神鋼など、淡路島で新エネ実験 風力・太陽熱組み合わせ
東芝、神戸製鋼所、慶応大学は11日、兵庫県南あわじ市で今月から新エネルギーを使った発電の実証実験に乗り出すと発表した。期間は2014年度まで。風力、太陽熱、木質バイオマスを組み合わせた発電システムの構築を目指す。兵庫県が進める地域資源を使った「あわじ環境未来島構想」に弾みがつきそうだ。
月内に太陽熱や木質バイオマス、風力発電で生み出した熱を集めて発電する仕組みづくりに着手する。3年間の総事業費は約6億8000万円。
風力や太陽熱は気象条件などで発電出力が変動するが、開発するシステムでは安定した発電が可能になる。13年度に個々のシステムを稼働し、14年度にシステム全体の実証実験に入る方針だ。
あわじ環境未来島構想は地域資源を活用した再生可能エネルギーづくりが目玉で、国の地域活性化総合特区に昨年選ばれた。淡路島内のエネルギー自給率を11年度の7%から16年度に17%に引き上げる計画だ。