ソニー、38万円のウォークマン
最上位機種を発表
【ベルリン=中藤玲】ソニーは1日、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」の最上位機種となる「シグネチャーシリーズ」を発表した。欧州で10月に発売する。音質を追求するため、素材にこだわり、最高機種の想定価格は3300ユーロ(38万円)前後と歴代機種で最も高い。ソニーはエレクトロニクス分野では高付加価値戦略を進めており、高級AV(音響・映像)で売り込みをかける。
最高機種の「NW-WM1Z」は本体全体に無酸素銅、周りには金メッキを使い、音がよく伝達するよう工夫した。CDよりも高音質なハイレゾリューション(ハイレゾ)にも対応し、容量は265ギガ(ギガは10億)バイト。
同シリーズからは牛革や羊の皮を使って頭によくなじみ、音が均一に耳に入ってくるヘッドホン「MDR-Z1R」(想定価格は2250ユーロ前後)なども発売する。
新型スマホ「エクスペリアXZ」も発表した。世界首位の画像センサーを3種類搭載し、暗い場所でも動いている物がきれいに撮影でき、自然光での写真のように補正する。Xシリーズの上位機種として売り出す。