大阪府内、待機児童5%増 マンション建設で人口流入
大阪府は25日、府内の保育所などに入所を望む待機児童が2016年4月1日時点で1434人となり、15年4月1日に比べて5%増えたと発表した。増加は2年連続。大阪、吹田、豊中の3市がそれぞれ200人を超え、吹田市は1年で2.6倍に急増した。マンション建設が相次ぎ、市外から人口が流入した影響があったとみられる。
15年4月1日に比べて府内の施設は116増え、児童の定員は1万169人増えた。しかし、働く女性が増えたことも影響し、施設建設を上回る利用申し込みがあった。
待機児童数が多かったのは大阪市の273人で56人増えた。マンション建設増加に伴う人口増を映した格好だ。18年4月までの解消を目指し、市有財産を活用して保育所を整備する。
吹田市は230人、豊中市は217人。ゼロだったのは21市町あり、枚方市や柏原市はこの1年でゼロに減らした。東大阪市は小規模保育施設を増やし、79人減と待機児童を最も多く減らした。