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2015年2月1日未明、「イスラム国」を名乗るグループに拘束されていた人物が殺害される映像が、インターネット上に公開されました。日本政府は映像は「イスラム国」から発信され、殺害されたのはジャーナリストの後藤健二さん本人だった可能性が高いと判断しています。米国も動画の信ぴょう性を確認しました。
映像では、ナイフを持った覆面の男が日本政府に対し、「このナイフは健二を殺すだけでなく、今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう」などと英語で話しています。
「イスラム国」動画の声明全文
過激組織「イスラム国」とみられる組織が後藤健二さんを殺害したとする映像のメッセージは以下の通り。
日本政府へ。お前たちは、邪悪な有志連合に参加する愚かな同盟国のように、われわれがアラーのご加護により、権威と力のあるイスラム教カリフ国家であり、お前たちの血に飢えた軍であることを理解できていない。
アベ(安倍晋三首相)、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢が始まる。(時事通信 2015/02/01-13:54)
なんという非道。理不尽。
なんたる残虐性。非人間性。
I AM KENJIの祈りも虚しく、後藤さんたちは還らぬ人になってしまったのでしょうか。
私と同じく、毎日、今日は何か朗報がなかったか、それとも悪いニュースが・・・と一喜一憂してきた方も多いと思います。
正直、まだ、本当のことはわからない、まだ、ご冥福をお祈り申し上げますとは言いたくない気持ちです。
だから、今日は勘弁してください。
後藤健二さんの友人でニューヨーク在住の西前拓さんが、後藤さんの解放を願い「I AM KENJI」と題したフェイスブックページを立ち上げ、「I AM KENJI」と手書きした自身の写真を投稿したのが始まりで、世界中からメッセージを掲げた写真が投稿されている。
西前さんは、この投稿ページは政治的立場や報道の自由について表現するものではなく、人間としてのメッセージ、後藤さんの解放を祈る気持ちを表すものだと述べている。
この後藤健二さんを殺害したとするこの動画が配信されたことについて、安倍晋三首相は本日2月1日午前6時40分ごろ記者団に、
「湯川遥菜さんに続き、後藤健二さんを殺害したとみられる動画が公開された。ご家族のご心痛を思うと言葉もない」
と述べ、その際、目に涙を浮かべたそうです。
安倍さんも私と同じ気持ちなのでしょうか。
その涙が本物なら、一国の宰相として泣いていてどうするという意見も当然あるでしょうが、情に流されやすい当ブログとしてはそれは良しとしましょう。
しかし、安倍さん、その涙は本物ですか。
安倍首相は中東訪問中の1月17日にエジプトで行った演説で、「イスラム国」と闘う周辺諸国に、2億ドルの人道支援を行う考えを表明しましたが、犯人の「イスラム国」側は安倍首相がイスラエルを訪れていたタイミングの20日に、身代金2億ドルを支払わないと72時間後の殺害するという予告映像を公開しました。
まず、驚くのは、安倍首相が1月20日午前(日本時間夕方)にこの事件について初めて記者会見したのが、イスラエル・エルサレムのホテルで、しかもバックにイスラエルの国旗がでかでかと映っていたことです。
イスラエルは「イスラム国」をはじめとしたテロリストと敵対しているだけではなく、中東アラブ諸国のほとんどと対立している国です。わざわざ、そんなところからイスラエル国旗をバックにして声明を出すなんてケンカを売っているようなもので、とても人質の生命を第一に考えているとは思えませんでした。
おまけに、安倍首相は人質の殺害警告前日の1月22日に楽天の三木谷社長が作った新経済連盟という経済団体の新年会に出たり、日本ベンチャー大賞という賞の表彰式でプレゼンターをやったりしているのです。
これでも、安倍首相が湯川さんや後藤さんのために一生懸命に努力していると思えますか?
