シグマは4月18日、デジタル一眼カメラ用交換レンズ「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」を発表した。発売日と価格は未定。4月19日より中国・北京で開催されるカメラショー「China P&E 2013」で参考出展される予定となっている。

「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」(右は付属のフードを付けた状態)

APS-Cサイズセンサー搭載デジタル一眼レフ専用の交換レンズ。焦点距離は18-35mmで、35mmフィルム換算時で27-52.5mmとなる。シグマのレンズラインで「Art」にカテゴライズされる製品。

最大の特徴は、ズーム全域で開放F1.8を実現した点。浅い被写界深度を活かしてボケ味の大きな写真を撮影したり、F2.8のレンズより1段以上速いシャッタースピード(同じ条件の場合)で撮影したりすることが可能。

明るい開放F値で焦点深度が小さくなるという課題を克服するため、同社が超広角ズームで培ってきた収差補正・機構的なノウハウを活用。ズーム全域で非点収差等を抑制しつつ、大口径化を試みたという。他方で、新たな加工技術の開発により可能となった大口径グラスモールド非球面レンズやSLD(特殊低分散)ガラスの採用により、レンズパワー配置を最適化。これにより、球面収差や軸上色収差、像面湾曲等の補正が実現され、ズーム全域でのF1.8が可能となった。

AF面では、超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)が搭載されることで、AF速度の高速化と静粛性が実現された。

そのほか、フォーカスやズームにより全長の変化が起こらないインナーフォーカス・インナーズームや、フレアやゴーストの発生を軽減するスーパーマルチレイヤーコートなども採用されている。

主な仕様は、レンズ構成が12群17枚、画角が76.5~44.2度、絞り羽根枚数が9枚(円形絞り)、最小絞りがF16、最短撮影距離が28cm、最大倍率が1:4.3、フィルターサイズがφ72mmとなっている。サイズは、最大径がφ78mm、全長が121mm、重量は810g。

なお、本製品は2013年1月に発表された「SIGMA USB DOCK」に対応。USB DOCKとUSBケーブルで接続したPCを介して、レンズのファームウェアアップデートや合焦位置の調整などを行える。