住民安全Newsブログ

只今、試験運用中

火焔土器:大英博物館へ 長岡・岩野原遺跡「王冠型」と2点 10月から特別展示ルームで /新潟

2012年08月31日 | 住民安全ネットワーク

炎の形をした日本の縄文文化を代表する長岡市の火炎土器が、英国の大英博物館で展示されることになった。期間は10月4日から来年1月20日までで、同博物館では話題性のある収蔵品に限られる特別展示ルーム3に展示される。日本文化の史料で同展示室が使用されたのは、これまでに浮世絵や漫画があるが、考古史料は初めて。森民夫市長は「世界に向けて長岡の宝を発信したい」と話している。
昨年12月に、同市出身で県立歴史博物館名誉館長の小林達雄・国学院大名誉教授が大英博物館に招かれた際、火炎土器の展示を提案したのがきっかけ。今年7月には津南町の「火焔(かえん)型土器」1点が貸し出され、3年間の予定で常設展示されている。長岡市にも今春、貸し出しの要請があり展示を決めた。
展示されるのは、火炎土器の中でも典型的な特徴を持つ岩野原遺跡の「火焔型土器」1点(高さ31・5センチ)と「王冠型土器」1点(同)の計2点。火炎土器は縄文時代中期(約5000年前)に作られたとされ、口縁部に鶏頭冠形や短冊形の大ぶりな突起と、立体的な隆線文様があるのが特徴。祭祀(さいし)に使われたと推測されている。
大英博物館はロンドンにある世界最大級の博物館で、世界から年間約600万人が訪れる。小林名誉教授は「縄文文化は世界で注目されている。今回の交流は火炎土器による『縄文外交』といえるだろう」とコメントを出した。火炎土器2点は来月3日に搬送される予定で、2日昼まで同市の馬高縄文館で鑑賞できる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120831-00000157-mailo-l15