なんとなくちょっとストレス・・・。
そんなお声を、商品改善に活かしたい
東洋アルミニウム株式会社と森永乳業株式会社で共同で製品化に取り組んだ、撥水性機能を有する包装材料(TOYAL LOTUS®)。
さあ食べよう!
ヨーグルトを開けたとき、フタにヨーグルトがついていると、フタ裏についたヨーグルトをスプーンでとったり、捨てるときにフタを洗ったり、小さなお子さまが開けるときに手についてしまったり……。ささいなことですが、なんとなくちょっとストレスですよね。これが従来の商品にとって長年の課題でした。
水を弾く、ある植物からヒントを得た
フタのデコボコ構造
ヨーグルトがつきにくいフタの開発をするにあたって、構造を参考にした植物、それは、「蓮の葉っぱ」です。蓮の葉を拡大して見てみると、その表面が小さなデコボコ構造になっています。その小さなデコボコが、水をはじき、葉の表面についた水はコロコロと丸まった水滴になり濡れることがないのです。
その仕組みを取り入れて開発されたのが「TOYAL LOTUS®」という新素材。これがビヒダスヨーグルトのフタの正体です。その名の通り、蓮の葉(LOTUS)が水をはじく構造を取り入れたこの素材は、表面をよく見るとデコボコしているんです。そのため、ヨーグルトがついてもすぐに玉のようになってするすると流れ落ち、開けたときにフタ裏にくっつきにくいんです。このフタは、2011年10月からビヒダスヨーグルト4ポットシリーズに使われています。
くっつかないけど、
くっつかないとフタじゃない!
当たり前の話ですが、フタはくっついて初めて「フタとしての役割」を果たせます。「フタがカップに接着し密封する」という本来のフタの機能と、「ヨーグルトをはじく」のは実は正反対の役割。その両方の役割を実現するため、実用化には約1年の期間がかかりました。
そして開発された「撥水加工パッケージ」は、2013年「デュポンパッケージング賞」シルバー賞を受賞しました。この賞は、公平で透明性の高い権威ある賞として国際的に認められています。全世界約200社から応募があるなかで、「パッケージの革新性」「持続可能性」「コストおよび廃棄物の削減」という3つの観点から評価され、ヨーグルトがフタにつかないということで、より衛生的であるという点と、お客さまの声を活かしているという点が評価され、受賞に至りました。
見た目にはほとんどわからない大リニューアル。控えめだけど画期的なヨーグルトがつきにくいフタ!ヨーグルトを食べるときに、フタの裏にもちょっと注目してみてくださいね。