熊本地震

浸水想定区域に仮設 嘉島町など229戸

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緑川(左)と加勢川(右)に挟まれる場所に建つ仮設住宅(中央下)=熊本県嘉島町で2016年6月13日午後3時34分、本社ヘリから山下恭二撮影
緑川(左)と加勢川(右)に挟まれる場所に建つ仮設住宅(中央下)=熊本県嘉島町で2016年6月13日午後3時34分、本社ヘリから山下恭二撮影

 熊本地震の仮設住宅で、熊本県が建設に着手した嘉島町など3市町の計229戸が、国が洪水時の浸水を想定する区域にあることが毎日新聞の取材で分かった。国の指針は災害想定区域への仮設建設を避けるよう求めているが、3市町は「想定区域が広く、建設適地の確保が困難」などとする。しかし地震で河川の堤防の強度が劣化していることに加えて、同県で6人が死亡した20〜21日の大雨などで堤防の一部が損傷。識者からは安全確保の徹底を求める声が出ている。

 仮設住宅は市町村が場所を選んで都道府県が建設する。国は2011年に示した指針で、水害や土砂災害などが想定される区域への仮設建設を原則として避けるよう要請したが、熊本では▽嘉島町8カ所(計159戸)▽熊本市南区富合町1カ所(27戸)▽大津町1カ所(43戸)−−の計10カ所が浸水区域内。隣の南阿蘇村の住民が避難する大津町の1カ所は県指定の土砂災害警戒区域にも入る。

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