ジャンルを越えた内容をもつ音楽理論書。
本レビューを書いている2022年現在、音楽において「ジャンル」はさほど意味をもたないものと考える。良い演奏をしたり、良い音楽を書いたりするのに大切なのは根幹を理解することで、その際にこの本は大いにお薦めできる。
学んでいくにあたって、楽典とクラシックの基礎的な音階(長音階と3種の短音階)、コードネームの基本的な理解は必須になると思われる。
この本の譜例は、一流ミュージシャンの音源から採譜されたものが多い。親切・丁寧な解説が加えられており、疑問に感じる点がほとんどない(譜例に対して、著者のしっかりした見解が示されていない教本などいくらでもある)。
鍵盤でどんどん音を出して、理屈とイメージの両面から響きを体得しておくと、演奏でも作編曲でも、なんにでも役に立つ。
「Chapter11」までは順序通りに、それ以降は興味ある項を優先して読んでいくのも良い。というより、「Chapter12」以降は掘り下げが“広く浅く”なってくるので、その項のより詳細な書をあたったほうが理解が深まる。また、「Chapter18」の「4ノート・スケール」は、ドビュッシーなど近代フランス音楽にその好例が多くある。
いずれにしても、ジャンルの垣根は取っ払って、“広く、そこそこ深く”学ぶ意識があったほうが良いと思う。
読後、良い師に出会ってエールをもらったような、温かい気持ちになる素晴らしい本。
ちなみに同氏の『ザ・ジャズ・セオリー』には、コードに対する“ずれた”フレーズなど、この本にはない細かい論点がいくつか載っている。ただし、鍵盤で音を出して学んでいくということなら、まずはこの『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』を選んでおけば間違いない。

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マークレヴィン ザジャズピアノブック 楽譜 – 2006/3/7
1:・著者について
2:・謝辞
3:・イントロダクション
4:・用語およびコード・シンボルについて
5:●Chapter 1:インターヴァルとトライアドの解説
6:●Chapter 2:メジャー・スケールと2-5-1進行
7:●Chapter 3:3ノート・ヴォイシング
8:●Chapter 4:susとフリジアン・コード
9:●Chapter 5:3ノート・ヴォイシングへの音の追加
10:●Chapter 6:トライトーン・サブスティテューション
11:●Chapter 7:レフトハンド・ヴォイシング
12:●Chapter 8:レフトハンド・ヴォイシングの変化する音
13:●Chapter 9:スケールの理論
14:●Chapter 10:スケールの使い方
15:●Chapter 11:スケールの練習
16:●Chapter 12:So What コード
17:●Chapter 13:4thコード
18:●Chapter 14:アッパー・ストラクチャー
19:●Chapter 15:ペンタトニック・スケール
20:●Chapter 16:ヴォイシング、ヴォイシング、そしてヴォイシング
21:●Chapter 17:ストライド・ピアノとBud Powellヴォイシング
22:●Chapter 18:4ノート・スケール
23:●Chapter 19:ブロック・コード
24:●Chapter 20:サルサとラテン・ジャズ
25:●Chapter 21:コンピング
26:●Chapter 22:未解決事項
27:エオリアン・ハーモニー、コルトレーン・チェエンジ、他
28:●Chapter 23:練習、練習、そして練習
29:自分の弱点を練習する、足によるタップ、他
30:●リスニング ソロ、デュオ、トリオ、他
31:●Appendix メジャー・スケール・ハーモニー、他
32:●用語、特殊な業界用語、ミュージシャンのニックネーム
33:●写真インデックス
34:<参考曲>
35:Just Friends
36:Infant Eyes
37:Tune Up
38:I Thought About You
39:Mirror Mirror
40:You Are There
41:Naima
42:Star Eyes
2:・謝辞
3:・イントロダクション
4:・用語およびコード・シンボルについて
5:●Chapter 1:インターヴァルとトライアドの解説
6:●Chapter 2:メジャー・スケールと2-5-1進行
7:●Chapter 3:3ノート・ヴォイシング
8:●Chapter 4:susとフリジアン・コード
9:●Chapter 5:3ノート・ヴォイシングへの音の追加
10:●Chapter 6:トライトーン・サブスティテューション
11:●Chapter 7:レフトハンド・ヴォイシング
12:●Chapter 8:レフトハンド・ヴォイシングの変化する音
13:●Chapter 9:スケールの理論
14:●Chapter 10:スケールの使い方
15:●Chapter 11:スケールの練習
16:●Chapter 12:So What コード
17:●Chapter 13:4thコード
18:●Chapter 14:アッパー・ストラクチャー
19:●Chapter 15:ペンタトニック・スケール
20:●Chapter 16:ヴォイシング、ヴォイシング、そしてヴォイシング
21:●Chapter 17:ストライド・ピアノとBud Powellヴォイシング
22:●Chapter 18:4ノート・スケール
23:●Chapter 19:ブロック・コード
24:●Chapter 20:サルサとラテン・ジャズ
25:●Chapter 21:コンピング
26:●Chapter 22:未解決事項
27:エオリアン・ハーモニー、コルトレーン・チェエンジ、他
28:●Chapter 23:練習、練習、そして練習
29:自分の弱点を練習する、足によるタップ、他
30:●リスニング ソロ、デュオ、トリオ、他
31:●Appendix メジャー・スケール・ハーモニー、他
32:●用語、特殊な業界用語、ミュージシャンのニックネーム
33:●写真インデックス
34:<参考曲>
35:Just Friends
36:Infant Eyes
37:Tune Up
38:I Thought About You
39:Mirror Mirror
40:You Are There
41:Naima
42:Star Eyes
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社エー・ティ・エヌ
