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よろづ天道まかせで

回旋して移る

佐藤一斎の『言志晩録』に、人生を海潮に譬えて、

「・・・退潮は直退せず。必ず一前し一却して漸退す。すなはち回旋して移るなり。進潮もまた然り。・・・」

とあるという。これ、必ずしも人生についてばかりでないと思う。世の中のこと、すべからく「回旋して移る」のではないか。

政治の変化も似たようなものだろう。一直線に進んだり退いたりするものではなく、回旋するうちに、趨勢が決まっていくのだろう。