福島県中通り地方の13歳の子供が白血病に | 福島原発事故★自主避難者として生きる

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福島原発事故の原因や汚染の現状、放射能や放射線の健康被害や影響。避難は必要か?など福島原発事故を判断する材料になる資料を集めました。

2011年9月、福島県中通り地方の北部に住む13歳の子供が白血病になっているのが確認されました。この情報は、私自身が情報源の確認までおこなっています。

非常に重い話しなので個人情報については、上記のようにぼかして掲載しました。患者個人の闘病に配慮するためです。

この話しをインターネットに掲載するかしないか半月迷いましたが、事実を知っていただきたいのと、他にも白血病や小児ガンにかかってしまった子ども達がいないか、調査する意味合いもこめて公表することにしました。

ちなみに福島県内の事故後、初の白血病報告は確か8月24日のツイッターでした。

原発よりやや離れた地域で2歳の子どもが急性白血病と診断されたという内容です。

当時意見は、白血病は5年先の話し…たまたまでは?

福島第一原発事故がなくても白血病や小児ガンになるやつはいるなどの意見も多々ありました。

そうです。その通りです。が、問題は、事故後、白血病や小児ガン患者が今までより増えるかどうかです。

この増加を確認できる…今までの白血病や小児ガンの患者数のデータを持っているのが、厚生労働省なのか、日本医師会なのか、福島医大なのか、はたまたインターネットで誰でも見れるのかは私にはわかりません。

しかし仮に一機関がもっていて公表されていない場合、白血病や小児ガン患者が増えても、ひとりひとりの福島県民は増加の事実を把握できません。

放射能汚染がひどい地域の人ほど口を揃えて言うセリフがあります。

「国や福島県は、被害を最小限に見せることばかりに熱心で、被爆者の命なんか考えていない」

つまりデータが国や福島県に都合がよいように歪められたり捏造される可能性があります。

よって私たちはインターネット上に、自分達がこれからも福島県に住む、あるいは県外に疎開する、判断する基準となるデータの1つとして白血病や小児ガンの患者数をまとめておくべきと考えます。

その1つのピースとして今回の記事を書きました。

個人的に白血病や小児ガンと被爆を調べて思ったのは、白血病や小児ガンは5年先という定説自体…間違っているんじゃないか?ということです。


■追記2011年11月19日記載


福島県の保健福祉部が平成20年(2008年)3月に作成した『福島県がん対策推進計画 』の53、54ページに、平成17年(2005年)の福島県内の小児ガン・小児白血病の死亡者数が掲載されています。この資料は、ななしさんより教えていただきました、本当にありがとうございます。

【平成17年(2005年)福島県小児ガン死亡者数、推測患者数】

   白血病のみ 小児がん全体
死亡者数     2人     5人
推測患者数     4人    10人

※福島県の平成17年(2005年)の人口は、約209万人(国勢調査)


少し補足します。


まず、『福島県がん対策推進計画』は年齢区分を10~14歳、15~19歳で区分しているため、小児がんの一般的な定義…年齢15歳以下のガンの総称…での死亡者数を正確に出せません。よって上記表においては、小児がんを…年齢14歳以下のガンの総称…と定義します。


次に、推測患者数とは、死亡者数から患者総数を推定したものです。宮城県対がん協会会長久道茂氏の推測方法 を使って計算しました。算式は、すごく簡単で死亡数の2倍患者さんがいると推測します。


ここからは、医療関係者のみなさんへ私からのお願いです。この記事を書くために「小児がんステーション」を見ているときに『小児慢性特定疾患治療研究事業の全登録人数』という言葉に出会いました。


ひょっとすると、厚生労働省や福島県は、福島県内の正確な小児がん患者数を把握しているのではないでしょうか?


もし正確な小児がん患者数さえわかれば、上記のように推測患者数を使う必要はないので。ご存知の方は、できればご協力をお願いたします。