私は、安倍さんにとって日本国民の命は、一生懸命やるどころか、「一生懸命やっているふり」をする価値もないのだと知り、暗澹たる気持ちになりました。
さらにそのうえ、安倍首相は同22日の夜7時ごろ、テロリストと交渉せず見殺しにするという方針を取っている英国のキャメロン首相と電話で会談したのですが、その際、
「安倍総理とキャメロン首相は、テロリストには身代金を払わないというG8サミットの方針を再確認した」
というのです。
いったい、身代金をビタ一文支払わないという態度で、どうやって人質を助け出せるというのでしょうか。
「イスラム国」事件 最初からやる気のない安倍政権はすでに日本人人質を見捨てている
安倍さん、その涙は、実は空涙だということはないんですか。
日本政府は1月27日、2014年8月に湯川さん、同11月には後藤さんが行方不明になったことを把握していたことを認めています。
では、今まで半年間もの間、安倍政権はいったい何をやっていたんですか。
2014年1月28日(水)7時20分 読売新聞
「イスラム国」とみられるグループによる日本人人質事件で、政府は27日、湯川遥菜(はるな)さん(42)が拘束された昨年8月中旬にヨルダンに現地対策本部を設け、人質解放に向けて早くからヨルダン政府と連携してきたことを明らかにした。
安倍首相は27日の衆院本会議での代表質問で、「行方不明事案の発生を把握した直後に現地対策本部を設置し、協力要請を行ってきた」と答弁した。
菅官房長官は同日午後の記者会見で、湯川さん拘束後の昨年8月16日に現地対策本部、翌17日に首相官邸の情報連絡室、外務省の対策室をそれぞれ設置し、11月1日に、後藤さんの行方不明事案も加えたと説明した。そのうえで、「事案の性質上、非公表とした」と語った。
去年2014年秋、上の事実を知ったうえでふりかえると恐ろしくなる、こんなことが報道がされています。
首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談
2014/9/24 10:19 日本経済新聞
【ニューヨーク=永沢毅】安倍晋三首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と述べた。大統領は「国際的な努力は支持したい」と応じた。
これは、湯川さんが誘拐されたことがわかり、対策本部が設置された翌月の発言です。
安倍さんは人道支援に徹すると言いながら、「イスラム国」を空爆で弱体化させ壊滅させることを期待するだなんて言ってしまっています。これは完全に宣戦布告でしょう。
こんなこと、たとえば自分の子供が(安倍さんは子どもがいないからお連れ合いが)誘拐されていたら、言える言葉でしょうか。
安倍晋三首相は今から一週間前の、その湯川さん殺害の写真がインターネット上に配信された直後の1月25日朝、NHKの番組で、
「政府として全力で対応してきたが、誠に痛恨の極みだ。非道、卑劣きわまりないテロに強い怒りを覚える」
「テロリストたちを決して許さない。罪を償わせるために国際社会と連携する。日本がテロに屈することは決してない」
と断言しました。まだ、後藤さんが身柄拘束されているのにそこまで言い切って大丈夫なのかと心配になりました。
さらに、安倍首相は、
「テロに屈することなく、国際社会と協力して世界の平和と安定のためにより積極的に貢献していく。この考えに一 切変わりはない」
「日本としてはこうした過激主義の流れをとめなければならない。中東の平和と安定はわが国には死活的に重要だ」
と言いだしたのです。
さらに、翌26日に召集される通常国会での安保法制整備に関しては
「たとえばこのように海外で邦人が危害にあったとき、その邦人を自衛隊が救出するための法律、そうした法制も含めて法整備を進めていく」
と述べました。
もともと、安倍政権は今国会で安全保障関連の法案を提出する予定で、具体的な内容は今後、与党と調整に入るとしていました。
それが、半年以上国民に隠してきた「イスラム国」による湯川さん後藤さん人質事件が発覚したら、いきなり「イスラム国」のようなグループに拘束された日本人救出のための自衛隊派遣を検討すると言いだすだなんて、自分のやりたかった自衛隊派兵のいい口実に湯川さんと後藤さんを利用しているだけじゃないですか。
しかも、自民党の谷垣禎一幹事長は今日の2月1日のNHK「日曜討論」で、
「仮に領域国から日本も一緒になって協力して邦人を救出しようと言われた場合、今はほぼできるすべがない。どうしたらいいのか、その辺の隙間を埋める議論をしていく必要があると思う」
と言っているのです。
「領域国から日本も一緒になって協力して邦人を救出しようと言われた」
というのはまさに集団的自衛権行使の場面として、安倍首相がパネルで説明したシチュエーションです。
