佐賀玄海漁協 職員着服相次ぐ 2支所で計710万円被害
唐津市の佐賀玄海漁協の2支所で職員2人による着服が相次いでいたことが10日、分かった。被害額は計約710万円で組合は一人を懲戒解雇しており、もう一人も今月末までに同じ処分を科すという。
組合によると、最初に不正が発覚したのは昨年12月末。船の燃料代などの支払いが滞っていた複数の組合員に事情を聴こうとしたところ、集金担当の男性職員が受け取ったお金を着服していたと打ち明けた。金額は2016年2月から18年11月の間で約260万円。職員は全額返済したが、組合は職員を3月末で解雇した。
不正発覚を受け、組合が内部調査したところ、別の支所でも男性職員1人が支所が管理する保険料や資材代金など現金約450万円を私的流用していた。現時点で返済されていないという。組合は組合長と役員ら11人の月額報酬を3月から3カ月、1割減額することを決めた。再発防止策として抜き打ちの内部監査を始め、組合員の支払い方法を現金の手渡しから口座振替に変更することも検討している。
=2019/04/11付 西日本新聞朝刊=