顔アイコン: 手軽なファイル転送システム

塚田浩二高林哲

顔アイコンとは?

顔アイコンは,顔の形をしたアイコンとして実現されたファイル転 送システムです.デスクトップ上の顔アイコンにドラッグ&ドロッ プするだけでファイルを送れます.下の画面写真は,「プレゼン資 料」というファイルを「増井俊之」宛てに送っている例です.


顔アイコンでファイル転送

ダウンロード

インストール

1. 顔アイコンのソフトは .NET + C# で書かれています. そのため,顔アイコンを使うには,事前に Microsoft .NET Framework再頒布パッケージ (23.7 MB) をインストールしておく必要があります.

2. .NET Framework の再頒布パッケージをインストールした後で,インストーラーを実行すれば 顔アイコンのインストールが行われます.顔アイコンは,標準では"C:\Program Files\FaceIcon"にインストールされます.また,プログラムメニューとデスクトップに ショートカットが追加されます.

動作環境

Windows 2000 と Windows XP で動作することを確認しています.
※ ただし,上述のように事前に Microsoft .NET Framework再頒布パッケージ (23.7 MB) をインストールしておく必要があります.
また,デスクトップのアイコンのサイズを48*48ピクセルにすると,顔アイコンの表示が美しくなります.具体的な方法は,デスクトップのアイコンを大きくするを参考にしてください.

使い方

1. 顔アイコンを使うにはまず顔アイコンの本体をダブルクリックします.


顔アイコンの本体

2. すると,下のようなダイアログが表示されるので, ファイルを送りたい相手のメールアドレスなどを入力します. 相手の顔アイコンもここで設定します.


ファイルを送りたい相手の設定

顔のアイコンは,専用エディタを利用して簡単に作成することができます.
エディタは,特に説明を読まなくても簡単に利用できるようにデザインされていますが,必要に応じて顔アイコンエディタの使い方も参考にしてください.

3. 設定が終わると,デスクトップ上に相手の顔アイコンが作られます.


相手の顔アイコン

4. あとは送りたいファイルを相手の顔アイコンにドラッグ&ドロップするだけです.


ドラッグ&ドロップするだけでファイル転送

おまけ: ショートメール機能

相手の顔アイコンをダブルクリックすると携帯電話のメールアドレ スなどにメールを送ることができます.短いメッセージを伝えるのに便 利です.


メッセージの送信

顔アイコンエディタの使い方

1. 顔アイコンエディタは,設定画面の「ここをクリック」をクリックすることで起動できます.


顔アイコンエディタの起動

2. 顔を切り出したい画像ファイルを,エディタにドラッグ&ドロップしてください.(ファイル選択ダイアログから,画像ファイルを選ぶこともできます.)


画像ファイルをドラッグ&ドロップ

3. 選択ツールを利用して,切り出したい顔の部分を選択してください.選択が終わったら,「切り抜き」を押してください.


顔部分を選択&切り抜き

4. ペンツールを利用して,透明にしたい背景の部分を塗りつぶしてください.塗りつぶしが完了したら,「アイコン作成」を押してください.


背景部分を塗りつぶし

5. 以上で,アイコンの作成は完了です.


アイコン完成

Tips: デスクトップのアイコンを大きくする

デスクトップのアイコンを大きくすると,顔アイコンがきれいに表示できます.ここでは,具体的な設定方法を説明します.
※画面は,WindowsXPのものです.

1.デスクトップ上のアイコンなどがない部分で右クリックし,プルダウンメニューからプロパティを選びます.


デスクトップ→右クリック→プロパティ

2.上部のタブから,デザインを選び,下の方にある詳細設定をクリックします.


デザイン→詳細設定

3.指定する部分から,アイコンを選びます.サイズは,標準では32となっています.


指定する部分=アイコン

4.サイズを48に変更して,OKをクリックします.


サイズ=48→OK

5.画面のプロパティのダイアログで,もう一度OKをクリックします.以上でアイコンのサイズの変更は完了です.


OK

おまけ: 顔アイコンを集めて遊ぼう

たくさんの顔アイコンを並べるとデスクトップが楽しくなります.


むさくるしい顔アイコンたち

Todo

関連発表

高林哲,塚田浩二,増井俊之: 顔アイコン: 手軽なファイル転送システム,インタラクション2003論文集,pp. 33-34 (Feb, 2003). [PDF]


塚田浩二