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国立公園で大自然を満喫!夏の旅行計画のアイデア

国立公園で大自然を満喫!夏の旅行計画のアイデア

ハイキングに適したトレイル、散策が気持ちいい海岸、チャレンジしがいのある山々、美しい景色など、夏のカナダには大自然を満喫できるスポットがたくさんあります。現在、カナダには48の国立公園があります。アルバータ州北東部からノースウエスト準州南部にかけて4万4807平方キロというカナダ最大の国立公園であるウッド・バッファロー国立公園外部リンクタイトルe、カナダ最高峰(標高5959メートルのローガン山)を擁するクルアニ国立公園外部リンクタイトルe(ユーコン準州)、ホッキョクグマやカリブーが暮らし、地球最古の岩石があるトーンガット山脈国立公園外部リンクタイトルe(ニューファンドランド&ラブラドール州)など、その内容も多彩です。

Wood Buffalo National Park - Travel Alberta


カナダの魅力が詰まった国立公園:こうした国立公園は、いずれもカナダならではの自然の魅力がたっぷり詰まっています。この自然の魅力こそ、カナダらしい地形を生み出しただけでなく、独特の歴史や未来に向けた希望の源泉にもなっています。公園に秘められた力:アウトドアに飛び出し、のんびりとリラックスし、自然にふれあう人が増えています。調査によれば、自然とのふれあいは、いわゆるウェルビーイング(身体的・精神的・社会的な健やかさ)の向上と相関関係外部リンクタイトルeがあり、心臓発作や、寿命に悪影響を与える病気のリスク低減に役立つことがわかっています。自然の中に身を置くことは、ストレスホルモンの抑制から免疫機能の向上まで、さまざまな癒しの効果が認められています。実際、カナダの4州では、医師から処方外部リンクタイトルeの一環として国立公園で過ごす時間を確保するよう勧められることもあるそうです。自然保護団体も、もっと自然とのふれあいを増やすよう推奨しています。例えば、デイビッド・スズキ財団では、「ワン・ネイチャー・チャレンジ外部リンクタイトルe」というプログラムを通じ、30日に渡って毎日30分間自然とふれあう活動を実施しています。観光客の参加も歓迎しています。

先進の取り組み:カナダの公園は数々の先進的な取り組みでも知られ、自然との関わりを維持する活動を通じて人間と自然の断絶を解消し、野生動物の保護や自然環境の保全、絶滅危惧種の保護など、生態系との関わり外部リンクタイトルeの促進などが挙げられます。国立公園管理局(パークス・カナダ)では、ダム建設で流量が大幅に減少してしまったバンフ国立公園外部リンクタイトルeカスケード・クリークの復元外部リンクタイトルeなどの取り組みを通じて、「自然の流れ」を再び作り出そうとしています。すでにカスケードの流れは復元され、これを足がかりに生態系全体の復元も進んでいます。また、この地域の洪水被害のリスクも減少しています。公園では、森林浴(実は「森林浴」は日本発祥のコンセプトで、最近は「Shinrin-yoku」という語が英語にも輸入されています)も楽しめます。森林浴は、森林の空気に浸り、五感を使って安らぎや癒しを得るもので、体内のストレスホルモンの抑制や気分転換、免疫系の強化外部リンクタイトルeにもつながります。国立公園管理局は、森林浴が楽しめる5つの国立公園の散策コース外部リンクタイトルeをまとめています。

新規開園・近日開園予定:比較的新しく誕生した国立公園といえば、カナダ北極諸島の1つであるヌナブト準州バサースト島のカウスイトゥック国立公園外部リンクタイトルe(2017年開園)。世界屈指の厳しい乾燥地である極地砂漠に挙げられますが、絶滅危惧種ピアリーカリブーなど、豊かな野生動物の生息地としても知られます。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、連邦政府と州政府が先住民コミュニティのオカナガン・ファースト・ネーションズ(シールクス)と協力し、カナダらしい景色が広がるサウス・オカナガン・シミルカミーンで国立公園保護区外部リンクタイトルeの設立に向けて取り組んでいます。プリンス・エドワード島北西部のビードゥーアンゲク(ホグ島・サンドヒルズ)では現在、古代ミクマク族の歴史と深い縁がある地域に国立公園を設立可能かどうかの判断に向け、実現性評価外部リンクタイトルeが進められています。ほかにも国立公園管理局の主導で5つの国立海洋保護区外部リンクタイトルeを新たに設置する計画もあります。

