スマホの盗難・紛失対策アプリで万が一に備える #Android

スマホの盗難・紛失対策アプリで万が一に備える #Android

福岡県警は7日、バッグを置引したとして、窃盗容疑で無職少年を逮捕した。盗んだバッグの中に入っていたiPad現在位置追跡機能を使って、少年の居場所を突き止めたという。
同じことはAndroidでもアプリを使ってできるので、万が一のために準備をしておくのがオススメだ。紛失・盗難時に役立つ位置追跡機能を搭載したアプリを紹介する。

Android端末の紛失・盗難に備えて現在位置追跡アプリを入れておこう

万が一、あなたのスマートフォンやタブレットが盗難に遭ってしまったら? もしくは失くしてしまったら?
そんな時に役に立つのが、端末の現在位置追跡機能だ。
端末のGPS機能やSMSなどを使って、その端末が現在どこにあるのかを調べることができる機能で、PCなどインターネットを使える端末から、専用サイトにアクセスして追跡できるほか、信頼できる友人のスマートフォンなどから追跡できるものなんかもある。

また、スマートフォンは個人情報の塊だ。多くの場合、電話帳のデータやメール、そのほかにも他人に見られるのはマズイデータがたくさん入っているだろう。見当たらなくなった時点で、カード類なんかと同じようにすぐにロックしておきたい。そんな時のために、遠隔操作でスマホをロックできる機能もほしい。

今回は、そんな機能を持ったアプリをいくつか紹介する。

安心の総合セキュリティアプリ

盗難・紛失は、前述の通り情報漏えいに繋がる場合もあるので、セキュリティ系のアプリが対策用の機能を搭載している場合が多い。
特に、大手セキュリティベンダーが提供する総合セキュリティアプリは、ウイルス・スパイウェア対策に加えて盗難・紛失対策にも力を入れているものが多い。

カスペルスキーは端末の位置情報をほかの端末へSMSで知らせる方法、ノートンやウイルスバスター、マカフィなどは専用のWEBサイトから端末の位置情報を調べる方法で追跡できる。
また、いずれも端末の遠隔ロックに対応しており、中のデータを見られないようにできるほか、最悪の場合には、データを消去するなんてことも可能だ。
ノートンモバイルセキュリティは遠隔操作により、インカメラで端末操作者を撮影、写真をWEB経由で見ることができる機能なんかもある。

参考

無料セキュリティアプリで対応するものも

セキュリティ系のアプリには無料のものも多い。まったく役に立たないものがかなりあるが、一部のアプリは確実に使える。
そんな『使える無料セキュリティアプリ』には、とても無料とは思えないほど機能が充実したものがあり、紛失・盗難対策にも対応しているものがある。それが以下のアプリだ。

2011年アプリオ大賞にも選ばれたZoner AntiVirus FreeとAnti-Virus Freeは、SMSを使って現在位置情報の取得が可能だ。
総合セキュリティアプリの機能に比べると、やや使い勝手で劣るのは否めないが、無料で使えるのは嬉しい。

参考

紛失・盗難対策専用アプリも

上記のアプリとは異なり、位置情報の取得、遠隔ロックなどを行う紛失・盗難対策専用アプリもある。有料のものも、総合セキュリティアプリよりは安く手に入るし、紛失・盗難対策の面については十分な機能を有している。

これらのアプリは、これまで挙げてきたような、端末の位置情報取得、遠隔ロックのほかに、リモートでのデータ削除、SMSログの取得などが可能。
バッテリー対策などで「紛失時にGPS機能をオンにしていなかった」なんて場合でも、遠隔操作で強制的にGPSを有効にできるのが嬉しい。
このあたりの機能の充実ぶりは、さすがに専用アプリといったところだ。

いずれにしても「備え」が必要

盗難・紛失対策は、iOS 5と違ってAndroidではOS標準機能ではないので、事前にアプリを入れておく必要がある。アプリによっては、GPSを常時有効にしておくなどの設定も必要で、この備えを怠るといざと言うときに悲しい思いをすることになる。

しかし、備えをしておけばいいことも。
この機能を使うことで、端末だけではなく、バッグや自動車の盗難対策にも役立つ。試してみてはいかがだろうか。