【行ってきた!】VISION EARS本社ラボ見学☆ | イヤホン・ヘッドホン専門店 旧e☆イヤホンのBlog

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さぁや
Guten  tag!!
秋葉原店のさぁやです!お久しぶりです。

VISIONEARS

先日のドイツ/オーストリア海外出張にて、VISION EARSの本社ラボを見学してきました~!!

実は私、海外仕入課のバイヤーなのです。
VISION EARSは、私が担当した初カスタムIEMブランドなのでした。なので思い入れはたっぷりなわけですヘ(゚∀゚*)ノへへへ

では早速VISION EARS本社の中へ!
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エントランスに入ると、これまでに作成したVEのカスタムIEMの写真が展示してありました!

なんとこのVISION EARSのページでも公開されている写真は、iPhoneのアプリを使って撮影したものだそうです!

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VISION EARSにはアーティストも訪れるそうです。
先日来日したクラフトワークもVISION EARSを使用しているそう!ここにも訪れたのかもしれませんね!

VEの全モデルが試聴できる試聴スペースが設けられています。
iPadをオーディオインターフェイスに接続し、全てのモデルから一度に音を出して聞き比べが可能です!

e☆イヤホン カスタムIEMにもこの機械が欲しいですね!

VISIONEARS
VISION EARSでは、VE2からVE6までの計4モデルを揃えています。

その中でVE6には低域を効かせたX1と言うモデルと、より立体的な空間表現を得意とするX2というモデルの2タイプに分かれています。
VE6 Xcontorolは、X1とX2の両方の音を鳴らす事が出来るモデルです。

なので、計4モデル6種類をラインナップに持っています。

では、ラボに入ってみましょう!

VISIONEARS
どうも。作業中にお邪魔します(´∀`)

VISION EARSは、少数精鋭でカスタムIEMを作成しています。

規模が大きくなるとクオリティコントロールが難しくなったり、開発した製品を市場に出すのも遅くなる場合が多いと考えているそう。
もちろん沢山売れてくれるのは、とてもうれしい事ですが、VISION EARSは品質や製品に対する思いを忘れない様に気を付けていると社長のマ-セルは語ってくれました。

VISIONEARS
パッケージングとアートワークのセクション。

ラボには所せましと製造に使用する機材、パーツが並べられていました。

物が多いですが、綺麗に片づけてありました。

VISIONEARS
アッセンブリのセクション。

写真は業務終了後に撮影したものですが、こちらもとても綺麗に片づけられています。
ここでVISION ERASの全モデルの製造が行われており、製品開発もここで行われているそうです。

ではここから実際の製造工程を追ってみましょう!
VISIONEARS

このように一人一人のオーダーシートとインプレッションはケースに入れ作業スタート!

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受付順、工程毎にトレーを並べ、オーダーごとの仕様が分かる様に、オーダーシートを底にいれます。

VISIONEARS

届いたインプレッションの不要な部分をそぎ落とします。

インプレッションの不要な部分をそぎ落としたら、インプレッションを蝋の様なオイルに漬けます。
オイルに漬け、軽く紫外線を当てるとオイルが固まり、インプレッションの表面の凹凸が滑らかになります。

滑らかになったインプレッションから、シリコンのメス型を作成します。

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メス型にシェルとなる液剤を流し込んでいきます。

引き出しの中には…
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シェルカラー毎の液剤が沢山!

シェルの素となる液剤は、紫外線に当たると硬化する特性を持っています。
シェルカラーごとに光の透過率が違うので、照射時間はカラーによって変わります。

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こちらがUV照射機。

ネイルサロンとかで使用される機械の大型版です。
VISION EARSのステッカーが貼ってあります!

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実際にシェルを固めている所。

シェルの外側だけが固まる様に、最初は短時間UVを当てます。
ドライバーなどが入るスペースを開ける様に、中心の固まっていないシェルの液剤を戻します。
その後もUVに当て、シェルを完全に硬化させ、鼓膜に近い部分に穴を開けます。

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ドライバー!

VISION EARSでは、最大で片耳6ドライバーのカスタムIEMをラインナップに持っています。
6ドライバーのイヤホンを作るのはとても難しいそうで、VE6の開発にはとても時間がかかったそうです。

他のカスタムIEMメーカー同様に、バランスドアーマチュアは、KnowlsやSonionのモノを使用しているそうです。

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ネットワークに使うパーツ。

細かなパーツの組み合わせで、ネットワークを構築しています。
VISION EARSでは、カスタムによく使われている、導管チューブを最小限に留めているそうです。
長すぎるチューブを使用する事で、音響特性に影響があると考えているそうです。

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ドライバーを本体に組み込みます。

ドライバーが外れないように、シェルの内側にボンドでドライバーを固定します。

ドライバーの組み込み作業が終わると、フェイスプレートの作成にかかります。

VISIONEARS

VISION EARSでは、多くのフェイスプレートをラインナップにそろえています。

ウッドやカーボンに加え、グリッドも取り扱いがあります。

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プレートを取り付けたら、全体を研磨していきます。

全体に研磨をかけていき、最後にクリアコートをかけVISION EARSの透明感のある光沢のシェルを作り出しています!

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出来上がり!

VISIONEARSのカスタムIEMの特徴は、音の出口を大きく開けている点です。
チューブを極力短く使用し、また、耳垢などに対するメンテナンス性の高さも確保しています。

また、研磨の工程を多く重ねるので、手間はかかりますがご覧のようにキラッキラッになるのです(`・ω・´)ゞ

VISIONEARS

たくさんあるウッドプレートの素材を少し見せてくれました。

なんと何百年も前の木材もあるのだそう!

またWOODHEARTにはこだわりがあり、1枚の板を2つにして左右対称になるように作っているのだそうです(ノ´▽`)ノ 
VISION EARSがe☆イヤホンの為に作成してくれたこちらのオプションシート

WOODHEARTだけ2つ写真が載っている謎が解けました。こんなこだわりを聞いてしまうと嬉しくなりますよね。

最後にハードケースやアートワークに使うパソコンでなんとiPhoneに刻印していただきました!


じゃじゃーん!

今後もまだまだ新しいフェイスプレートを考案中とのこと!
e☆イヤホン×VISION EARSのコラボレーションが出来る日も近いかも....(*゚ー゚*)
Tシャツも頂きました☆


そしてちょっと番外編。

ラボ見学のあとはドイツ料理をみんなで食べに行きました!
楽しかった~(^ε^)♪


以上さぁやがお届けしました!