福島県警、原発10キロ圏内で10遺体発見
福島県警は14日、東京電力福島第1原発から半径10キロ圏内で初めて大規模捜索を実施、10人の遺体を発見し、7人を収容した。3人の遺体は車とがれきに挟まれるなどしており、15日以降に運び出す。遺体はいずれも除染の必要はなかった。捜索は当面続けるという。
県警によると、署員や地元消防隊員ら計約300人が、原発から北約7キロの同県浪江町の請戸地区で捜索した。津波で住宅が押し流され、がれきが一面に広がっており、活動は困難を極めた。署員らは白い防護服に身を包み、放射線量を測定しながらがれきをかきわけての活動だったという。
これまで10キロ圏内では、住民から「遺体がある」という通報を受けた場合以外は捜索活動はしていなかったが、県警は放射線の数値が安定したため、本格的な捜索に踏み切った。〔共同〕
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