ringoのつぶやき

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「値動き2倍」個人資金集中、日経レバETF、新規設定を一時中止、相場への影響力も増大。

2015年08月29日 07時20分07秒 | 

値動きが通常の株価指数よりも大きい「レバレッジ型」のETF(上場投資信託)に個人投資家の資金が集中している。日経平均株価の2倍動く「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ)」は28日、新規設定を一時停止した。相場の自律反発を狙った個人の買い需要が膨らんだためだ。同ファンドは200銘柄を超えるETF全体の売買の3分の2を占め、相場全体へ与える影響も無視できなくなっている。
 レバ型ETFには通常の株価指数の値動きの2倍になる「ブル(強気)型」と、反対の値動きをする「ベア(弱気)型」がある。短期の値幅を狙う個人が活発に売買し、ブル型は「株価が急落している局面で自律反発を狙った買いが入りやすい」(SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリスト)。先物と異なり現物株と損益を通算できるので、税制面で有利なことも人気の理由だ。
 日経レバは売買が活発なブル型ETFの代表銘柄だ。日経平均が2万円を割った21日から純資産総額が急増。市場推計では今週に入って2000億~2500億円の資金流入があったもよう。
 日経平均の反発局面では利益確定で資金が流出する場合が多いが、松井証券経由の注文が26~27日も買い越しとなり、今回は個人の先高観と買い意欲の強さが目立つ。
 日経レバを提供する野村アセットマネジメントは28日午前、同ファンドの新規設定を一時停止すると発表した。個人の資金流入で純資産総額が6073億円まで膨らみ、設定上限の7000億円に近づいたためだ。28日の取引終了後に上限を1兆円に拡大すると決め、31日申し込み分から新規設定を再開する。28日時点の純資産は6887億円と過去最高となった。
 日経レバの運用者はファンド純資産の2倍になるように、日経平均先物を保有する。純資産総額が6000億円の場合は、先物を1兆2000億円保有している計算になる。運用者は日々の資金流入や値動きを見ながら、先物を売買する。
 日経レバの資金流出入は先物の値動きを増幅する要因になる。例えば個人投資家から500億円の資金流入があった場合、日経レバの新規設定に伴って、日経平均先物の約1000億円の買い需要が生まれることになる。「先物価格への影響は決して小さくない」(T&Dアセットマネジメントの酒井祐輔シニア・トレーダー)という。
 三菱UFJ国際投信によると、日本のETF全体の純資産総額に占めるレバ型の割合は27日時点で約6%。米国のETF市場の同比率は3月時点で2%程度だ。米国ではETFが長期投資の手段として定着しているが、日本は値動きが激しいETFに個人の短期マネーが集中する傾向が強まっている。



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