「2014年、景気はさらによくなる!」 安倍晋三首相独占インタビュー (2/3ページ)

2014.01.04


安倍晋三首相【拡大】

 ──安倍首相の外交日程は群を抜いている

 「ここ数年、日本のプレゼンスは低下していた。これは国益損失につながりかねず、失地回復が急務だった。私は『地球儀を俯瞰する戦略的外交』を打ち出し、1年間で25カ国を訪問し、電話会談を含めると150回以上の首脳会談を行った。安全保障環境が厳しさを増すなか、強い日米同盟を復活させ、『航行の自由と法の支配』という考え方を共有できる国々と連携を強めた。インフラ輸出などのトップセールスや、エネルギー確保などの経済外交にも取り組んだ」

 ──東京五輪の招致成功は感動的だった

 「客観情勢として、13年初めのころは厳しかった。ところが、次第に国民の支持と熱意が盛り上がってきて、オールジャパンの態勢が出来上がった。私もリスクを取ったが、みんながそれぞれ、持ち場で頑張ってくれた。1人が欠けても成功しなかった。『日本は東日本大震災を通じてスポーツの力を再認識した。日本こそが五輪精神を世界に広げられる』と訴えることができた。日本は本当に素晴らしい。みんなで力を合わせて頑張れば夢は叶うことが実感できた」

 ──次期東京都知事に期待することは

 「今度の都知事は、7年後の東京五輪のホストをしなければならない。高い国際性があって、五輪の準備を完璧にできる能力がなければならない。ぜひ、そういう方にお願いしたい」

 ──中国の軍事的挑発は目に余る

 「東シナ海上空の一方的な防空識別区(圏)設定や、尖閣諸島周辺の領海侵入に対しては、『日本の領土・領海・領空は、断固として守り抜く』という決意で、毅然かつ冷静に対処していく。一方で、日本と中国は切っても切れない隣国であり、日中関係は最も重要な2国間関係の1つといえる。戦略的互恵関係という原点に戻って、課題があるからこそ首脳同士が話し合うべきだ。私は常に対話の扉を開けている」

 ──韓国も難しい

 「日韓関係も極めて重要だ。自由と民主主義、資本主義経済という普遍的価値を共有している。両国間には、約550万人もの相互訪問がある。困難な問題があるからこそ、やはり条件を付けずに首脳同士が直接会い、胸襟を開いて話し合うべきだと考えている」

 

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