海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

これ以上の基地強化を許さないため、何度強制排除されれも座り込み続ける。

2016-08-31 23:07:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

 8月も最終日となり今日も夜が明けないうちから沖縄防衛局と作業員が乗った車両に対する抗議行動が取り組まれた。高江に向かう途中にある赤橋付近では、抗議によって作業員、沖縄防衛局員らの車両がいったん宮城まで引き返したので、次の行動に移った。

 N1ヘリパッド建設を進める砂利を積んだダンプカーの車列を止めようと、北部訓練場メインゲートの北側に車両を並べて抗議行動を行った。沖縄県警や警視庁機動隊を中心に車両撤去が進められるのに対し、車のまわりに座り込んで非暴力の抵抗をつづけた。

 機動隊に何度も強制排除されたが、囲い込みを脱してまた車のまわりや路上に座り込んだ。みんな必死で、少しでも工事を止めよう、送らせよう、と奮闘していた。警視庁機動隊も手を焼き、最後は大阪府警の応援を頼んでいた。

 最後はダンプカー10台がN1表ゲートに入って砂利搬入が行われたが、終了時間は午前10時を回っている。ダンプカーの車列と一緒に入った作業員たちもいた。抗議行動がなければ午前8時には作業が開始され、N1裏テントに向かって工事用道路の路盤整備が始まる。砂利搬入を遅らせることが、N1裏テントを守ることにつながるのだ。

 ダンプカーと一緒に20トン積みのトレーラー車もメインゲートに入り、砂利を降ろしている。しかし、それを積んで2回目の搬入はなかった。メインゲート内にはかなりの砂利が溜まっているものと思われる。それを含めてこれ以上の砂利搬入を許さないために、多くの人が阻止・抗議行動に参加してほしい。人と車が多ければ、確実に作業の進行を遅らせる力となる。

 砂利が入ったあと、N1裏のテントで昼食をとった。米国から退役軍人の皆さんがやってきて、激励と交流を行っていた。4人は在沖米軍に所属したことがあり、北部訓練場で訓練をした際、北部の森の素晴らしさを実感したという元米兵もいた。沖縄の反戦・反基地運動は着実に広がっている。その意義を実感して、テントの中にいた市民から大きな拍手が起こった。

 沖縄防衛局は9月1日からH、G地区での工事開始を打ち上げている。すでにH、G地区に通じる揚水発電所の敷地内では草刈り作業が行われ、機動隊のバスが出入りしている。集落内の道路を通ってH、G地区の工事で使用する重機類の搬入に注意しないといけない。人手はいくらあっても足りない。ぜひ高江に来て抗議行動に参加してほしい。


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