ringoのつぶやき

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サントリー食品、アジアでM&A、上場承認4700億円調達へ、投資マネー呼び水に

2013年05月30日 07時12分19秒 | 

サントリーホールディングス(HD)の中核子会社で清涼飲料を手掛けるサントリー食品インターナショナルが29日、東京証券取引所から新規上場の承認を受けた。上場予定日は7月3日。市場からの資金調達額はグループで4700億円程度と今年最大となり、アジアなど海外M&A(合併・買収)を加速する。久々の大型上場で市場活性化への期待も大きい。
 想定発行価格は1株3800円で、6月24日に正式に決まる。公募と売り出しを合わせた市場からの調達額は昨年9月に再上場した日本航空(売り出しのみで約6600億円)以来の規模。上場時の時価総額は1兆1742億円と、ビール大手のアサヒグループホールディングスに迫る。
 サントリー食品はコーヒー飲料「ボス」や茶飲料「伊右衛門」など競争力の高いブランドを持ち、国内清涼飲料シェアは約2割とコカ・コーラグループに次ぐ。2012年12月期の連結営業利益は584億円と、キリンビバレッジ(39億円)、アサヒグループHDの飲料事業(102億円)を上回る。サントリーHDにとっても売上高と営業利益のほぼ半分を稼ぐ。
 サントリーHDが中核子会社の上場を決めた背景には、国内市場先細りへの危機感がある。人口増を背景に急成長が見込まれる東南アジアでは欧米勢も交え、M&Aが活発になっている。銀行借り入れや社債発行だけでは、ライバルとの買収合戦に競り負ける恐れもでていた。今回の上場で財務体質を強化する一方、市場からの調達パイプを確保することで「M&Aをテコに海外での成長力を高める」(サントリーHD幹部)のが狙い。
 株式相場の変調が目立つ中、市場では「業績が景気に左右されにくいディフェンシブ株として投資マネーの呼び水になる」(大手証券)との期待も大きい。仏飲料大手オランジーナ・シュウェップスの買収を通じ海外投資家の知名度も高い。公募と売り出し株は国内と海外で半分ずつを販売し、上場後もサントリーHDはサントリー食品株の約6割を握る。



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