ベストプラクティス:こうした自然を未来の世代に確実に残すためには、誰もがカナダの国立公園の維持活動に関わることが大切です。観光客も、美しい景色を楽しみながら、自然保護に貢献できます。公園を訪れる場合、訪問による「環境へのダメージを残さない外部リンクタイトルe、野生動物を大切にする外部リンクタイトルe、標識のあるトレイル外に出ないこと、写真以外は何も持ち帰らないことを守りましょう(詳しくは国立公園管理局の10の鉄則外部リンクタイトルeを参照)。可能性は無限大:自然保護のために私たちにできること外部リンクタイトルeは、ほかにもたくさんあります。未来の世代に国立公園を大切に引き継ぐために、観光の空き時間にできる貢献活動としては、海岸清掃、野鳥の目撃記録、考古学研究者の遺跡発掘補助など多岐にわたります。

国立公園を満喫するおすすめ旅程表:
カナダの主要都市を拠点に、健康を増進し、自然と触れ合い、世界への理解を深めることができる、旅程の一例をご紹介します。

アルバータ州で星空の下で歴史に触れる:エドモントンを拠点にした3日間の旅で、過去にタイムスリップしましょう。
1日目:ロッキーマウンテン・ハウス国定史跡で、先住民や伝説の探検家の物語に浸りながら、メイティの罠猟師の暮らしを体験します。宿泊はウォーキング・イーグル・イン&ロッジ外部リンクタイトルe。ここは、天気を予知すると言われているストーニー族の酋長、チーフ・ウォーキング・イーグルにちなんで名づけられました。
2日目: バイソン、エルクをはじめ、250種以上の鳥類が生息するエルク・アイランド国立公園へ。この広大な公園では、パドリング、カヌー、ビーチでのピクニック、季節の流星群やオーロラ観賞を体験できます。この日は、ジオデシック・ドームに宿泊できるエルク・アイランド・リトリート外部リンクタイトルeで一泊します。※3月1日から11月30日まで予約可能。
3日目:最終日はビーバー・ポンド・トレイルでハイキングします。道中ではビーバーの姿を見ることも。


ケベック州の水のワンダーランドを辿る:モントリオールから車で2時間半、大小150以上の湖があるラ・モーリシー国立公園を拠点とする3日間の旅で、日常から解き放たれましょう。
1日目: 風光明媚なソリテール湖までのハイキングで、きらめく湖水のパノラマビューをお楽しみください。また、55キロの砂利道があり、本格的なアドベンチャー好きのサイクリストを誘います。オテル・エナジー・ショーニガン外部リンクタイトルe(公園から車で25分)では、屋内温水プールとスパで疲れを癒しましょう。
2日目:終日エドワール湖で過ごします。ピクニックエリアでボードゲームをしたり、砂浜でくつろいだり。ワピザゴンク湖の澄んだ水を漕いでヴィド・ブテイユ・ビーチに向かった後は、パークス・カナダの象徴的な赤い椅子外部リンクタイトルeに腰掛けて、静かに考えるひとときを。
3日目: 公園内でドライブして、迫力あるカスケード滝に立ち寄ります。アクア・トレックでカヌーの冒険に出発。旅の締めくくりは、カナダ初の鉄鋼業の遺跡があるフォージ・デュ・サンモーリス外部リンクタイトルeを訪れます。
 

La Mauricie National Park - Destination Quebec


ブリティッシュ・コロンビア州の海岸と森を探訪:この4日間の旅では、バンクーバーからナナイモまで海を渡り、そこから車で3時間かけてトフィーノ、ユークルエレット、パシフィック・リム国立公園保護区へと向かいます。
1日目:広大な温帯雨林の森でハイキング。ここでは見渡す限り木々が高くそびえ立ち、葉の茂った樹冠が、年間300センチ以上も降る雨から身を守ってくれます。ロングビーチ、ブロークン・グループ、ウェストコーストトレイルの3つの地域に分かれた森を散策しましょう。宿泊は、コックス・ベイ・ビーチの砂浜にあるロング・ビーチ・ロッジ・リゾート外部リンクタイトルeに滞在します。
2日目:緑豊かなNuu-chah-nulthトレイルを散策します。自然の中を歩きながら、セルフガイドからその土地や海、さらに周囲の自然の美しさを表現するトーテムポールの物語を聞きましょう。
3日目:アシカが生息し、藻場や孤立したビーチがある100以上の島々からなるブロークン・グループの島々でパドリング。夜は温帯雨林と海に面した、ユークルエレットのテラスビーチのキャビン外部リンクタイトルeに宿泊します。
4日目: 最終日は西海岸の人気アクティビティ、サーフィンに挑戦してみましょう。サーフィンのレッスンや道具のレンタルを行っているショップがたくさんあるので、あとは大きな波に乗るだけです。

Pacific Rim National Park Reserve - Destination BC