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白鳥の首フラスコ

(サイエンス)
はくちょうのくびふらすこ

[英文表示] Swan Neck Flask
白鳥の首フラスコとは、1861年、フランスの科学者であるルイ・パスツールが「生命の自然発生説」を覆した実験に用いたフラスコ。「パスツールフラスコ」とも呼ばれる。
名称の由来は、細くなった口が一度下に向かい、最後に上を向いたその形状から。
当時はフラスコの口の部分を強熱し、引き伸ばして作られていた。

パスツールの実験

フラスコの中に肉汁を入れて煮沸し、すぐさまフラスコの口を加工して「白鳥の首」型に細工する。これにより、内部は完全に滅菌、しかも口を封じたわけではないので外部の空気とは遮断されていない状態を作った。
細菌を含んだ塵埃は細い「白鳥の首」の下の凹部に落ちついたまま内部に入ることができないため、肉汁は無菌状態が保たれ、1年以上も澄んだままだった。
更に、フラスコを傾けて塵埃がたまっていると思しき下に凹部にまでスープを一度流し込んでやってから培養器に入れると濁ることも確かめられ、これによりパスツールは自然発生説を打破した。
なお、パスツール研究所内のミュージアムの展示室にはパスツールが生きていた当時の肉汁入り白鳥の首フラスコが展示れされており、100年以上を経て全く濁りのない状態で内部を満たしている。

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