さっき、後藤さんが殺害されたという動画がネットに流れた、その数時間後にこんなことをいうのです。
後藤さんたちの命を自分たちの良いように利用するな。
だから、私は安倍さんたちの涙が信用できないのです。
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かつて、橋下市長が泣いた時と同じく、直感的に信用できなかった理由を具体的に書きました。
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安倍首相「決して許さない」 後藤さんとみられる動画
2015年2月1日07時08分 朝日新聞
安倍晋三首相は1日午前6時40分すぎ、首相官邸で記者団に対し、「ご家族のご心痛を思うと言葉もない。政府として全力で対応してきたが、誠に痛恨の極みだ。非道・卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える」と述べた。
首相は「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携していく。日本がテロに屈することは決してない。食糧支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充していく。テロと戦う国際社会において日本としての責任を毅然(きぜん)として果たしていく」と強調した。
また、「今回のテロ行為に対して、日本に対して強い連帯を表明し、また解放に向けて協力をしていただいた世界の指導者たちに心から感謝申し上げたい。また、ヨルダンのアブドラ国王には惜しみない支援をいただいた。国民を代表して御礼を申し上げる。今後とも国内外の日本人の安全に万全を期していく」とも語った。
「イスラム国」動画の声明全文
過激組織「イスラム国」とみられる組織が後藤健二さんを殺害したとする映像のメッセージは以下の通り。
日本政府へ。お前たちは、邪悪な有志連合に参加する愚かな同盟国のように、われわれがアラーのご加護により、権威と力のあるイスラム教カリフ国家であり、お前たちの血に飢えた軍であることを理解できていない。
アベ(安倍晋三首相)、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢が始まる。(時事通信 2015/02/01-13:54)
毎日新聞 2015年02月01日 07時42分(最終更新 02月01日 14時38分)
安倍晋三首相は1日午前6時40分ごろ、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられる犯行グループが後藤健二さん(47)を殺害したとする動画が配信されたことについて「政府として全力で対応してきたが、誠に痛恨の極みだ。非道、卑劣きわまりないテロに強い怒りを覚える」と述べ、犯行グループに強い非難を表明した。さらに「テロリストたちを決して許さない。罪を償わせるために国際社会と連携する。日本がテロに屈することは決してない」と訴えた。
首相官邸で記者団に語った。首相は「湯川遥菜さんに続き、後藤健二さんを殺害したとみられる動画が公開された。ご家族のご心痛を思うと言葉もない」と目に涙を浮かべた。
犯行グループは、首相が表明した難民支援などの中東支援策2億ドルを非難してきたが、首相は「テロと戦う、日本の国際社会での責任を毅然(きぜん)と果たしていく」と強調。食糧支援、医療支援などの中東への人道支援を「さらに拡充する」と明言した。また今回の事件を受け、「今後も国内外の日本人の安全に万全を期す」と語った。
一方、首相は記者団に対し、「日本に対して強い連帯を表明し、協力していただいた世界の指導者、日本の友人たちに心から感謝したい」と、事件について連携してきた関係各国に謝意を表明。特に現地対策本部を置いてきたヨルダンに対しては、「アブドラ国王には惜しみない支援をいただいた。国民を代表して御礼を申し上げる」と述べた。
菅義偉官房長官は首相に先立つ午前6時ごろに官邸で緊急記者会見。「一層激しい憤りを禁じ得ない。断固として非難する」と強調し、内閣危機管理監と国家安全保障局長に情報収集などの対応を指示したことを明らかにした。さらに政府は午前7時から官邸で関係閣僚会議を開催した。
【高橋克哉、松本晃】
内閣総理大臣声明
1.湯川遥菜さんに続いて、後藤健二さんが殺害されたと見られる動画が公開されました。
御親族の御心痛を思えば、言葉もありません。政府として、全力を挙げて対応してまいりました。誠に無念、痛恨の極みであります。
2.非道、卑劣極まりないテロ行為に、強い怒りを覚えます。許しがたい暴挙を、断固、非難します。
テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わさせるために、国際社会と連携してまいります。
