民主、維新、結い、生活の4党の幹事長が31日午後、国会内で揃って記者会見を開き、衆院鹿児島2区補欠選挙で4党が打越あかし氏推薦をそれぞれ決定、金権政治の打破に向けてともに戦っていくことを表明した。なお、社民党は現在検討中であり今週中に結論を出していくことになっていると付言した。

 大畠章宏幹事長は、衆院鹿児島2区の補欠選挙で、民主党をはじめ維新、結い、生活の4党が無所属の打越あかし氏の推薦を決定したとあらためて報告。今回の補欠選挙は、医療法人「徳洲会グループ」の選挙違反事件を受けた徳田毅氏の議員辞職に伴う、政治とカネの問題が背景となったものだと述べ、4党は政治とカネの問題に決着をつける必要があるとの認識で一致、国民から信頼される政治を取り戻すために共闘していくことになったと経緯を説明した。

 松野頼久幹事長(維新)、小野次郎幹事長(結い)、鈴木克昌幹事長(生活)はそれぞれ「今回の選挙のテーマは『政治とカネ』であり、この問題に終止符をつけることを旗印に戦うとのことで推薦を決定した。現地の県連、選対と連携して全力で戦いたい」「鹿児島2区は政治とカネ、金権選挙と言われて久しい地域。そこで打越氏は厳しく立ち向かってきた人物であり信頼が持てる。他の野党と協力し党を挙げて応援していきたい」「自民党候補の勝利は結果的に政治とカネの問題を認めたことになる。自民党の暴走をここで止めなければ日本の国は変わらない。他党の皆さんと力を合わせて頑張っていく」などと述べた。

 具体的な共闘態勢については、民主党が事務局を担当し、現地と連携を取りながら各党とも日程を調整、応援態勢をとっていく。