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よろづ天道まかせで

志し

饑饉屢(しばしば)行れて万民流散し、餓殍(がひょう)する者の甚多を観て、窃に嘆息して思らく、医業事小く、広く衆を救に足ず、願ば国家困窮して万民飢寒に迫の大患を済べき道あらんと、於是乎始て経済之学に志し、先農政を精し、物産を開き、百工を興し、其製造を巧にすべきの諸法を明にせんことを欲し、遍く列国を遊歴して、・・・
佐藤信淵、『経済要録』序言。

信淵の志しや、すばらしい。