前原外相、外務省OB5人を顧問に 「政治主導」修正
谷内元次官らを追加起用
前原誠司外相が昨年12月、谷内正太郎元事務次官ら外務省OB5人を同省顧問に起用していたことが8日、分かった。極端な「政治主導」を修正し、外交立て直しのためにOBの経験や人脈を活用する狙い。ただ、このうち3人は岡田克也前外相が昨年7月に「次官経験者が自動的に顧問になるのは適切でない」として退任させた経緯があり、波紋も呼びそうだ。
顧問に就いたのは谷内氏のほかに林貞行元事務次官、加藤良三前駐米大使、宮本雄二前駐中国大使、都甲岳洋元駐ロシア大使。新任は宮本、都甲両氏で、対中ロ外交を強化する狙いもうかがえる。顧問は無給の非常勤で、昨年8月に就いた藪中三十二前次官と合わせて計6人となった。