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将来総義歯人口がどれ位になるのか?急速に訪れる超高齢化社会 インプラントは解決策の1つでは?

2012年02月23日 | 日々のインプラント臨床の話

こんにちは、インプラント支持の総義歯治療の議論で、大先輩から叱られている、即時荷重の鬼、マツゲンことゲンちゃん先生です。

今日も補足の話を書かせていただきます。

今現在、私に記憶が間違っていなければ、75歳以上の後期高齢者は半数近くの方が総義歯のお世話になっているようです。

これでも昔に比べれば随分と改善されていていて、歯の残っている方が増えているんです。

でも、相変わらず総義歯の患者さんの数は若干ですが増えている。

比率としてみるなら減っているようですが、実数としては少しずつ増えているのは間違いがないのです。

それは、皆さんが長生きだから、高齢者数が増えているのに応じて歯のない患者さん、総義歯の患者さんが増えているのです。

しかし、世の中はインプラント時代です。

今更総義歯を学ぼうと言う心掛けの高い先生は少数派です。

更に言えば、由々しき事態なのは、総義歯の名人、神と言える先生が昔は地方地方にいたものですが、今はそう言う方々が亡くなられ、歯科医の総数が増えているのに反比例して総義歯の名人、神は減って来ている、比率で言えば圧倒的に少なくなりつつある、と言うのが現状ではないでしょうか。

反論としては、それなりにお弟子さん達が育って来ていて、総義歯の名人は伝承されている、ちゃんといる、と言われてしまうかも知れません。

しかし、それでも尚、私はそれでは間に合わない位、救われない総義歯の患者さん達が物凄い勢いで増えるだろう、総義歯業界は国民を救い切れないのではないか、と真剣に危惧しているのです。

わずか3年後に訪れる超高齢化社会。

特に団塊世代からどれだけの総義歯患者さんが出現するのか。

彼らが75歳以上にいっせいになる2023年になって慌てても完全に遅い、遅過ぎる、と思うのです。

2023年なんて直ぐですよ、今年は2012年なんですから。

迫り来る急激な社会情勢の変化に、我々業界人も意識が全く追い付いていない、と私は心の底から心配してしまいます。

今私はインプラントしながら、患者さんのご自分の歯を維持する、歯列を守る、咬合、咀嚼を向上させる仕事をしています。

有り難いことに連日インプラント手術で、歯周病も絡めて、患者さんの口腔内を守ることに必死です。

自分の患者さんは、何とか守り抜きたいと思っていますが、それでも万が一総義歯になってしまっても、私には腕があるから守れると自信があります。

それよりも、うちのスタッフ力でメインテナンスし続けて行けば、総義歯にさせない、ならないだろう、と自信があります。

うちの話は、どうでも良いんです。

全体の話、今後増え続ける総義歯患者さん、力の及ばない患者さん達へ、そしてその患者さん達と関わっている歯科医の先生方に、のんびりしている暇はないんだ、と言いたいんです。

 

今、インプラントバッシングで歯科業界は逆風です。

しかし、歯のない患者さん、インプラントを何本も植立して固定式で歯を治せない患者さん達の方が多数派で、特に団塊世代の患者さん達はインプラントしてまでも、と言う方が意外な程多いので、今後の大きな課題になってくるに違いない、と断言しても良いのです。

今治療に来ない、来ていない団塊世代も多くの方でも、本当に困ったら何時かは歯科に来ます。

でもその頃には、退職金を海外旅行とかで使ってしまって、しかも金銭価値が下がってしまって、年金生活で、でインプラントによる多数歯治療固定式治療なんて少数派に陥るだろう、と私は予測します。

10年前なら出来たけどね、今は年金だから、と話す75歳の団塊世代が見えて来るようです。

更に言えば、75歳までになっていたら、今更金掛けてもね、と言う彼らの価値観のハードルが今にも聞こえてくるようです。

当たって欲しくない予言ですが、まず間違いなく当たるでしょう。

彼らを救うには、多数のインプラントによる治療ではまず無理、なのです。

少なくとも私個人はそう思います。

団塊世代の価値観、金掛けたらそれだけ長く使わないと勿体無い、無駄だ、と言う、ものを何でも掛けたコストとその効果で計る、何年使えるんだ、長く使わないと損だ、と言う考え方が大きなハードルになるだろう、と思うのです。

