【6月26日 AFP】ある飲食店を中傷して一審で有罪判決を受けた女性ブロガーの控訴審で、台湾の高等裁判所は24日、被告に損害賠償20万台湾ドル(約56万円)の支払いと、禁固30日(執行猶予2年)を命じる判決を下した。

 被告は2009年、めん類を提供しているその飲食店についてブログに「本当にまずい。塩味が濃すぎる」と書いたほか、店主は「威張り散らし」ており、「不潔でゴキブリもいる」などとつづっていた。

 地裁は、被告が根拠を示して自らのコメントの正当性を証明できなかったため「適切なレビュー記事の一線を越えた」と判断してことし2月に禁錮30日の判決を下し、被告側が控訴していた。

 控訴審で高裁は、被告が飲食店への損害賠償の支払いに合意したことを考慮して執行猶予2年をつけたため、被告は収監を免れた。

 地元メディアによると、台湾ではことし3月にも、教職員が歯科医のことを「ネズミのふん」と呼んだことに対し、150万台湾ドル(約420万円)の支払いを命じる判決があり、インターネットのコメントをめぐる訴訟が議論になっている。(c)AFP