3.日本が、テロに屈することは、決してありません。
中東への食糧、医療などの人道支援を、更に拡充してまいります。
テロと闘う国際社会において、日本としての責任を、毅然として、果たしてまいります。
4.このテロ行為に対して、強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれた、世界の指導者、日本の友人たちに、心から感謝の意を表します。
5.今後とも、国内外における国民の安全に万全を期してまいります。
UPDATE 1-湯川さん殺害の信ぴょう性高い、後藤さん解放に全力=安倍首相
(内容を追加しました)
[東京 25日 ロイター] - 安倍晋三首相は25日朝、NHKの番組で、イスラム国に拘束されたとみられる湯川遥菜さん殺害の写真がインターネット上に配信されたことについて「痛恨の 極みだ」としたうえで、写真について「残念ながら信ぴょう性が高いといわざるを得ない」と述べた。一方、湯川さんとともに拘束されていた後藤健二さんの解 放に全力を尽くしたいとの考えを示した。
<後藤さん救出・解放に全力、テロに屈しない>
安倍首相は「このようなテロ行為は言語道断であり、許すことのできない暴挙だ。強く断固として非難する」とし、「後 藤健二さんに危害を加えないよう、直ちに解放するよう求めたい。各国とも連携しさらに努力を重ねる」と述べた。後藤さんに関する情報については「様々な情 報に接しているところだ。後藤さんの救出、解放に関係各国としっかり連携をとりながら全力を尽くしていきたい」と語った。
また「テロに屈することなく、国際社会と協力して世界の平和と安定のためにより積極的に貢献していく。この考えに一 切変わりはない」と明言。「日本としてはこうした過激主義の流れをとめなければならない。中東の平和と安定はわが国には死活的に重要だ」との認識を示し た。さらに日本が中東地域に行った支援について「命をつなぐための支援だ。国際社会からも評価されている。こうした脅しに屈して政策を変更すべきではない という声があがっているし、日本はそうしたことは一切ないというメッセージを発し、評価されている」と語った。
イスラム国の要求が金銭からヨルダンに収監されている女性の釈放に変わったことについては「どのように対応するか は、まさにいま事態が動いている状況なので答えることは控えたい」としたうえで、「人命第一の観点からヨルダンと緊密に協議、連携し対応にあたっていきた い」との考えを示した。
<安保法制、ペルシャ湾の機雷掃海も選択肢>
26日に召集される通常国会での安保法制整備に関しては「たとえばこのように海外で邦人が危害にあったとき、その邦 人を自衛隊が救出するための法律、そうした法制も含めて法整備を進めていく」と述べた。法案の国会提出のタイミングについては「(来年度予算が)通ったあ とになる。その段階で法律が出せる状況を作るために与党で協議をしてもらいたい」としたが、法案の全体像を示す時期については、今は言える段階ではないと 述べるにとどめた。
新たな法制でペルシャ湾での機雷掃海ができるかどうかについては、集団的自衛権を行使するための3要件に当てはまる可能性があるとの認識を示し、「政策的な選択肢としては行えると思う」との考えを示した。
一方でオバマ大統領がテロ組織を壊滅するために率いる有志連合に自衛隊が協力するかどうかについては「武力行使をす る軍事的な意味における有志連合に参加する考えはない」と強調。「いま行っている非軍事分野において、難民支援などを中心に支援を行っていきたい。この方 針が変わることはない」とした。
<戦後70年談話、日本の未来に対する意思書き込む>
戦後70年の新しい首相談話については「歴代の談話を全体として受け継いでいく」としながらも、「いままで積み重ね てきた文言がどうかではなく、安倍政権としてどう考えているかという観点から談話を出したい」と表明。これまでと同じキーワードを使うことにはならないと の考えを示し、「これから世界にどのような貢献をするか、日本の未来に対する意思を書き込んでいきたい」との意慾を示した。
<税収増で赤字圧縮、経済再生と財政健全化へ進んでいる>
来年度予算に関しては、地方創生、社会保障の充実、復興の加速化が3本柱だとしたうえで、財政健全化にも資する予算 になったと評価。「今回は国債発行額を4.4兆円削減した。これは史上3番目の削減幅だ」と強調、「財政健全化目標である基礎的財政収支の対GDP比赤字 半減目標は達成できそうな状況になった」と語った。そのうえで、「アベノミクスで税収が増え、赤字を圧縮できた。経済の再生と財政健全化を同時に達成す る。この道に向かって歩みを進めている」との認識を示した。
(石田仁志)
人質事件に自衛隊派遣可能か、政府が新安保法制の想定問答集=関係筋
