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安倍晋三を吉田茂と対比して酷評した東京新聞の名社説
11月29日の東京新聞はこれ以上ない安倍首相批判の社説を掲げた。
戦後ただ二人、総理再登板をした吉田茂と安倍晋三。
その二人の力量はあまりにも違う。
安倍首相は吉田首相という大先輩に学ぶべきだと書いたのだ。
吉田茂は、防衛大一期生が卒業のあいさつに大磯の吉田邸を訪れた時、別れ際にこう話したという。
「自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされるのは、災害や武力攻撃を受けて国民が困窮し国家が混乱に直面した時だけだ。君たちが日陰者である時の方が国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい」と。
ひるがえって安倍首相はどうか。
東京新聞は、治に居てわざわざ乱を求めているのではないか、という表現で痛烈に批判している。
思うに吉田首相も安倍首相も対米従属だ。
しかし、吉田は占領下という異常事態にあって、対米従属を利用しながら日本の国益を守ろうとした。
親米でありながら時として面従腹背した。
安保条約は不完全なものに終わった事を自覚し、その責任をとって一人でそれに署名し、後世の政治家にそれを正しいものにすることを託した。
翻って安倍首相はどうか。
米軍の占領から70年経ったというのに、占領状態を加速、固定化しようとしている。
嫌米であるにもかかわらず対米従属に終始する。
自衛隊を守るどころか米国の戦争に差し出そうとしている。
面従腹背どころか、喜々として国と国民を米国に売り渡している。
すべては自らの保身のためだ。虚勢のためだ。
東京新聞はその社説をこう締めくくっている。
吉田茂の次のような改憲論が今に響くと。
「憲法改正のごとき重大事は一内閣や一政党の問題ではないのであり、相当の年月をかけて検討審議を重ねた上、国民の総意を体しあくまで民主主義的な手続きを踏んでこれに当たらねばならない」
何かと前のめりな安倍首相の安保法運用を見定めるに当たって、私たちが常に立ち返るべき原点がここにあります、と。
ここまでくれば、吉田茂をほめ過ぎだ。
それほど安倍首相が悪いということである(了)
Posted on 2015年11月30日 Naoto Amaki
Posted in 天木直人のブログ
選挙協力よりも前に民主党は松原仁を除名すべきだ
驚いた。
こんな国民会議が東京都内で集会を開いていたのだ。
きのう11月29日の産経新聞が書いていた。
「南京大虐殺」の歴史捏造をただす国民会議なるものが28日に東京で集会を開いたという。
まだこんなことをやっているのか。
どこまで日本の国際的信用を貶めるか。
どこまで日本外交を損なうのか。
しかし、言論の自由、集会の自由が守られている民主主義の日本だから、そのような集会を開くのは勝手だ。
私がその産経の記事で本当に驚いたのは、その集会に民主党の松原仁が堂々と出席し気炎をあげたと書かれていたことだ。
よくも岡田民主党はこのような松原仁の言動を放置していられるものだ。
民主党という政党のダメさ加減を象徴するような記事だ。
選挙協力どころではない。
こんな松原仁を除名出来ないようでは民主党は野党として存続する意味はない。
さっさと解党して国民連合政権構想の実現に貢献したほうが国民の為だ(了