた想像力あるいは読解力が必要になります。
原作自体が古い文学で、翻訳もかなり古いので、仕方がないとは思います。
古き良き美しい日本語をを味わいたい方ならば楽しめるかもしれませんが
私は単純に、生き生きした物語を楽しみたいので、読んでいて苦痛でした。
そこで、多くの方のレビューを参考にして、新潮社版を購入しました。(未読)
この物語を気軽に楽しみたい方には、まず向いていないです。
この作品を知っている上級者向けの文庫本ではないでしょうか。
褒めるべき点は、ベネット氏と夫人のやり取り。
固い言い回しだからこそ、氏のユーモア溢れる皮肉なセリフが笑えます。
それでもたいていは文の流れから想像で読み切れます。
この本の一番の難点は、翻訳の固さです。
遠まわしで古く固苦しい文体に参りました。
何を言いたいのか?理解しづらく、状況がスムーズに伝わって来ないので
ここでもまた想像力あるいは読解力が必要になります。
原作自体が古い文学で、翻訳もかなり古いので、仕方がないとは思います。
古き良き美しい日本語をを味わいたい方ならば楽しめるかもしれませんが
私は単純に、生き生きした物語を楽しみたいので、読んでいて苦痛でした。
そこで、多くの方のレビューを参考にして、新潮社版を購入しました。(未読)
この物語を気軽に楽しみたい方には、まず向いていないです。
この作品を知っている上級者向けの文庫本ではないでしょうか。
褒めるべき点は、ベネット氏と夫人のやり取り。
固い言い回しだからこそ、氏のユーモア溢れる皮肉なセリフが笑えます。
2007年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物の生命力というか、生き生きと血脈が流れていることを実感できる人間らしさの描写がすばらしいです。
一人一人の個性が書き分けられていることはもちろん、その性格にあった生活ぶりも楽しく感じます。作者が生きた時代背景などはほとんど省かれているのに、その当時のモラルが、会話の中に出てくるので、うるさくなく読めます。
ただ、情景描写が少ないので、文章のテンポがよい反面、たくさん出てくるお屋敷が、どれくらいの造りだったのか、周りの木々や草花はどういう色合いなのかが、全くの想像になってしまいます。そういう部分では、映画の映像がイメージに現実感を補ってくれたようにも感じますので、映画も見てみるとよいと思います。
一人一人の個性が書き分けられていることはもちろん、その性格にあった生活ぶりも楽しく感じます。作者が生きた時代背景などはほとんど省かれているのに、その当時のモラルが、会話の中に出てくるので、うるさくなく読めます。
ただ、情景描写が少ないので、文章のテンポがよい反面、たくさん出てくるお屋敷が、どれくらいの造りだったのか、周りの木々や草花はどういう色合いなのかが、全くの想像になってしまいます。そういう部分では、映画の映像がイメージに現実感を補ってくれたようにも感じますので、映画も見てみるとよいと思います。