 

生意気ですが、私はそうは思いません。

私は、お金を掛ける意味はその効果で計るもの、何年使えたとかの価値観で計るものではないと考えています。

私はそのお金を掛ける価値観は、満足する気持ち嫌だった思いが解決するとか、これで安心してあの世に逝けるとか、時間と言う価値観、損だと言う金額に縛られている価値観の考え方はしません。

 

でも、患者さんの考え方は尊重しますし、その考え方にしたがって治療します。

人はそれぞれ皆違うんですから、それで良いんです。

団塊世代の方々、彼らは海外旅行に価値観見出して、お金使ってで、それで良いんです。

それで、後々になって医療の方に回せる余裕がなくなって、保険で良いんだ、も一つの考え方です。

 

私は専門家だからかも知れませんが、保険診療には明るい未来が見えないので、体の方にお金掛ける方が安心です。

体が元気なら、海外旅行には出掛けられます。

将来の方が海外旅行のハードルは益々下がり、行き易くなるでしょう。

体は治す時期を間違えると長引いて大変ですし、効果が限られます。

治すのは早い方が良いのは自明の理、です。

 

団塊世代は、まだ自分は元気だ、大丈夫だと信念をお持ちなのでしょう。

それで良いのです。

私は専門家だから、高齢化の影響は急激に来ることも良く知っています。

年取れば治り難くて大変なのも目の前で見て来て、肌で知っています。

 

時間は待ってくれません。

確実に2025年はやって来ます。

私は65歳、団塊世代は77歳になるんです。

その時に慌てたくないから、間に合わないのが嫌だから、警告を発しているんです。

後悔先に立たず、ですから。

私の生き方として、警告を発して置かないと、指くわえて黙って見ていた、は出来ません。

 

今後増え続ける総義歯人口を如何に救うのか?

巨大な課題が突き付けられていることを、もっと深刻に考えていただきたい。

総義歯の腕も磨くべきです。

でも、良き師匠に恵まれ、鍛錬に明け暮れる時期が最低3年はないと修得出来ない、と私は思います。

のほほんとしている同世代から上の世代には期待出来ませんし、するのも無理だろう、と感じています。

だって現状で満足してしまってて、何となくこのまま行けるだろう、と思っているらしいですから。

今更ながら、実はインプラント少し始めたよ、なんて相談も来ますが、大丈夫なのか?と心配で堪りません。

 

いずれにしても、今のままの延長で、私は歯科医療が国民からちゃんと評価され、良いものだ、と認めていただけるとは思えないのです。

巷に溢れる不恰好な総義歯、形は立派でも痛くて嵌めていられない、噛めない、話せない、落ちる、残念な話ばかり沢山聞きます。

統計が全てを物語っています。

 

総義歯治療をこのまま放置していたら、まず介護食が減る事はないでしょう。

それで良いんでしょうか?

我々は無力である、効果挙げていない、と見做されてしまうのではないでしょうか。

 

私は少なくともそう言う時代にはなって欲しくないし、総義歯の持つ本当の力、底力を知っています。

福岡の有名な地三郎先生は105歳でご健在です。

先生は75歳の時に有名な総義歯の名人に総義歯治療受けて以来、全く困られていないそうです。

そう言うことが可能なのが総義歯です。

私の患者さんでも20年超えた方が出て来ています。

殆ど何もしないでも行けてしまう。

 

でも、そう言うレベルに到達するには修行が必要です。

それに今更良い年した歯科医が出来るとは、私には思えません。

 

その中で、インプラントを切っ掛けとして、下顎に2本植立し、それでインプラントを支える方式なら、取り組む気分になる歯科医が出るんじゃないでしょうか。

そして、そこから色々な方面の勉強までチャンとして行く方が現実的ではないでしょうか。

 

私は両方を知り抜いているからこそ、そう感じるんです。

 

大先輩に叱られるのは仕方が無いです。

一般的正しい考え方からは外れているんですから。

それでも、後13年しかないのに、何とか出来る人材が増えてくれれば、と本心から願っています。

2025年問題。

私も65歳。

老人の入り口です。

次の世代のお荷物になりたくない。

何とかしたい。

 

分かって下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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