北海道の信号機特集4.
北海道の雪対策LED灯器

北海道は言わずとしれた豪雪地帯で、冬には信号機にも相当雪が積もります。
それでも電球式灯器の場合ではそれほどレンズに雪は付着せず、黄・青の庇を短くするなどを対策で対処してきました。
ところが、LED灯器が普及するとLED灯器は電気代・エコという面では優れていますが、発熱しないため、雪に弱く、レンズ部に雪が付着し、見がたくなることが多いです。実際、北海道はそれを理由にLEDの普及が遅かったのです。その後、北海道も薄型に短い庇という形でLED灯器を本格採用しましたが、あまり効果は見られずやはりレンズに雪が付着しているのを見かけます。そこで試験設置されたのが下で紹介する雪対策LED灯器の数々です。他県ではなかなか見られないものもあるのでぜひご覧ください。
一応登場・発見順に紹介しています。
No.設置場所画像コメント
1石狩管内
札幌市東区
北15東4



以前にも少し紹介しましたが…
札幌市東区の環状通沿いに1基設置されている雪対策LED灯器です。赤だけ雪対策の三角屋根がついていて、北海道ではほとんど見られない小糸ユニットLEDとなっています。非常に珍しいです。
おそらく他県が従来型LEDを採用し始めたときに北海道でも試験的に設置したものと思われます。また細かいことですが、北海道で設置されている小糸アルミはほとんどが黄・青の庇を短くしているものですが、なぜかこの灯器は赤・黄・青の庇の長さが同じです。
2石狩管内
千歳市
美々
(新千歳空港)

2010年に新千歳空港前で新設された電材薄型の雪対策灯器です。これは以前ここで紹介したものです。
丸いフィルターのようなもので囲みがしてあり、なかなか大胆な改造を施されています。最初は何のための改造なのかわかりませんでしたが、フィールターの部分に電気コードがつながっていることなどから、冬に発熱してLED部分の雪を溶かす雪対策のための改造だとわかりました(ぼたんさんのページのゴエモンさんの投稿よりわかりました)
果たして冬にどれほどの効果があるのか見てみたいですね。

こちらは上で紹介した交差点の予告信号です。ずっと黄色点滅です。こちらも雪対策の改造がなされています。
3石狩管内
千歳市
美々
(新千歳空港)


上の近くの交差点。こちらは新設ではなく既存の日信薄型を上のように改造したもののようです。
4石狩管内
札幌市西区
発寒9条12












さて今回の特集で一番紹介したかったのがこれです!
他所でも話題になっている通称玉ねぎ型の雪対策灯器です。すでに福井県・秋田県・山形県・青森県などで設置されたという情報があります。また北海道でも今回紹介しているものの他にこれのVSPバージョンがあるという情報があります。この交差点に補助信号として4基設置されています。うち、矢印付きが2基あります。もともとこの交差点は2009年に全て京三VAT型薄型&京三薄型歩灯に更新されましたが、2010年ころに4基だけこのように改造されたようです。発見した時はかなり驚きでした!こちらも上と同じように雪が付着しにくいように改造されたものと思われます。今後も普及していくのかどうか気になります。