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アルゼンチン連邦裁判所 江沢民らに国際逮捕状

2010年02月19日

【新唐人2009年12月22日付ニュース】12月17日、アルゼンチン連邦裁判所は歴史的な裁決を下した。江沢民、羅幹の法輪功に対する「ジェノサイド」、「拷問罪」で刑事訴訟を起こし、逮捕状を発行した。法曹界の専門家は、これはスペイン国家裁判所の江沢民ら5人に対する起訴に次ぐ重大な法律の勝利であると指摘した。

2005年12月12日、前中共中央政法委員会書記の羅幹がアルゼンチン訪問中、現地の法輪大法学会会長傅麗維(ふ れいい)氏はアルゼンチンの人権弁護士に委任し、ジェノサイドと拷問の罪で刑事告訴を行った。当案件は、アルゼンチン連邦裁判所のラマードリッド裁判官によって審理された。

裁判官は、羅幹の上司である中共前総書記の江沢民が法輪功迫害の発起人であると判断し、同案件に江沢民を加え、同罪で江沢民への審理を進めた。

審理の過程において、原告の弁護士に圧力を加えるなど、中共はあらゆる手段を尽くして妨害活動を行ったが、本案件の進展をとめることはできなかった。ラマードリッド裁判官は4年にわたる証拠調査を経て、ついに江沢民、羅幹の逮捕の裁決を下した。

著名な法学者の袁紅氷(えんこうひょう)教授は、希望の声国際ラジオ局の取材に応じた。
「また一つ法律の勝利だ。独裁者に警鐘を鳴らし、主権の言い訳の背後で自国民への迫害ができなくなり、人類がこれらの人道に反する独裁者を法律で裁くことができる。」

調書は200ページにわたり綴られた。江沢民、羅幹が「ジェノサイドの実行で用いた手段は極めて残忍で、人間の生命および人類の尊厳を極度に無視。法輪功の根絶を目的とするこの集団弾圧において、虐待、拷問、拉致、殺戮、洗脳などは法輪功学習者を迫害する日常茶飯事となった。」

国連は「ジェノサイド」、「拷問の罪」に対し「普遍的な管轄権」と「引渡し審理」を適用しており、ラマードリッド裁判官は調書の中に書き記した。「法輪功信仰団体に対する迫害において、被害者の多さと精神的ダメージの深刻さから、被告の罪に対しては普遍的管轄権を用いるべきである。」袁紅氷氏は言う。

「案件は人類が法律で、独裁に対抗するための新しい成功範例を提供した。ますます多くの人が法律の武器を用い、中共暴政に公正を求めると信じている。」

1999年7月20日、江沢民は迫害を開始し、羅幹が「610弁公室」の頭目となった。

法輪功の「明慧ネット」によると、十年来、江沢民の「殴り殺しても自殺扱い」との迫害政策の下、数え切れない法輪功学習者らが不当に逮捕、監禁、洗脳され、精神にダメージをきたす薬物を注射され、性的虐待を受けた。うち幾千万に上る人々が生きたまま臓器を摘出された。

中共の厳しい情報統制の下、現在確認された迫害によって死亡した法輪功学習者の人数は3341人に上る。しかし中共の内部情報によると実際の数字ははるかに多いという。

2006年4月から2008年3月まで、裁判官はアルゼンチン連邦裁判所で9人の証人による 証言を聴取した。各国の法輪功学習者および一般人が裁判所で証言を行った。その中にはカナダ前外務省アジア太平洋局長のキルガー氏と著名な人権弁護士のマタス氏も含まれる。

多くの迫害被害者が中国から脱出後難民申請をしているため、アルゼンチンに証言に行けない状況の下、ラマードリッド裁判官は最高裁判所の許可を得て、2008年4月28日から5月5日までの間、自ら駐米アルゼンチン総領事館に赴き、米国在住の10人の証人から証言を聴取した。

調査の過程で、国連およびアムネスティーインターナショナルなどの人権組織による江沢民らの法輪功への迫害調査報告も、裁判官により本案件の調書の中に納められた。

中共からの様々な圧力に対し、ラマードリッド裁判官は屈することなくついに調査を完成させ、二人の刑事被告に対し、国際逮捕状発行の裁決を下した。時を同じくして、スペイン国家裁判所でも江沢民ら5人の法輪功迫害の元凶を起訴し、国際社会の高度な注目を集めている。

アメリカ人権法律協会アジア地区執行長の朱婉琪(しゅ えんき)弁護士は言う。

「中共政権が一日でも存在する限り、法輪功学習者からの生体臓器狩りは続く。中国の司法システムの法輪功への救済は不可能なので、国際上の逮捕および引渡しは国際司法の正義の面において、格別の重要性がある。」

アルゼンチンの原告側弁護士の(アレハンドロ・G.)カウズ(Alejandro G. Cowes)氏は、「肝要な時期にこの案件を引き受け、自由と真理のために、共産主義の残虐性を暴くために戦う自分に誇りを感じる。」と述べた。

「アルゼンチンからの江沢民、羅幹への逮捕状発行のニュースは大陸の人々をも興奮させた。」

四川の張氏
「江沢民を本当に引渡し、裁判を受けさせれば、それこそ本当に気分爽快。
法輪功学習者は本当にすばらしい、こんなに大きな事をやり遂げた。国内では迫害があんなにひどいのに、彼らは恐れることもない。」

カウズ弁護士は、本案件に関するラマードリッド裁判官の調査と審理は道徳の基準に基づくもので、「これは残酷な迫害を終結させるスタートであり、この迫害は直ちに終わらせるべきだ」と述べた。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2009/12/22/a383592.html#video  (中国語)

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