prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「トランスフォーマー リベンジ」

2013年03月27日 | 映画
これだけ膨大な資本と技術を注入して、これだけ幼稚な内容の映画を作るというのも何やら倒錯的な気がする。「家畜人ヤプー」で白人に仕えるヤプー(日本人)が学者何人分もの学識を持っている物がより気が利いてよく深く仕えることができるから珍重されるなんてくだりを思い出したりした。

第一作は劇場で見たのだが、あんまり音がうるさいのと目から注ぎ込まれる情報量が多いので、辟易して途中で出た。消化できる容量を越えた情報を注ぎ込まれて、なんだかフォアグラ用のガチョウになった気分だった。
テレビを録画して休んだり飛ばしながら見る分にはまだしもだが、見たからどうというともない。だったら見なければいいだろうと言われればそれまでだけれど、情報が多すぎる映画は中毒性みたいなものあるのかも。

巨大な機械人の間にはさまれて人間など簡単にすりつぶされるそうだし、人間が操って対抗するのももっぱら最新鋭の兵器ですからね。本当は人間の方こそどうでもいいのであって、それを改めて批判するのもバカバカしくなってきて、疎外されたような何やらマゾヒスティックな気分になってくる。
「機械が人間に近づくなどこわくない 人間が機械になる方がよほどおそろしい」と星新一のエッセイで引用しているのを読んだが、言ったのは誰だったか。

キャスティングを変えて新シリーズが三本作られるとかいうけれど、役者関係ないからまあいくらでも作れるでしょう。

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