「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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高槻少女殺害事件で逮捕、40代男は福島の除染作業員。リクビダートルの93%が神経病理学的障害という現実。

2015-08-22 09:20:50 | 福島第一原発と放射能

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高槻市の中学生少女が残酷な手段で、殺害されました。更に一緒にいた中学生の少年も竹林から遺体で発見されています。

この事件で、少女の死体遺棄の容疑で逮捕されている、大阪・寝屋川市に住む山田浩二容疑者(45)。

この男、直近の仕事は、福島で除染作業をおこなっていたと報じられています。

僕は本当に思うのですが、ああした除染作業員というのは、一定以上の給与見返りがありますが、その代わりにリスクが発生します。それを引き受ける人、特に他地域からわざわざ引き受ける類の人という中に、全員では有りませんが、どういう人々が混ざる可能性があるのかということが、まずは一般論として考えられます。

これは、「除染は無意味」と再三、このブログでお伝えしていることと、全く無縁ではありません。

更に、懸念することがあります。

これも、以前に何回もお伝えしていますが、チェルノブイリで リクビダートル(事故処理作業者)の多くが疾病を抱えたこと、ある推定では、このうち15%以上が、被曝を原因と推定される疾病などで死亡しているともされています。

そして、次のようなことがおきていることも、既に過去にブログ記事で書いています。

再度掲載しておきます。

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僕はとても懸念します。

チェルノブイリ被害の全貌に下記の記述があります。翻訳は、既刊本の訳ではありません。

Annals of New York Academy of Science, 2009 

“ Chernobyl:Consequences of the Catastrophe for People and the Environment “ 

5.8.1 神経系の障害 
 13.リクビダートルとは、1986年4月26日のチェルノブイリの93%から100%は、神経病理学的な障害があり、同時に器質的な精神異常の徴候を圧倒的に示していた。(Loganovsky, 1999, 2000) 現地の精神医学上の分類やICD-10、DSM-IV の基準に従うと、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)や、心身症的・器質的・分裂病的な人格異常などが、記録に残されている。(Loganovsky, 2002) 

また、バンダジェフスキー博士も、僕に一般論的にはこう話します。

「我々は1999年に明らかにした。放射性物質の取り込みによって、脳内の代謝異常がおきて、これが人間の行動がおかしくなっていることの原因である可能性ということは疑えないです。」

実際に、リクビダートルの家庭で、いろんなトラブルが発生し、夫が欝になったり、アルコールに溺れる話はよく聞きます。そうしたことが、家庭内暴力に繋がっていき、崩壊したケースも少なくはありません。

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 チェルノブイリで除染作業をしていた、リクビダートルの家庭で、家の中で暴力が蔓延し、筆舌を尽くしがたい労苦が家族に対して起きる事は、よく知られた話です。暴力的性向が強まるという話です。

 本人が亡くなるまで、こうした労苦から解放されなかった家族も多く、当人がなくなった後も、何も語れなくなっている現実もあるようです。

 勿論、今回逮捕された男に、こういう話が当てはまるかどうかはわかりませんし、現況は起訴前ですから。

しかし、少年少女を惨殺し遺棄するという異常な犯罪は発生しました。

そして、その遺体を遺棄した疑いで逮捕されている男は存在しています。

その男が、放射性物質による被曝リスクが圧倒的に高い除染作業を、仕事としておこなっていた人物。

そうした除染作業をする人々の殆どが、チェルノブイリでは、その作業をした結果、神経病理学的な障害がおきていて、同時に器質的な精神異常の徴候を圧倒的に示していたという報告があるということです。

この報告は、少なくとも93%という数字で、そのリアルを示しています。

これは、多くの人が認識しておくべき情報と、僕は考えています。

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本日午後の富山講演は直接御出で下さい。チェルノブイリ報告映像も上映、現地の問題も言及します。

【 8/22(土)木下黄太 講演会 in とやま 】

13:00開場 13:30〜16:00 

富山県民共生センター「サンフォルテ」 307号室(富山市湊入船町6-7 富山駅北口より徒歩10分)

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川内原発1号機で、二次冷却用の配管に海水が混ざった可能性が出ていて、稼動出力の上昇をとめているということです。

配管に微細な傷が入って、そうした海水が入ると、様々な機器で、さびなどを含めて具体的なトラブルが起きる可能性があります。

福島第一原発に、海水を投入する時も、「海水を入れると、使い物にならなくなる」と反対した人々が東京電力内にいたのは、よく知られた話です。

この話は、長期間停止した原子炉を再稼動する場合に、思わぬトラブルが起きる可能性と指摘していたことの、実例であると思います。

勿論、再稼動はすべきではないということです。


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東京開催は座席数は多くないため、お早めにお申込下さい。  

世田谷 【9/5(土)夜 「福島で白血病は本当に多発しているのか?」】

 福島県からの報告者(県内避難者)を招き、現地でおきている状態に関して、皆さんに伝えます。 あまり語られない白血病の実態。そしてチェルノブイリなどとの比較は? 被曝による健康被害を追い続ける木下黄太のトークを交え、最新情報とのリアル・セッションで、お届けします。 

 18:15開場 18:45~20:45

奥沢区民センター第一会議室(自由が丘駅徒歩9分。奥沢駅すぐ。世田谷区奥沢3-47-8)

申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/325194/

現地からの報告:木幡ますみ氏(福島県民 県内避難者) 

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京都 【9/6(日)午前 「福島で白血病は本当に多発しているのか?」 】

福島県からの報告者(県内避難者)と医療系ゲストに木下黄太も交えて、最新情報とのトリプルセッションを京都で開催します。 

9:15開場 9:40~11:40

ひと・まち交流館 大会議室  (下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1。河原町五条下る東側)

申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/325604/

現地からの報告 木幡ますみ氏(福島県民 県内避難者) 

トークゲスト 薬剤師 井上玲氏(都内公立病院で抗がん剤治療関連業務も担当、現在は関西に避難移住) 

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