[東京 23日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件のようなケースが起きた場合に、作成中の新しい安保法案で自衛隊に何ができるのか、政府が検討作業をしたことが明らかになった。
関係者によると、政府はメディアや野党に問われた場合の想定問答集を作成。今回のように日本人が拘束された場合に、 新法制では自衛隊を派遣して救出できるかどうかについて「領域国の同意に基づく邦人救出などの警察的な行動ができるよう法整備を進める」としている。武力 行使をしないよう、あくまで「国家に準じる組織」が当該地域に存在しないことが前提となる。
日本人2人を拘束した今回のイスラム国が「国家に準じる組織」かどうかについては、現時点で「政府として判断していない」としている。
一方、イスラム国と の戦闘に自衛隊を派遣することは「2名の日本人の人命を盾にとって脅迫する許しがたいテロ行為」としつつも、昨年7月に閣議決定した武力行使の「新三要件 を満たすとはいえないもののと思われる」と、否定的な見解を示している。米軍などが実施している空爆にも「参加する考えはまったくない」としている。
イスラム国への空爆を行う米軍などの後方支援については、個別具体的なケースには言及せずに「国際社会の平和と安定への貢献のために活動する他国軍に対して、必要な支援活動を実施できるようにするための法整備の検討を進めている」としている。
想定問答集はさらに、今回の事件が安保法制の見直し作業に影響することはないと指摘。「安全保障政策を変更するようなことがあれば、わが国がテロに屈したとも受け止められ、かえってテロを助長する可能性もある」としている。
菅義偉官房長官は23日午後の会見で、想定問答集作成の有無に関するロイターの質問に対し、「全くそのようなことはない」と述べた。
安倍政権は昨年7月、集団的自衛権の行使を可能性にする憲法解釈の変更を閣議決定した。日本と密接な関係にある他国 が攻撃された場合でも、1)日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由と幸福の追求権が根底から覆される明白な危険がある、2)日本の存立を全うし、国民を 守るために他に適当な手段がない、3)必要最小限の実力行使にとどまる──の3条件を満たせば武力行使をできるとした。
政府はこの閣議決定にもとづき、実際に自衛隊が動けるよう新しい安保法案を作成中。1月末に始まる通常国会に提出する予定にしている。
(Antoni Slodkowski、久保信博 編集:田巻一彦)
首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談
- 2014/9/24 10:19 日本経済新聞
【ニューヨーク=永沢毅】安倍晋三首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と述べた。大統領は「国際的な努力は支持したい」と応じた。
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「映画・コンサート・フィットネスクラブ・ゴルフ」等で「超Enjoy」していた。
二人の日本人人質の件を知りながら・・・・・・・
「嘘泣き・ウソ涙」に騙されてはならない !!!!
あなたのことは生涯忘れません。
I AM KENJI
ブログ拝見させていただきました。
安倍さんに対する考えは十人十色だとして、解放させたい気持ちはもちろんあったはずです。
身代金を払わないというのはテロに対する国際的な了解であって、そこに屈しない姿勢がありました。
今回の件に関しては捕まった時点で結末は決まっていたように思います。
イスラム国の世界に対する存在アピールのパフォーマンス的な要因が大きかったですし、交渉の余地を与えてこなかったイスラム国主体過ぎた感が強いです。
そしてアイアムケンジですが、なんなんでしょうか?
フェイスブックページ?
立ち上げた本人が売名したかっただけではないかと。
その行為が後藤さんに届くことはないとわかりながらも、全くもって的外れな行為です。
この行為の方が許せません。
自衛隊派遣は行われるかわかりませんが、これでヘコヘコと仕掛けなければ安倍さんは本当に愚か者です。
というか、仕掛けるべき。
綺麗事はやめましょう。
公になる以前から拉致されている事実を知りながら、積極的に活動せずにむしろ、イスラム国に対して挑発するような発言をした日本政府、もう国民の命を第一に考えてはいないですよね。
残虐非道なイスラム国のした事は、本当に本当に許せない。でも、大切な国民の命を優先しない政府も許せない。
武力に武力で対抗すると、必ず戦争が起こります。