- 発売日2006/3/7
- ISBN-104754930649
- ISBN-13978-4754930646
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登録情報
- 出版社 : エー・ティ・エヌ; 菊倍版 (2006/3/7)
- 発売日 : 2006/3/7
- 言語 : 日本語
- 楽譜 : 288ページ
- ISBN-10 : 4754930649
- ISBN-13 : 978-4754930646
- Amazon 売れ筋ランキング: - 424,000位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54位ジャズピアノ曲集
- - 417位映画音楽楽譜・スコア・音楽書
- - 2,639位ピアノメソッド
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最低限マスターしておくべきものが網羅されている。ジャズの海に旅立つ為の最高級の羅針盤です。
2018年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の教材に購入。安い英語版か、高い日本語版か悩みましたが、日本語版を買って正解。英語版を単に翻訳しただけでなく、日本語版用にちゃんと改訂してあります。ボリューミーなので、初心者にはウワッてなるかもしれませんが、内容はよく出来ています。高いだけのことはあります。独学の人にはハードル高いかもしれませんので、これを持って先生に習うのがベストです。
2015年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
mark levine氏のthe jazz theoryを先に買いましたが、このピアノブックのほうが僕にはわかりやすいです。ジャズセオリーの方はかなり分厚く、理論も少しずつ、かなり細かく進むため、なかなか読み進めていくのが辛いです。
ジャズピアノを始めたいなら、ピアノブックの方がいいです。ボイシングもかなり最初の方から出てきますし、ちょっとずつジャジーになっていって、読み進めていて楽しいです!まだ全部はやっていませんが、ピアノブックを読み終えてからジャズセオリー、もしくは両方を参照しつつやろうと思います。mark levine氏の両著はどちらもいいというレビューはありましたが、両方の比較レビューはなく、僕自身どっちから買おうか迷いました。結局どっちも買ったわけですが笑
そういう方の参考になれば!
ただ、どちらも他のジャズ理論書とは比べ物にはならないほど、わかりやすく、素晴らしいです。
ジャズピアノを始めたいなら、ピアノブックの方がいいです。ボイシングもかなり最初の方から出てきますし、ちょっとずつジャジーになっていって、読み進めていて楽しいです!まだ全部はやっていませんが、ピアノブックを読み終えてからジャズセオリー、もしくは両方を参照しつつやろうと思います。mark levine氏の両著はどちらもいいというレビューはありましたが、両方の比較レビューはなく、僕自身どっちから買おうか迷いました。結局どっちも買ったわけですが笑
そういう方の参考になれば!
ただ、どちらも他のジャズ理論書とは比べ物にはならないほど、わかりやすく、素晴らしいです。
2014年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10年前に買って以来全然読んでいませんでした
字が多く私には難しく内容が頭に入ってきません
分厚く翻訳の文章のためか読みずらいです
いつになったら読み終えるのかはなぞですが、もったいないので読まずに例題の楽譜を片っ端から弾き始めました
気に入った楽譜を移調練習してみようかと思っています
いつか理解できると良いです
字が多く私には難しく内容が頭に入ってきません
分厚く翻訳の文章のためか読みずらいです
いつになったら読み終えるのかはなぞですが、もったいないので読まずに例題の楽譜を片っ端から弾き始めました
気に入った楽譜を移調練習してみようかと思っています
いつか理解できると良いです
2010年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットで知り合った人が使っているというので、衝動買いしちゃいました。
英語版の方が良いと言う人もいますが、私の場合は翻訳版でよかったです。
(英語を考えている時間がもったいない)
しかし、これは初心者には全く不向きです。
基本的なコードの知識が必要で、全調のスケール(12*4=48)をパッと弾けるレベルでないと、
全く前に進めないでしょう。時間を浪費するだけです。
中上級者には、次のステップに進む、良い教本になるでしょう。
最新の理論が紹介されており、譜例も豊富。
もっと早くこの本に出会っていたら、と思います。
英語版の方が良いと言う人もいますが、私の場合は翻訳版でよかったです。
(英語を考えている時間がもったいない)
しかし、これは初心者には全く不向きです。
基本的なコードの知識が必要で、全調のスケール(12*4=48)をパッと弾けるレベルでないと、
全く前に進めないでしょう。時間を浪費するだけです。
中上級者には、次のステップに進む、良い教本になるでしょう。
最新の理論が紹介されており、譜例も豊富。
もっと早くこの本に出会っていたら、と思います。
2007年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までありとあらゆるジャズピアノの教則本、理論書を購入してきたが本書が一番満足している。ジャズピアノにはバッキングパターンやソロに様々な方法があるが演奏家や時代によって変化している様子やパターンに適したスタンダード曲まで紹介している。ジャズピアノで四苦八苦している人に適してるのでは。値段は高いがその価値がある
2010年8月23日に日本でレビュー済み
楽典にある基本的な音楽の理論(音階など)はある程度理解している必要がありますが、ジャズを勉強する人にとって誰にでも役に立つ内容が多くさん詰め込まれていると思います。また、実際の名曲・名演から実例をあげているところも非常に分かりやすいです。そして、最後の付録におすすめのアルバムなどがたくさん記載されているのでより深く学ぶことができます。
この本の例を弾いてみるだけでもハーモニーの世界がぐっと広がったようで得した気分です。
この本の例を弾いてみるだけでもハーモニーの世界がぐっと広がったようで得した気分です。