今年も原爆記念日がやって参りました。
私は広島出身ですが、73年前はまだ広島にはいなかったのです。
近所の友人の弟さんが爆死していて、その家族は毎年記念日に式典に参加していましたが、小学生だった私は遠いところの話しのようにしか聞いていませんでした。
小学4年から6年まで担任だった先生は、被爆者で家族全員を亡くされた方で、悲惨な光景の話を時々して下さいました。
中学の理科の女教師の体験談は更に悲惨なもので、後年映画「原爆の子」や「映画ヒロシマ」を見た時に正に先生から聞いていた光景と同じものがスクリーンに表れて正視しがたく、目を伏せたことを覚えています。
原爆資料館には出来た時と数年後と2度行きましたが、再度行きたいと思わないのです。
でも、多くの方々には1度は必ず見て欲しいと思います。
私の伯母2人も被ばくし、従兄2人が亡くなっています。
1人は伯母の背中で、1人はとうとうどこで亡くなったかわからないままになっています。
東京で隔月に飲み会をしている広島の高校時代の集まりがあるのですが、8人のうち3人が被ばく者手帳を持っていて、3人は外地からの引揚者という、珍しいグループです。
今夜19時30分からNHKが広島・原爆を舞台のドラマをやっていました。
私が中学時代の話しですが、被ばくされた方々は、あの頃こんなに苦労されていたのかと知り、今更ですが幸せになっていて欲しいと思いました。
戦争を語れる人がどんどん減っています。
体験者でなくても、体験者から聞いた人たちが伝えていかなければと思います。