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美しさは日々の小さな積み重ねから。

弘前の思い出

2012-10-16 18:28:46 | 日記
弘前の思い出



         商売屋で育った私は
         暦で大切な時期を決めて動くことが当たり前に育ちました。
         方位もそのひとつ。
         一年間行っては行けない方角、
         絶対に行った方が良い方角。
         出かける時期も暦に添って決めます。
         「~しなくてはいけない」というよりは
         人間の力には限りがあり、最終的にはお天道様に委ねる・・
         そんな他力本願なのです。

         今年の吉方位は、北と北東。
         出来れば北を優先的に・・という事でしたので
         「弘前市」へ行くことに致しました。
         今年20歳になる姪と、愉しい二日間を過ごして参りました。

         弘前市観光といえば、「桜」。
         紅葉祭りも一週間後でしたので、観光客もまばらで静かでした。
         それがとっても良かった。
         何処へ行っても、二人だけの貸切。
         景色も建物も、そこで笑顔で迎えて下さった方も
         ぜ~んぶ、私達ふたりだけのもの・・そんな感じでした。

         ちょっと函館に似ている・・と感じたのは
         洋風建築物が多いこと。
         明治・大正期の建物が美しい町並みを作り出していて
         ブラブラ歩く楽しみもあります。
         何でも、弘前市は人口比の割合では日本一フランス系の飲食店が
         あるのだそうです。
         確かに、フランス料理という看板は多かったなぁ。
         青森の言葉はどことなく、フランス語のイントネーションに似ている・・
         そんな事も関係があるのかしら・・(笑)

         珈琲も庶民では弘前が日本で初めて飲んだとか。
         「津軽藩の珈琲の再現」というメニューもあり、その事を伝えていました。
         

    
    「津軽藩の珈琲の再現」                    お昼に頂いたカレー                 リンゴのシャーベット&リンゴパイ


         モダンという感覚には、シャープさという表現がつきもののような
         そんな感じがありましたけれど、
         弘前市で味わったモダンな感覚には、「温故知新」という温かな優しさがあり
         タイムスリップした日本人の「楚々」という精神性を頂きました。
         二人で、その温かな「気」の中で日本人としての幸せを実感して参りました。

         静かに黙々とお仕事をしている姿。
         お婆ちゃん達の愉しそうな会話。
         質素な佇まいで生活をしている姿を肌で感じた姪は
         しっかり生きる事のベースを感じ取った様子でした。
         弘前を選んで良かった。

         100円バスに乗る事をすすめて下さったおばあちゃん。
         途中までご一緒させて頂き、本当にありがとうございました。
         バスを降りて会釈をすると、手を振りながら「楽しんでね」と。
         祖母の姿と重なり、胸がいっぱいになりました。
         ふと姪の顔を見ると、やっぱり私と同じ表情。
         血は争えない・・何かこみ上げるものがあったようでした。

         弘前公園から眺めた岩木山。
         壮大ですけれど、裾野が広くてとても美しいお山でした。
         このお山の形に青森県のお人柄をみるようでした。
         どんな困難にも揺るがない強さを、岩木山が語っていました。
         次回は絶対に岩木山神社にお詣りに行きたいと思います。

         姪が「今度は桜の時期に来よう。」と嬉しい言葉。
         ・・・えっ!ちょっと待って・・
         「来よう。」と「来ようね。」とでは大きな違いが
         いつかは、私とではなくお友達や恋人と出かける日が来るのね~
         でも、あと1、2年は付き合ってよね

         祐気旅行。必ず、得るものがありますよ~。
         是非、良い時期に良い方位へお出かけして下さい



         



         


         


         

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