南相馬市職員が内部被ばく 原発20キロ圏内で勤務
福島第1原発事故直後、第1原発から半径20キロ圏内で勤務していた福島県南相馬市役所の一部職員から放射性セシウムや放射性ヨウ素が検出されたことが4日、分かった。
市立総合病院が、鳥取県から福島県に貸与されたホールボディーカウンター搭載の移動式放射能測定車を試験運用して判明。詳細な数値は明らかにしていないが、治療が必要な職員はいないという。
金沢幸夫院長は「正しく測定できるか確かめるために検査した」と説明。「3カ月以上さかのぼって内部被曝(ひばく)量を計測するのは前例がない。住民の検査に向け、適切な運用ができるよう詰めの作業をしている」と話している。
測定車は6月28日、福島県庁に到着。配備された同病院が今月に入り、病院や市役所の職員ら約80人の内部被曝検査を実施した。〔共同〕