日本にとって大切なのは、平和を守ることです。政府は、この事を利用して、戦争を正当化しようとしている気がしてならない。
後藤さんを助けたいという気持ちから
作られたものです。政治的な意見は抜きに、後藤さんに助かってほしい、というシンプルなメッセージです。
後藤さん本人へ届けば嬉しかったですが、、日本政府や世界へ向けてのメッセージともとれますよね。
助けてほしいという純粋な気持ちを、あなたの勝手な解釈で否定しないでください。
この事件を受けて、悪ノリしてる安倍が自衛隊活用を持ち出すと、早速脊髄反射で自動安倍追認装置が付いているサポーターが、自衛隊が出動できなかったからとか憲法のせいで救出できなかったとか喚きちらし始めてますが、自衛隊が出動できたとして、どうやって救出、解放できるのか。
日本以上の強力な軍隊と制約する憲法のないアメリカが、なんであんなに沢山の人質をやすやすと殺されているのか。
いくら尋ねても誰も答えないんですよね。
軍隊万能思想の単純馬鹿は、ハリウッド映画みたいに自衛隊の特殊作戦群が突入、救出したり、報復攻撃をちらつかせたら、恐れをなして解放するとか期待してるのかもしれないけど、交渉チャンネルすらなく、何を言えば相手を刺激するかの判断能力すらない政府ですよ。何処にどうやって部隊を送ったらいいのかすらわからないまま、期限切れになるんがオチでしょう。
逆に何故これまで、こういう人質事件が起きにくかったのか考えた方がよっぽど良いと思いますよ。
それは、軍事的なアクションに加わらない。敵も味方も関係なく人道支援だけを行う特殊な国の国民を拉致しても、大義や宣伝効果ががなく自らの支持層まで反感を買うからでしょう。
安倍の外交は、はっきりと相手に大義を与えてしまいました。支持層が大好きな自衛隊が出動しても、代わりにそこらへんにいる邦人を捕まえて、オレンジ色の服を着せるだけでしょうよ。
それを防ぐために、コストをかけて町中に自動小銃を持った警察官を配置したり、地下鉄やバスに乗る度にX線や金属探知機の検査を義務付けるんですかね。
よく、平和主義者をお花畑とか言って馬鹿にしてるけど、こんな具体的で悲惨な結末を見て、まだ理解出来ないなんて、どっちかお花畑なんだと思います。
現代のあらゆる人権を否定しイスラム原理主義で住民を恐怖支配しるISISが勢力を伸ばせば悲惨な目に合うのは女性と子供です。
彼らが自己要求の為に武力を使い人命を尊ばないのは、彼らの聖戦で戦死する事は天国での永遠の幸福を意味します。
この様な思想のテロ集団に我々の人権意識、平和意識など通用するはずも無い。
まずそれを認識すべきかと思います。
何故イスラム国の犠牲となるのがシリアの弱者の現状を憂える後藤さんでなくてはならなかったのか。
この理不尽さにも強い憤りを感じます。
また、日本政府は何故湯川さん救出のために懸命に動いていたジャーナリストの常岡浩介氏や交渉役としての可能性を持つ中田考氏を微罪によって強制捜査で潰してしまったのでしょう?
この二人が動けていたら、後藤さんが情報取集という理由で危険地帯に赴かなくて済んだのです。
また、ISILとの交渉力が高く、日本とも友好関係が強いトルコに交渉の介入を依頼しなかったことも非常に疑問です。
政府に交渉意欲が無かったとしか思えません。
田中宇氏がこのような解説をしていました。
http://tanakanews.com/150123ISIS.htm
日本は再び欧米に騙されて大戦の引き金を引かされてしまうのでしょうか?
武力でテロに対抗するのはアメリカのように国を崩壊させるほどのコストと犠牲が伴うことです。なぜ過去の事例に学ばないのか?
時間は掛かりますが、憎しみの連鎖を断ち切るのが一番有効であり、平和裏にテロに屈しない唯一の方法だと思います。
世界は格差の縮小など、ISILに入隊する若者を出さない方法をあらゆる角度からを取ることで組織の弱体化を進めるべきでしょう。
2億円は棚上げにし、イスラエルとの距離は置いて、直接の難民支援のみに集中するというアピールをするなど、攻撃の理由材料を無くすことが平和解決の道だと思います。
ただし、だからといって軍事力を身につける事が、本当に日本を守ることになるとは、私は思えないのです。
何故なら、まず国のリーダーである安倍政権を信じられないから。彼は、国民の命を守ってくれません。
現実問題として、安倍政権になってから、特定秘密保護法、集団的自衛権、憲法9条改悪、そして今回の事件の安倍政権の対応、、私には、自分の都合のいいように国民を騙して利用する独裁者のように見えます。
戦争が始まってしまえば、弱い立場の人がたくさん死にます。ISISの今回の残虐な行為が行われずとも、安倍政権は戦争の理由を探し、戦争したいのでしょう。
国のリーダーを信じたいし、今こそ国民が一丸となって日本を守りたいが、
安倍政権のようなリーダーを安易に信じてしまうと、取り返しのつかない事になると思う。